2008/11/10

プロースト交響楽団第8回定期演奏会

後輩のフルート吹きに案内されて、聴きに行ってきた。後輩だったのは大学の吹奏楽団のころだが、東京に就職後も仕事の傍らフルートを続けているそうだ。

【プロースト管弦楽団第8回定期演奏会】
出演:金子建志(cond.)、川又明日香(vn.)、プロースト交響楽団
日時:2008年11月10日(日曜)14:00開演
会場:杉並公会堂 大ホール
プログラム:
W.A.モーツァルト - 歌劇「魔笛」序曲
M.ブルッフ - ヴァイオリン協奏曲
G.マーラー - 交響曲第一番

杉並公会堂は、荻窪駅から徒歩で行くことのできるホール。そういえば、夏に荻窪の近くで演奏会やったっけ。そのときは南口から行った覚えがあるが、今日は北口から会場に向かった。会場に近づけどもなかなかホールらしきものが見えず、あれ?と思いながら進むと突然人だかりに突っ込んだ。あ、こんなところにあるのか。会場入り口あたりで後輩に、それからフルートの先生に会う。3人でなんとか2階に駆け上がって席を確保。会場は、満席。どころか、立ち見もちょっといたくらいだ。

演奏は、モーツァルトのおなじみの序曲から始まった。私は今までにオーケストラを聴いたことがそれほどあるわけではないので、何とも感想を書きづらいのだが、とても上手いオーケストラだと思った。何となくわかる管楽器について言えば、とてもレベルが高く、まさに管楽合奏で奏でられるべき音色が、二階席までぽーんと通ってきた。

続くブルッフでは、青いドレスに身を包んだかわいらしいソリストが登場。プロフィールを見るに、まだ大学生とのことだが、高校時代から様々なコンクールに入賞しているという。どんな曲なのか、どんな演奏なのか始まるまでドキドキだったが、おおぉっ。すごい。曲は「コル・ニドライ」ばりの美しい旋律にあふれており、そしてヴァイオリンの川又さんがすごく良く弾くのだ。技術的な不安定さがないのはもちろんのこと(第3楽章の重音の連続…!)、なかなか情熱的に歌うし、音も良く飛んでくるしで、聴いていてひき込まれてしまった。

そして、やっぱマーラーですよ。管楽器パートは四管編成、弦楽器も、もしかしたらメンバーのほとんどが乗り番だったのではないかと思うほどの大、大編成。実はマーラーの交響曲自体、食わず嫌いで今まで避けてきたのだが、なんかすごいっすね。極彩色に彩られた、種々の楽器による一大スペクタクル!という感じで、それこそ難パッセージの嵐ならぬ超大嵐って感じ。ソナタ形式なのかなあと思って聴いていても、ほとんど主題の展開すら追えん(笑)。ああ、すごかった。アンコールはなし。終演後に、そのフルート吹きにちょっと挨拶して、帰路についた。

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で、プロースト聴いた後に、「そういえば、コンクールの予選って帰り道(中央線)の沿線じゃないかと」と思いつき、「せっかく東京にいるんだし、ついでだー」と、某コンクールの一次予選をちょっとだけ聴いてきた。

18時ころに会場に着いて、様子見のつもりで2、3人くらい聴いてすぐ退出しようと思ったのだが、これがまた面白くて、休憩アナウンスがあるまで、一時間弱ずっと聴いてしまった。リュエフの二楽章と三楽章(の一部)であるが、どのプレイヤーも個性的な演奏で、レベルも様々。さすがに8時間×4日を聴くのはどんな感じなのか想像がつかないが、2時間くらいだったら普通に聴いていられそう。

カーテン審査って、あんな感じなのですね。四列目の後ろに、高さ2メートルほどの白いカーテンが引かれていていて、一般に開放されているのは前側。審査員は、どうやらそのカーテンの後ろで審査していたようだ。後ろ側は、審査員以外は立ち入り禁止。受付でもらった金ピカのプログラムには348名の出場者の名前が書かれており、一人一人なぞってみると、あ、この方も出ているんだ、と思うこと多し。

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