2008/11/22

Nikita Zimin on YouTube

ニキータ・ジミン Nikita Ziminという名前は、日本国内ではあまり知られていないだろうなあ。2008年の初頭に行われたジャン=マリー・ロンデックス国際コンクール(以下、JMLコンクール)で、一次予選を突破したうちの一人である(→集計ページ)。JMLコンクールには、ロシアからは他に、2006年にディナンのアドルフ・サックス国際コンクールで一位を獲ったセルゲイ・コレゾフも参加していたが、彼は残念ながら一次予選で敗退。ジミンが二次予選にただ一人残ったロシア人となった。

なんだかハンディ・カメラで撮ったようなブレブレの映像だが、演奏のレベルは実に高く、加えてとってもダイナミックな演奏!しかも、暗譜か!デニゾフの最終楽章では、畳み掛けられるフレーズの嵐にとても興奮した。他にクリスチャン・ロバの「ジャングル」などもアップされているが、そちらも凄い。楽器はセルマーっぽいな。フランスのサクソフォン界出身の奏者が演奏するようなエレガントな演奏とはかなり違うベクトルをもつものだが、これはこれで良いな。

ニキータ・ジミンもセルゲイ・コレゾフも、グネーシン音楽学校のマルガリータ・シャポシュニコワ教授クラスの出身であるはずだが、これだけ高水準のサクソフォン教育がなされているとは、ロシアのサクソフォン界はいったいどんな教育システムなのだろうか。

デニゾフ - 「ソナタ」第1楽章


デニゾフ - 「ソナタ」第2,3楽章


うーん、この演奏の方向性の理由を解き明かすには、やはりMargarita Shaposhnikovaの経歴や録音を調べる必要がありそうだ。

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一晩明けたら、新しい動画がアップされていた。Christian Laubaの「Jungle」だが、なぜかステージ上にセルゲイ・コレゾフさんが…。リハーサルかな。

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