
「Saxophone meets Franz Schubert(Alquimista Records ALQ-0008)」
雲井雅人, Alto Saxophone
伊藤康英, Piano (Bosendorfer)
布施雅也, Narration
林望, translation
松本重孝, director
Franz Schubert - Arpeggione Sonata
Franz Schubert - Winterreise
初めて手にとったとき、「贅沢なアルバムだなあ」とふと声を漏らした。しかし、この豪華な布陣が"シューベルト"という、ある意味すでに固定された音素材をどのように調理するのかは、まったく想像がつかなかったものだ。「冬の旅」の冒頭を聴いて驚いた!原曲の歌のメロディはサクソフォンへと置き換えられ、代わりにナレーターによってテキストが読まれるという、実にセンセーショナルなアレンジであった。時には、歌とサクソフォンが役割を交代して、サクソフォンがオブリガード的に配される場所も見られるが、全く新しい「冬の旅」に驚いた。
この「冬の旅」作品、冗長だと評されることもあるけれど(フラれた男がこんなに恨みつらみをダラダラと長く述べるものか、という)、そんなことはないです。私もわかりながら聴いているつもりだが、フラれた男というのはこういうものだと思う。その言葉ひとつひとつが、現代の感性で再構築され、さらに若い方の声で読まれるもんだから、リアルでリアルで…。変な話、現代の「失恋ソング」と言い切ってしまっても良いのかなあと思うほどだ(別に私が最近失恋したとかではありません笑)。
このCD、今はどこで入手できるのだろうか。
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