2013/10/31

Eva Barthasが演奏するトマジ「バラード」

パリ国立高等音楽院の第二課程修了試験の映像だそうだ。サクソフォンは、Eva Barthas氏による。

サクソフォンの自在なコントロールによる圧倒的な上手さ…というところにとどまらない。なんだか不思議な衣装での演奏だなあと思っていたら、途中から素敵な演出が入る。おそらく、楽譜に添えられたスザンヌ・マラールの詩を意識したものなのだろう。音楽科のみならず、舞踏科をも擁するパリ国立高等音楽院の強みだろうか。こういう発想、そして完成度の高いプレゼンテーションが凄いなと思う。

(だいぶ意訳な上にあまり韻を踏んでいないが…やっつけ仕事すみません)
夜も更けた頃、イギリスのメロディに乗せて道化師が語る
煙草をくゆらせ、口をついて出るその波瀾万丈のストーリー
客を笑わせるための、ダブダブの衣装と滑稽な化粧
サクソフォンはただ、愉しみと苦しみの間を行ったり来たり
いつの間にか道化の絶望は流れ去る
彼は再び観客を笑わせるのみ

2013/10/30

埼玉県立近代美術館ミュージアム・コンサートのハイライト動画

これまでも時々このブログで紹介していた、埼玉県立近代美術館ミュージアム・コンサーのハイライト動画がYouTubeにアップされていた。いつか聴きに行きたいなあと思いつつ、なかなか都合が合わずなのだが、こんな素敵なスペースでの演奏なんだなあ。

クローバーSQ:http://kurisaxo.blogspot.jp/2010/12/blog-post.html
江川良子氏ほか:http://kurisaxo.blogspot.jp/2011/08/museum-concert.html
田村真寛氏ほか:http://kurisaxo.blogspot.jp/2012/10/blog-post_20.html
田中拓也氏ほか:http://kurisaxo.blogspot.jp/2012/11/blog-post_10.html
上野耕平氏:http://kurisaxo.blogspot.jp/2013/04/blog-post_28.html

これまでご紹介した演奏会のうち、田村氏、田中氏、上野氏のステージを抜粋で鑑賞することができる。なんか上野氏と共演しているピアニストが妙にすごいなあと思ったら、CNSDMP准教授の上田晴子氏ではないですかあ!とか。いろいろと聴きどころは多い。

カントルーブ/伊藤康英「オーヴェルニュの歌」楽譜、発売!

嬉しいニュース。ジョセフ・カントルーブ「オーヴェルニュの歌第一集」を、伊藤康英先生がサクソフォンとピアノのために編曲した楽譜が明日11/1より発売されるとのこと!これは嬉しいニュースだ。これまでもIto Musicから楽譜の入手は可能だったが、浄書譜と手書きと別の調の楽譜の混在で、お世辞にも取り扱いやすいとは言えない代物だった(失礼)。私も、某Tさんがリサイタルで取り上げるときに、第3楽章「3つのブーレ」の移調作業を手伝った覚えがある。

1994年の初出以来、満を持しての出版だ。大学生だった頃になるが、Deccaから出版されていたキリ・テ・カナワの歌、そして、雲井雅人氏「ドリーム・ネット」でほぼ同時にこの作品を知り、以来お気に入り。アレンジが本当に良いのですよ。歌唱部分と管楽器のカデンツァ部分を実に上手く組み合わせ、さらに伊藤康英先生ならではの解釈を随所に盛り込んでいる。

すでにブレーンで取り扱いを開始している。
http://www.brain-shop.net/shop/g/gNAE-EA406/

先日の海老原恭平さんのリサイタル動画で、全編を鑑賞することができる。編曲が凄いことが実感できるだろう(こと、ピアノパートはオーケストラの如き多彩な音色が求められ、重要性が高い)。お2人による演奏も素晴らしい。


ケネス・チェ氏によるレコーディング「In Memory」や、雲井雅人氏によるレコーディング「ドリーム・ネット」(こちらはサクソフォン+ピアノ+弦楽四重奏版)も、いずれも一聴の価値あり。もっとリサイタル等で取り上げられても良いだろうなと思っている。

2013/10/29

サイバーバード、初演の頃

吉松隆「サイバーバード協奏曲」は、1994年3月21日に須川展也氏と円光寺雅彦指揮読売日本交響楽団によって初演されている。その後、立て続けに新日フィル、日フィル、新星日響…によって演奏されたというが、おそらく2回目の機会と思われる演奏会のチラシを、(だいぶ前だが)Fさんより送っていただいた。

"須川展也・オンステージ"といった感じのプログラミング。ドビュッシー、モーリス、イベール、ディーリアス(これはサクソフォンは入っていない)、吉松隆。チラシには、まだ「サクソフォーン協奏曲」としか書いていないのだが、最終的にディーリアスと"鳥"つながりになるのが面白いなと思った。どんな演奏だったのだろう。今となっては知る由もないが…録音などは残っていないのかな。

一緒に、同演奏会のプログラム冊子も送っていただいたのだが、最後の2ページにわたって書かれている吉松氏と須川氏の対談が面白い(先の協会誌に掲載された対談は、この内容の多くを包含していそうだ)

New Sax Quartet & Amstel Quartet on Vimeo

ザグレブ大学における、オランダのアムステル・カルテットと、クロアチア?のNew Sax Quartetによるジョイントリサイタルの演奏動画。

http://vimeo.com/43890988

New Sax Quartetのステージ
Mirela Ivičević - Red, White, End
Matthias Kranebitter - Tezcatlipocas
Tena Ivana Borić - Piece for Amy
Dubravko Detoni - 44 per 4 in 4
Mirela Ivičević - Goldspell

Amstel Quartetのステージ
Fant de Kanter - FEINT part II
Albert van Veenendaal - Minor Incidents 2,3
Jorrit Dijkstra - Shruut

ジョイントステージ
Gordan Tudor - BUPROPION AVENUE

知らない曲ばっかりだ…(^^;内容もかなりシリアス。

2013/10/27

長野県・諏訪の四賀公民館で演奏

"ちさカル"という名前の団体で、長野県・諏訪の四賀公民館で演奏してきた。臨時編成の団体で、TSQのN、BCSEのS藤さん、以前サクソフォニーで一緒だったあやねえさん、というメンバー。

朝の5時に、車で自宅付近で拾ってもらい、中央道を西へ西へ。心配していた渋滞にも巻き込まれず、余裕を持って会場に到着することができた(行き帰りで車出しをしてくださったS藤さん、あやねえさんご家族には長距離を運転いただいて感謝!)短いリハーサルの後、10:00から演奏開始。60人以上の方に聴いていただけたようだ。たくさん座席が埋まって嬉しかった。セットリストは以下の通り。

大友良英「あまちゃん・オープニングテーマ」
「ビリーブ」(ソプラノx2)
「涙そうそう」(アルトx2)
アメリカ民謡「茶色の小瓶」(テナー&バリトン)
プッチーニ「誰も寝てはならぬ」(バリトンx2)
伊藤康英「カルメン・ファンタジー」
モリコーネ「ニュー・シネマ・パラダイス」
「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」
ジャンジャン「サクソフォン四重奏曲より第1楽章」
「坂本九メドレー」
伊藤康英「木星のファンタジー」
葉加瀬太郎「情熱大陸」
「四季の童謡メドレー」
「ふるさと(アンコール)」

楽器・メンバー・曲目紹介のMCも挟みながら、二部構成の、なんと1時間40分に及ぶコンサート。練習がたったの2回と、初めてのメンバー組合せであることと、曲数が多いことに対してかなりシビアな状況ではあったが、なんとか最後まで演奏できた…。お客様の反応もよく、楽しく演奏することができてとても嬉しかった。

帰り際に十間堂茶屋という素敵なお茶屋さんで(12月にサクソフォン2本とフルートのトリオで演奏の予定がある)で美味しい昼食を頂き、諏訪大社下社に寄ってから東京へ。帰りは渋滞に巻き込まれて大変だったが、5時間以上かけてなんとか21:30に練馬に到着、そこから電車で家まで戻った。いやー、長い一日だった。今日はぐっすりと寝られそうだ(笑)

演奏会場の四賀公民館外観。

2013/10/26

Philippe Geiss@シルバーマウンテン

たまたまチケットの都合がつき(Keiさんありがとう)、予定も上手く合ったので聴きに伺うことができた。いやー、楽しかった。聴けて良かったなあ。

Philippe Geiss - Improvisation
Christian Lauba/P.Geiss - Steady Study
Philippe Geiss - Sax Hero
Philippe Geiss - Birds Conversation
Gerald Preinfalk - Tri Oto Logie
Hector Villa Lobos/P.Geiss - Bachianas No.5
Jerry Bergonzi/P.Geiss - New in the Neighborhood
Philippe Geiss - Kawala
Philippe Geiss - Branora
Philippe Geiss - Klezmer Salsa
Philippe Geiss - Sir Patrick

最近、妙に日本&世界のサクソフォン界を騒がせているフランス・ストラスブール音楽院フィリップ・ガイス Philippe Geiss教授、堂々のシルバーマウンテン登場である。ガイス氏は洗足学園音楽大学の客員教授を務めており、その縁あってのことなのだろう。シルバーマウンテンのオープニングコンサートシリーズは、洗足学園音楽大学の総力を結集したという趣だが、まさか客員教授のガイス氏までも来るとは…驚き。

プログラムが、やはりガイス氏ならではというもので面白い。自作だったり、即興だったり、他人のものであってもガイス氏流のスペシャルアレンジが施されていたり…である。無伴奏で演奏された最初の三曲は、まさにそれぞれがガイス氏のプログラミングの特徴をよく表しているものだった。無伴奏の即興では、サクソフォンと戯れるかのように流麗かつクールに決めてみせ(演奏スタイルは現代フランスのもの、という印象が強い)、かと思えばクリスチャン・ロバの「Steady Study on the Boogie」の一部を抜粋、さらにガイス氏ならではのユーモアをプラスし(最後の最低音!)、「Sax Hero」はファンキーな自作を見事に演奏していた。

さらにパワーアップしてのエレクトロニクス、というかサウンドトラックとの共演では、独特の音世界が眼前に広がった。今でこそ珍しくなくなったエレクトロニクス作品だが、ガイス氏のプログラミングや演奏に接すると、このジャンルにはまだまだ魅力的な作品があふれているのだなという思いを強くするのだった。Gerarld Preinfalkの「Tri Oto logie」は名曲!各楽章の独立した印象が鮮烈である。なんと一部最後には「New in the Neighborhood」にてオルジーのコントラバスサクソフォンを使うというサプライズが。まったく、楽曲も演奏もジャンルも"ボーダレス"な懐の深さを感じる。

後半は、洗足学園音楽大学のサクソフォン専攻の学生と共演。声とサックスのドローンの上に即興を重ねる「Kawala」、スラップにより形作られるリズムとファンキーなソロが印象的な「Branora」、楽しさに溢れる「Klezmer Salsa」と「Sir Patrick」…。充実したサウンドを楽しんだ。ガイス氏はもちろんだが、今の若い方達って上手いですよね。リズム感とか理想とする音色感とか、おそらく私の世代とは10年ほど違うはずだが、ある種の断絶のようなものすら感じるほどだ。

帰り際にtfm氏とKeiさんと長江飯店に寄っておしゃべりし、帰宅。さあ、明日は朝が早いからそろそろ休まないと。

Nicolas Prost plays "Sax Hero"

ニコラ・プロスト Nicolas Prost氏が、フィリップ・ガイス Phlippe Geiss氏の書いたソプラノ・サクソフォンのための無伴奏作品「Sax Hero」を演奏している動画。圧巻である。

2013/10/24

雲井雅人サックス四重奏団「マウンテン・ロード」

すでに、日本を代表する四重奏団の一つとして定着した雲井雅人サックス四重奏団、通称「雲カル」。定期演奏会やCD発売のたびに大きな話題となるが、既に1996年の結成から17年経過しているというから驚きだ。もし、雲カルが存在しなかった、ということを考えた時に、果たして2013年現在の日本のカルテットのレパートリーはいったいどうなっていたかと考えると、ちょっと恐ろしいものがある。実際、彼らが日本初演した作品が、スタンダードなレパートリーに定着してしまう例は多い。かくいう私も、雲カルが開拓したレパートリーにはとてもお世話になっているのだ。「レシテーション・ブック」や、「シャコンヌ」など…。

その雲カルのファーストアルバム。録音は2001年、秩父ミューズパーク音楽堂にて。今眺めても凄い曲目だと思う…。

「マウンテン・ロード(Cafua CACG-0039)」
ヨハン=セバスティアン・バッハ - パルティータ第四番ニ長調 BWV828
ウィリアム・バード - ソールズベリー伯爵のパヴァーヌ
生野裕久 - ミサ・ヴォティーヴァ
ヨハン=セバスティアン・バッハ - われら悩みの極みにありて BWV641
ディヴィッド・マスランカ - マウンテン・ロード

収録された「パルティータ」「ミサ・ヴォティーヴァ」「マウンテン・ロード」は、いずれも第一回の定期演奏会で取り上げた作品である。冒頭のバッハから美しい響きに心を奪われる。個人的には(一番最初に聴いた時は)それまでフレンチな音色が大前提にあったからか、ピンとこなかったが、聴くほどに魅了されていったのをよく覚えている。やはり「マウンテン・ロード」は名曲!トランスコンチネンタル四重奏団の演奏など問題にならない!サクソフォン四重奏のレパートリーの中でも、例外的に高いメッセージ性を備えた作品である。雲カル以上の演奏など想像することすらできない。

2013/10/23

第7回Aeolus International Competitionの動画

Bartlomiej Dus氏の演奏によるグラズノフ「協奏曲」と、Eva Barthas氏の演奏によるシュトックハウゼン「友情に」の録画。時間があればこのコンクールが何なのかをゆっくり調べたいのだが…。

http://vimeo.com/49571169

2013/10/22

安井寛絵さんの演奏案内

安井寛絵+松宮圭太+渡邊裕美「サキソフォーン、エレクトロ二クスによる空間表現の現在」という催し名で、安井寛絵さんほか2名のメンバーによる演奏予定があるそうだ@トーキョーワンダーサイト渋谷。2013年11月26日(火)19:00~

以下、サイト上の解説文を引用する。

フランスで活動する演奏家、作曲家、音響リアリゼーターによるプロジェクト・パフォーマンス。新曲初演を含むサックスと電子音響によるミクスト作品を4作品紹介し、リアルタイム音響とマルチチャンネルスピーカーによる空間表現のデモンストレーションおよび解説、そしてサックスと電子音響による三者コラボレーションの即興演奏を加えたプログラムとなっている。専門の異なる三者による音楽の現在への追求、およびテクノロジーと伝統的音楽表現の現在を、解りやすい形で日本の観客、来場者に味わって頂きたい。

エレクトロニクス作品の、レクチャーを交えた演奏機会と捉えれば良いだろう。なかなかレアな機会であり、サクソフォンとエレクトロニクスに興味が有る方もそうでない方も、ぜひたくさんの方に聴いて欲しいと思う。そうでなくても、フランス・パリで最先端のサクソフォンに取り組んでいる方の演奏など、めったに聴く機会はないのだから(お話してみると、全然そんな感じではなく、とても親しみやすい方なのだが…)。

安井さんの演奏をまとまって聴くことができたのは、だいぶ前に開かれた帰国リサイタルだが、その時も凄い演奏に感銘を受けたものだ(当時の記事)。いずれも素晴らしかったのだが、野平作品とデニゾフの印象は、今でも残っている。

詳細は、下記ページから。

http://www.tokyo-ws.org/archive/2013/10/post-145.shtml

ちなみに、イベントの詳細ページに飛んだ先で使われている写真は、Juan Arroyo「Sikuri I」の演奏風景…のはず。

2013/10/21

木下直人さんのお宅訪問時の写真

1枚目:木下直人さんと服部吉之先生。
2枚目:な、な、なんとギャルド・レピュブリケーヌ・サクソフォン四重奏団の演奏会プログラム冊子!メインプロはモーツァルトの弦楽四重奏曲ヘ長調全楽章。後半にできたてのヴェローヌの「イルカ」などが演奏されていた。
3枚目:昼食をご馳走になった琴里。美味しかった!
4枚目:今回の訪問における私的ベストショット。自身の師匠であった故・阪口新氏の音にじっと聴き入る服部先生。ふと服部先生がつぶやいた「"阪やん"の音だ…」という言葉に、なんだかホロリとしてしまった。頭に乗せているのは、ギャルド音楽隊の制帽。
5枚目:タンノイのG.R.F.、モニターシルバー。
6枚目:イコライザーアンプとして使われているマランツ1。
7枚目:Teppazのスピーカー紹介記事。中音域の豊かさは特筆すべきもので、シャンソンなどにマッチするとのこと。

他にもいろいろ撮ってきたのだが、それらは協会誌でご紹介したい。

2013/10/20

練習の日

昨日の夜間に東京に帰還し、今日は練習。台風もまだ遠くにあるというのに物凄い雨で、移動が大変だった。午前中にフルート1本とサックス2本のトリオ。午後はTSQバリトン奏者の結婚式演奏練習。いずれも練馬。

夕方は家に戻って、木下さんのお宅への訪問の記事を書き始めた。編曲もやらなければならず、平日は時間が取れず、どうもイロイロが回りきっていない。うーむ…。

2013/10/19

木下直人さんのお宅訪問(服部吉之先生とともに)

服部吉之先生とともに、長野県の木下直人さんのお宅を訪問した。サクソフォーン協会に寄稿する記事の準備のためである。内容は準備中だが、まさに「木下直人さんとそのコレクション・復刻環境について」という形になりそう。読み手に、こういった活動を続けている方がいることや、その貴重なコレクションや復刻に対するこだわりの一端を知っていただきたい、という意図がある。

金曜日の22:00に服部先生の車で東京を出発し、私の実家に一泊(服部先生にも泊まっていただいた)。11時に飯田に到着するや、ついつい話が弾んでしまう。一時間のお昼ご飯を挟んで19時頃までと、なんと8時間に及ぶ邂逅となった。だがまだしかし、話し足りない・聴き足りないという感じ。

話題はいくつもあったのだが…いずれ記事にもするが、少しここにも書いておこう。木下さんは、このたびオルトフォンSPU-Gカートリッジの調整を完了し、ステレオLPの復刻を開始したとのこと。すでに復刻を開始した盤をいくつか聴かせてもらったのだが、その音のすばらしいこと。プリアンプはマランツ1、パワーアンプはマランツ9、スピーカーはタンノイのGRF(モニターシルバー)である。ミュールQのErato盤のLPを聴いたときの服部先生の言葉「演奏している奏者の気持ちの動きが解るよね」は、実に的確な感想である。音のアンサンブルではなく、「ここでこいつがああ吹いたからこのタイミングで、あ、立ち上がりがかすれた」のような奏者の心の動きすら読みとれるほどの音が迫ってきた。

服部先生が持っていた情報で面白かったのが、フランソワ=ジュリアン・ブラン指揮ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団のセッション録音によるスッペ「詩人と農夫」の冒頭のサクソフォンソロについての話。「ミシェル・ヌオーのアルトサクソフォン・ソロ」というのが一般的な認識だが、実は演奏者本人の情報によれば「ロンム、ヌオー、ブーンの3本のアルトサクソフォン・ユニゾン」らしい。なるほど、木下さんのシステムで聴くと、確かにユニゾンに聴こえる…。これには驚いた。

ほかにも様々な話題が飛び出し、ギャルド衰退の話、フランス人の伝統に対する考え方の話、木下さんのギャルドとの出会いの話、復刻環境の話と、話題がつきない。そして、木下さんのシステムで聴く極上の音に酔いしれた。阪口新、ミュールのSP、ミュールQのLP、ルボン(やはりルボンは最高だ…デボストなど問題にならない)、ギャルド、カラヴィニエリ、ソシエテ(Teppazレーベルの盤も!)、宮島基栄、ルイ・メナルディ etc.

いやあ、楽しかったなあ…。夢のような時間。また、服部先生の興奮ぶりも相当なもので、一緒に行って良かったなあと思ったのだった。写真はそのうちアップします。

お世話になった木下直人さん、服部吉之先生には、この場を借りて改めて御礼申し上げたい。

2013/10/17

Ulla in Africa on YouTube

すみません、相変わらずブログは短縮モードです。

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イタリアの四重奏団、Atem Saxophone Quartetによる、「Ulla in Africa」の演奏。先日、雲井雅人サックス四重奏団が定期演奏会でも取り上げていた。

2013/10/16

Jacob Collier plays Stevie Wonder

おかだぁさんのfbウォールより、あまりに凄すぎたのでご紹介。サクソフォンとは全く関係ないが…。

イギリスのミュージシャン、現在はロンドン王立音楽院でジャズ・ピアノを学ぶJacob Collier氏(まだ18歳とのこと)がアレンジ・演奏を手がける多重録音によるStevie Wonder「Don't You Worry 'Bout A Thing」の動画。いろんな意味で信じられないレベルに到達しており、驚異的である。SHUREのマイクSM58一本で録音しました!とのコメントもいいですね(笑)

2013/10/15

Sacawa plays Glass

フィリップ・グラス Philip Glassが書いた2本のフルートのための「Piece in the Shape of a Square 四角形の小品」を演奏するブライアン・サカワ Brian Sacawa氏の動画。1人で演奏するのみならず、独自解釈による様々な音を足しており、とても面白く拝見した。サカワ氏といえば、DJであるErik Spangler氏とのコラボレーション(特に「Pastlife Laptops and Attic Instruments」は名曲だ)も有名だが、独自解釈についてはその影響を強く受けているとも感じた。



サカワ氏はアメリカのサクソフォン奏者で、現在はU.S. Army Field Bandに所属。男性ファッションを取り扱うHE SPOKE STYLEのファウンダーでもあるとのこと(!)←この経歴は知らなかった…。

2013/10/14

ご案内:AriaSQリサイタル(前売り券完売とのこと)

公式ウェブの案内によれば前売り券完売とのことだが…ご紹介しておきたい。

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【Aria Saxophone Quartet Recital】
出演:Aria Saxophone Quartet(熊倉麻衣、赤木俊祐、小林正憲、菅野達也)
日時:2013年10月16日(水)19:30開演
会場:日暮里サニーホール・コンサートサロン
料金:一般2500円、学生2000円(当日各500円増)
プログラム:
J.S.バッハ - イタリア協奏曲
R.プラネル - バーレスク
J.リュエフ - 四重奏のためのコンセール
詳細:
http://ariasq.com/

東京ミュージック&メディアアーツ尚美(現在は尚美ミュージックカレッジと名を変えている)の同窓生によって結成されたカルテット。最近ちょくちょくお会いする機会のある小林さんが参加されているということで、興味があった。横浜国際コンクール室内楽部門を始め、国内各所で演奏実績を重ねておられ、しかもメンバーの皆さんの演奏をそれぞれきちんと聴いたことがないということもあって、一度聴きに行きたいと考えていた団体だ。尚美出身者で結成されたカルテットで現在も活動している団体って、他にあったかな?すぐには思いつかず、そんな出身校ならではの個性なども聴き取ることができるのかなと期待している。

ただ、私自身はちょっと仕事が忙しく、もし時間が取れれば当日券狙いで行けるかどうか、というところ。最近そのパターンが多く、何とも…。

チラシはクリックして拡大。

Dark Rainの参考演奏

Astute MusicでAndy Scottの「Dark Rain」のソロ譜とピアノリダクション譜を購入したところ、CD-Rで参考演奏が付属してきた。下記のようなクレジット情報が印刷されており、どうやら初演の記録のようだ。

Soloists: John Harle and Rob Buckland. Chethams School of Music Wind Band conducted by James Gourlay
Premiered on the 6th November 2005 in Manchester, UK at the RNCM Wind Festival/Saxophone Day.
Recorded by Tim Redpath www.horizonmusicproduction.com
copyright Astute Music Ltd.

特に楽譜購入時にはそういったものが付属するなどといった但し書きは無かったため、驚きつつも嬉しくなってしまった。「Dark Rain」の関連の何かを買うと(例えばソロ譜だけでも買うと)必ず付いてくる物なのかどうかは、よく判らなかった…。

「Dark Rain」はごく最近PDF版の楽譜の売り出しも開始されたようである。最近CDも出たことだし、もっとこの曲の存在が広く知られるようになってほしいなと思っている。

先輩・後輩の結婚式

昨日は、大学の吹奏楽団の一つ上の先輩(新郎)と一つ下の後輩(新婦)の結婚式~三次会に参加させてもらった。吹奏楽団ではご夫婦揃ってトロンボーン吹き。先輩とは2003年~2005年頃に東京スカパラダイスオーケストラのような編成の"Crackajack Hornfreak"なるバンドを組んでおり、8年ぶりに臨時再結成して披露宴と二次会で演奏を披露した。数カ月前から何度かリハを実施したのだが、このような形態での演奏は久しぶりで、なんだか新鮮。

10/12につくば入りし、午後から披露宴会場でリハーサル。リハーサル後は灯禾軒で5時間じっくりと飲む(ついつい吹奏楽団の打ち上げ時のメニューを辿るなどしてしまった)。つくば市のビジネスホテルに一泊し、朝から準備、挙式・披露宴・二次会・三次会(やはり灯禾軒)に参加。懐かしい顔にも出会えて、タイムスリップしたような気分になった。式から三次会まで、ご夫婦同士の仲の良さや信頼関係はもちろんのこと、ご夫婦揃って皆から愛されている様子が伝わってきた。参列できて本当に良かったなあ…。

[披露宴]
Would You Marry Me?
What a Wonderful World
Call from Rio

[二次会]
蝶々結び
雨上がりにもう一度キスをして
Call from Rio(アンコール)
Would You Marry Me?(アンコール)

2013/10/12

ご案内:なめら~か13th

おなじみ、Thunderさんが代表を務めておられるサクソフォンアンサンブル・なめら~かの演奏会が明日に迫っている。第1回の開催以来(その頃は私も存在すら知らなかったのだが…)コンスタントに演奏を開催してこられて、今回第13回。うーん、そこ至るまでの年月、想像できないほどだ…。

ここ最近はほぼ毎年伺っていたのだが、今回は別件(つくば市で、大学の吹奏楽団の先輩・後輩の結婚式。本日入り、泊りがけで土日とつくばに滞在予定)があるため伺えない。ご盛会となることを祈念したい。

【サクソフォンアンサンブル・なめら~か第13回定期演奏会】
出演:サクソフォンアンサンブル・なめら~か
日時:2013年10月13日(日)19時開演
会場:横浜みなとみらいホール・小ホール
料金:全席自由・入場無料(整理券等は不要です。)
プログラム:
G.ビゼー - 小組曲「子供の遊び」
A.デザンクロ - サクソフォン四重奏曲
J.S.バッハ - トッカータとフーガ
M.ファリャ - バレエ組曲「三角帽子」
後援:日本サクソフォーン協会
詳細:
http://homepage1.nifty.com/thunder-sax/nameraka/

シルバーマウンテン・オープニングコンサート

最近、洗足学園音楽大学の「シルバーマウンテン」なる新校舎が竣工したとのことで、「シルバーマウンテン・オープニングコンサート」と銘打って、洗足学園音楽大学の講師陣を中心としたメンバーによる演奏会が、12月25日まで毎日開催されているようだ。

内容は、サクソフォン関連のものを含め洗足学園音楽大学の総力を結集した、という感じで(コンサート300回、って…)大変面白そうなものばかりだ。入場料も安く、各回2000円と破格。私も都合がつく限り伺いたいと考えている。取り急ぎ、明日(もう今日か)はアテナQとブルーオーロラQによるジョイントコンサートのこと。私はつくば市におり伺えないのだが、興味ある方はぜひ。今後も注目すべき演奏会が続く。

http://www.senzoku.ac.jp/smc/

2013/10/09

10万

ウェブページ「kuri_saxo」→http://www.geocities.jp/kuri_saxo/のトップページに配置してあるカウンタが、100000を超えていた。2005年1月21日にウェブページを立ち上げて以来、コンテンツ拡充、ブログ移行などを経て、現在の状態となったが、やはり原点は「kuri_saxo」である。ブログの方はとっくに50万アクセス弱まで到達しているのだが、ウェブページのアクセスはブログ移行後減少傾向となり、このタイミングでようやく10万アクセス到達となった。

開始から8年も経つのか。いろいろと変わったこともあり、変わらないこともあり。…ごく一部の方はご存知かと思うが、当時はOpenOffice.orgにハマっており、PDF出力機能を使って日記をPDFでアップしていたのだ。今考えると、実に謎な運用であった。

雲井雅人サックス四重奏団第11回定期演奏会

おそらく、10月に唯一伺えるサクソフォンの演奏会だったか。なんとか臨席できて良かった。チケットに関してはメンバーの皆様に大半お世話になった。この場を借りて改めて感謝申し上げる次第。

【雲井雅人サックス四重奏団 第11回定期演奏会】
出演:雲井雅人サックス四重奏団、三木俊雄
日時:2013/10/08(火曜)19:00開演
会場:銀座ヤマハホール
プログラム:
J.ウィーラン/B.メニュ「トリップ・トゥー・スカイ」
D.ケックレー「ステッピング・アウト」
D.マスランカ「ソングス・フォー・ザ・カミング・デイ」より
「ウラ・イン・アフリカ」
B.ミンツァー「3つの小品」
三木俊雄「ムーン・フラワー(委嘱初演)」

仕事が忙しく、伺えるかどうか怪しかったのだが、なんとか。一曲目の「トリップ・トゥー・スカイ」は、今回選曲案として送ったところ演奏していただけることになった曲。この曲が少しずつ広まっていく実感があり、とても嬉しく、冷静に聴くことができなかった。演奏も原曲主題が持つ美しさをさらに昇華させたごとき素晴らしさ。あの一つの長音をあのように響かせる手腕。

ケックレーは、初めてライブで聴くことができた。スティラー作品に代わってケックレーが演奏された時のライヴ録音を持っているのだが、その演奏を思い起こさせるような集中力だった。ともすればシリアス・ミュージックに振れそうになるこの曲を、音色の美しさや発音によりピタリとハマる位置に置いていた。一部最後は話題作にしてレコーディングされたばかりの「ソングス・フォー・ザ・カミング・デイ」。改めて強烈な作品だとの思いを強くした。この選曲のラインで演奏されるからこその印象もきっとあるのだろうと思った次第。

後半は「雲カル・ミーツ・ジャズ」というコンセプト。踊りだしそうな愉悦感に溢れる「ウラ・イン・アフリカ」(てっきりこの作品でも三木氏と共演すると思っていたが、そうではなかった)、そして、ミンツァーの秘曲。フィリップ・ガイス作品のようなノリまで交えて、圧倒的な世界感。ここまで来ると「ミーツ・ジャズ」すなわちジャンルという言葉が意味を成さなくなっているかまもしれない。

三木氏(テナーサクソフォン)を交えての新作「ムーン・フラワー」は、(おそらく)ミディアムテンポの不思議な温度感を持った作品だった。タイトルから連想される、ある時は精緻な、またある時は内に秘めたる情熱…を行き来する作品。聴き物は、三木氏が雲カルの中に入った時の発音や音色といった点での違和感のなさ、である。雲カルがジャズのスタイルに近いのか、三木氏の演奏がクラシカルのスタイルに近いのか、どちらなのかは定かではないが、アンサンブルにおける、まるでビッグバンドのセクションワークを思わせるような統一感には驚かされた。三木氏の長大なソロは、魂の響き、というキーワードが脳裏に思い浮かんだ。

アンコールに、村松崇継「生命の奇跡」、三木氏アレンジによるジャズ・スタンダードと、なんとThe Royal Teensで有名な…というか、タ○リ倶楽部で有名な「Short Shorts」(爆)最後のまさかの選曲に観客一同目が点という感じだったが、林田氏や三木氏のスペシャルな即興も交えて、大盛り上がりのうちに幕となった。終演後はサイン会。お知り合いが多いと、様々に情報交換できるのも嬉しい。

コンサート後は、横井氏、村松氏(tfm氏)と軽く飲んで、さらに横井氏とは一蘭の〆のラーメンまで食べ、帰宅。

2013/10/07

ご案内:大城正司氏のリサイタル2013

10月はクラシカル・サクソフォン関係のコンサートラッシュ。時間がしっかり確保でき、お金に糸目を付けなければ全部伺いたいくらいなのだが、ここ最近は時間(平日・休日とも)が不足しており、なかなか厳しい。明日の雲カルはチケット確保済み・本業調整済みでなんとか伺えそうなのだが(ちなみに当日券完売とのこと)、その他は少々厳しいか…。来年の1月になれば少し余裕が出そうなのだが。

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大城正司さんから、木曜日のリサイタルのご案内をいただいた。大城さんの演奏を聴く機会はずっと前からあって、音色や技術はもちろん、その日本人離れした(まるでフランス人のような)音楽センスに感銘を受けること多数。そういえば実際にお話させていただいたのは昨年12月のドビュッシー・コンサートの打ち上げで、実は意外と最近なのだ。ここ最近だが、およそ1年に一度のペースでリサイタルを開いており、これまでも伺いたいと思いつつ何かしらで予定が合わない…という状態を繰り返していたのだが、今回もそんな感じとなってしまいそう(T_T)

【大城正司サクソフォンリサイタル~Saxocasa Vol.3~】
出演:大城正司(sax)、西川幾子(pf)
日時:2013年10月10日(木曜)19:00開演
会場:ムジカーザ
料金:3000円(全席自由)
プログラム:
A.ピアソラ - タンゴ・エチュード
P.モーリス - プロヴァンスの風景
D.チャン - 2つのプレリュード
P.ヒンデミット - ヴィオラ・ソナタ 他
問い合わせ:
http://nonaka-actus.com/?pid=62956007

プログラムはオーソドックスの極みという印象。そこら辺のサクソフォニストが組めるプログラムではなく、大城さんならでは、だろう。ヒンデミットのヴィオラ・ソナタなど、なんだかものすごい演奏になってしまいそうなことが容易に想像できるほど。そんななかに、ドロシー・チャン Dorothy Changの「2つのプレリュード」を入れてくるとは!これは珍しい!こんな感じの曲だが、日本で演奏されるのは珍しいのではないかな。

今回伺えなさそうであるのは大変残念ではあるのだが、ぜひ多くの方に聴いて欲しいところ。

2013/10/06

セントルイス交響楽団&マカリスターによるアダムズ「サクソフォン協奏曲」

セントルイス交響楽団と、ティモシー・マカリスター氏の共演によるジョン・アダムズ「サクソフォン協奏曲」のライヴ中継を聴くことができた。

なんと30分弱に及ぶ作品。これがまたなかなか凄い。「シティ・ノワール」で感じたような、「都市」「未来」といったイメージは抑制され、特に冒頭部分から中間部にかけては音遊びに徹しているような印象を受ける。その中にアメリカ音楽のアイコンが巧妙に重ねられている、とも感じた。もちろんマカリスター氏の独奏は見事なもので、オーケストラとともに一つの完成された世界を構築していた。

このコンビでの演奏は、いずれnonesuchレーベル(アダムズの作品を多数レコーディングしていることで有名)への吹き込みが予定されているとのことで、そちらのリリースも楽しみだ。

例えば、この曲が国際コンクールの本選課題曲になったりすることはないのかなあ(わくわく)。ちょっと長すぎるか。

情報:池田扶美代×山田うん「amness」

ベルギー在住のピアニスト大宅裕さんよりこんな公演案内を頂戴した。池田扶美代は、ベルギー在住の世界的なダンサー・振付師。山田うんの名前は、私も聞いたことがあるが、日本の素晴らしいコンテンポラリー・ダンサーの一人だ。大宅さんは、明日ローザスパフォーマンス場で行われる最終通し稽古に伺うとのこと。いいなあ。そして、使用BGMが同じくベルギーの団体、BL!NDMAN [sax]が演奏するバッハのオルガン曲である(録音)。今回の公演は残念がら生演奏ではなく録音なのだそうなのだが…。

「ブラインドマン」という言葉は、1917年に刊行されたマルセル・デュシャン監修の雑誌の名。「ブラインドマン」すなわち「盲目の男」とは、「芸術展に訪れた訪問者を引き連れる盲目の男」というダダイストの観念を表しているそうだ。そのグループのうち、サクソフォン五重奏・四重奏として活動しているBL!NDMAN [sax]が、使用曲を担当している。公式サイトを眺めても分かる通り、世界を見渡しても、これだけ特徴的な活動を展開しているサクソフォンアンサンブルはないだろう、という団体である。いわゆる「サクソフォンのためのサクソフォン」ではなく、積極的に他分野とのコラボレーションを行っており、ベルギー国内のみならずもっと知れ渡っても良いと思っている。

うーん、これはぜひ伺いたいのだが、仕事が厳しい…か…。休日も時間帯を見るとすでに予定が埋まっている(日曜日がギリギリなんとか、という感じ)。日曜で調整できるかな…?

【池田扶美代×山田うん「amness」】
出演:池田扶美代、山田うん
日時:
2013/10/18(金)19:30
2013/10/19(土)16:00
2013/10/20(日)16:00
会場:神奈川芸術劇場・中スタジオ
※各回終了後、トークイベントあり
※開場は開演の30分前

2013/10/04

セントルイス交響楽団&マカリスターによるアダムズ「協奏曲」中継予定

ティモシー・マカリスター氏とセントルイス交響楽団によるジョン・アダムズ「サクソフォン協奏曲」の演奏がこの週末に迫っている。土曜日と日曜日の演奏で、土曜日の演奏は下記サイトにてストリーミング中継される予定。とても楽しみだ。

http://news.stlpublicradio.org/

番組情報は「Saturday, October 5, 8pm」とある。セントルイスということは、ミズーリ州だから、ええと、UTC-6で…日本がUTC+9だから、ああ、でも今はサマータイムのはずだから、UTC-5、14時間遡れば良いのか。つまり、日本では10月6日の10:00amからのはず!保証はできないので、念のため各自ご確認のほど(適当ですみません)。

2013/10/03

Julius Keilwerthサクソフォン製作風景

ベルの成形などまるで魔法のようだ。ついつい見入ってしまった。BGMもいいですね。

・前半


・後半

2013/10/02

昔の協会誌

仕事が忙しく、ブログは短縮モード。今日のQuatuor Bも行けず…。

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諸事情により、過去のサクソフォーン協会誌のうち、1号から15号を読み返している。貴重な資料ばかりで、読みふけってしまうのだが、というかあまり読みふけっている時間もとれないのだが、斜め読みするだけでも面白い記事ばかり。第1号にマルセル・ミュール氏が寄せた文章…サクソフォーン協会設立祝…の、なんと温かいことか!そして、記念すべき最初の記事は大室勇一氏による第6回サクソフォンコングレスのレポートである。

1988年のコングレスに向けて盛り上がっていく様子、そしてなぜかコングレス後は数年にわたって発刊が停止している。燃え尽き症候群かな?

これらの資料は、協会員の皆様には何らかの形で抜粋をお見せできることになると思う。委細後日。乞うご期待。

デュオ探索

デュオ+ピアノというレパートリーは最近増えてきたけれど、純粋なデュオのレパートリーはまだまだ開拓が進んでいないように思える。いつまでもルクレールとヒンデミットでは済まないはず。最近注目しているのが、次の曲たち。ディスコ・トッカータは、他楽器からの編曲モノ。

G.コヌソン - ディスコ・トッカータ
P.M.デュボワ - 6つのカプリス
C.コリア/旭井翔一 - アルマンド・ルンバ
B.コッククロフト - Slap Me