たまたまチケットの都合がつき(Keiさんありがとう)、予定も上手く合ったので聴きに伺うことができた。いやー、楽しかった。聴けて良かったなあ。
Philippe Geiss - Improvisation
Christian Lauba/P.Geiss - Steady Study
Philippe Geiss - Sax Hero
Philippe Geiss - Birds Conversation
Gerald Preinfalk - Tri Oto Logie
Hector Villa Lobos/P.Geiss - Bachianas No.5
Jerry Bergonzi/P.Geiss - New in the Neighborhood
Philippe Geiss - Kawala
Philippe Geiss - Branora
Philippe Geiss - Klezmer Salsa
Philippe Geiss - Sir Patrick
最近、妙に日本&世界のサクソフォン界を騒がせているフランス・ストラスブール音楽院フィリップ・ガイス Philippe Geiss教授、堂々のシルバーマウンテン登場である。ガイス氏は洗足学園音楽大学の客員教授を務めており、その縁あってのことなのだろう。シルバーマウンテンのオープニングコンサートシリーズは、洗足学園音楽大学の総力を結集したという趣だが、まさか客員教授のガイス氏までも来るとは…驚き。
プログラムが、やはりガイス氏ならではというもので面白い。自作だったり、即興だったり、他人のものであってもガイス氏流のスペシャルアレンジが施されていたり…である。無伴奏で演奏された最初の三曲は、まさにそれぞれがガイス氏のプログラミングの特徴をよく表しているものだった。無伴奏の即興では、サクソフォンと戯れるかのように流麗かつクールに決めてみせ(演奏スタイルは現代フランスのもの、という印象が強い)、かと思えばクリスチャン・ロバの「Steady Study on the Boogie」の一部を抜粋、さらにガイス氏ならではのユーモアをプラスし(最後の最低音!)、「Sax Hero」はファンキーな自作を見事に演奏していた。
さらにパワーアップしてのエレクトロニクス、というかサウンドトラックとの共演では、独特の音世界が眼前に広がった。今でこそ珍しくなくなったエレクトロニクス作品だが、ガイス氏のプログラミングや演奏に接すると、このジャンルにはまだまだ魅力的な作品があふれているのだなという思いを強くするのだった。Gerarld Preinfalkの「Tri Oto logie」は名曲!各楽章の独立した印象が鮮烈である。なんと一部最後には「New in the Neighborhood」にてオルジーのコントラバスサクソフォンを使うというサプライズが。まったく、楽曲も演奏もジャンルも"ボーダレス"な懐の深さを感じる。
後半は、洗足学園音楽大学のサクソフォン専攻の学生と共演。声とサックスのドローンの上に即興を重ねる「Kawala」、スラップにより形作られるリズムとファンキーなソロが印象的な「Branora」、楽しさに溢れる「Klezmer Salsa」と「Sir Patrick」…。充実したサウンドを楽しんだ。ガイス氏はもちろんだが、今の若い方達って上手いですよね。リズム感とか理想とする音色感とか、おそらく私の世代とは10年ほど違うはずだが、ある種の断絶のようなものすら感じるほどだ。
帰り際にtfm氏とKeiさんと長江飯店に寄っておしゃべりし、帰宅。さあ、明日は朝が早いからそろそろ休まないと。
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