セントルイス交響楽団と、ティモシー・マカリスター氏の共演によるジョン・アダムズ「サクソフォン協奏曲」のライヴ中継を聴くことができた。
なんと30分弱に及ぶ作品。これがまたなかなか凄い。「シティ・ノワール」で感じたような、「都市」「未来」といったイメージは抑制され、特に冒頭部分から中間部にかけては音遊びに徹しているような印象を受ける。その中にアメリカ音楽のアイコンが巧妙に重ねられている、とも感じた。もちろんマカリスター氏の独奏は見事なもので、オーケストラとともに一つの完成された世界を構築していた。
このコンビでの演奏は、いずれnonesuchレーベル(アダムズの作品を多数レコーディングしていることで有名)への吹き込みが予定されているとのことで、そちらのリリースも楽しみだ。
例えば、この曲が国際コンクールの本選課題曲になったりすることはないのかなあ(わくわく)。ちょっと長すぎるか。
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