2012/12/17

ご案内:佐藤淳一「映像と音で巡るドビュッシー《ラプソディ》の世界」

今年も残り僅かとなってきたが、今週末にまた魅力的なコンサートが控えている。佐藤淳一さんがドビュッシー・イヤーの最後に企画するとびきりの演奏会。今年の研究内容(アメリカまで行っていろいろ調べてきたそうだ)であるドビュッシー「ラプソディ」について、その成果を聞/聴くことができるコンサート。アンナホールという小さな会場であることがちょっと残念ではあるが、ぜひ時間の空いている方は伺ってみては。

レクチャーからぜひ聞ければと思うが、間に合うかな。それから個人的興味は、伊藤あさぎさんが演奏を担当する「Ries&Erler版のラプソディ」…これは聴いたことの無い方にはぜひ聴いてほしいところ。けっこう衝撃的かも。

以下、佐藤淳一さんからのメールを引用。

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 一つ目はクロード・ドビュッシー生誕150周年を記念してドビュッシーの《ラプソディ》を中心としたコンサートを企画致しました。開演前の18時からは「映像と音で巡るドビュッシー《ラプソディ》の世界」と題して、私が今年の9月に渡米して持ち帰った《ラプソディ》の資料を元にした曲の説明や、ホール夫人の再評価、珍しい音源などを交えたプレトークとしまして皆さんにお話ししたいと思います。もし当日お時間がある方はこちらからご参加頂けると後半のコンサートがより楽しめるかと思います。
 19時からは素晴らしいサクソフォニスト3人を交えたコンサートです。
 前半は《ラプソディ》の3つの版を伊藤あさぎさん、貝沼拓実さん、大城正司さんの3人が吹き、間に《ラプソディ》に関する解説を私が致します。ピアノは佐野隆哉さんが演奏して下さいます。こういった機会でないと《ラプソディ》を違った奏者で3回も聴くことが出来ないかと思いますし、3人の奏者それぞれに違った素晴らしい魅力があり、また演奏する版もバラエティに富んでいるので楽しんで頂けるかと思います。あさぎさんが演奏するRies&Erler版は日本初演となり、アルトとソプラノを持ち替えるなど趣向を凝らした版となっています。解説では《ラプソディ》についての論文を書いてる中で知ったこの曲に秘められた謎もお話しする予定です。
 後半は私も演奏に加わり4人でのカルテットになります。曲は《ベルガマスク組曲より》と《弦楽四重奏曲》を演奏する予定です。このコンサートのためだけのカルテットがどの様なサウンドと表現を創り出すかお楽しみ下さい。


2012年12月21日(金)
オープン 17:30
イベント 18:00開始
コンサート 19:00開始

会場 アクタス ノナカ・アンナホール
料金 一般2500円 学生2000円

オープニングイベント
「映像と音で巡るドビュッシー《ラプソディ》の世界」

コンサート第一部
サクソフォンとピアノのための《ラプソディ》
・貝沼拓実(Dunrand版)
・伊藤あさぎ(Ries&Erler版 日本初演)
・大城正司(Henle版)

コンサート第二部
《ベルガマスク組曲》より
《弦楽四重奏曲 第一番 ト短調 作品10》

S.SAX 大城正司
A.SAX 伊藤あさぎ
T.SAX 貝沼拓実
B.SAX 佐藤淳一

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