2012/11/12

小倉大志サクソフォンリサイタル

【小倉大志サクソフォンリサイタル】
出演:小倉大志(sax)、大嶋千暁(pf)、長谷部恵美、広川優香(vn)、石川加奈子(va)、布施公崇(vc)、中村杏葉(cb)、Tsukuba Saxophone Quartet
日時:2012年11月11日 19:00開演
会場:さいたま市プラザノース(加茂宮駅から徒歩5分、大宮駅からバス15分)
料金:1500円全席自由(当日500円増)
プログラム:
C.ドビュッシー - 星の夜
C.ドビュッシー - ラプソディ
E.デニゾフ - ソナタ
真島俊夫 - モリコーネパラダイス
R.モリネッリ - ニューヨークからの4つの絵
伊藤康英 - 琉球幻想曲
B.ウィーラン - リバーダンスより(アンコール)

サクソフォン奏者、ピアノ調律師、そしてTsukuba Saxophone Quartetのメンバーでもある小倉大志氏のリサイタル。TsukubaSQも、プログラム最後の「琉球幻想曲」と、アンコールに出演させてもらった。

9時にプラザノース入り。ホールは夜間のみ取得できていたため、午前中にリハーサル室で簡単に合わせを実施。このとき、ピアノ+弦楽五重奏の編成となる「モリコーネ・パラダイス」と「ニューヨークからの4つの絵」のリハーサルを聴いたのだが、弦、ピアノ、パーカッションとも素晴らしい仕事をしており感銘を受けた。お昼ごはんを食べた後は午後は控え室で待ちぼうけ。16時30分くらいにはスタッフが集合し、17時にはホール前へ移動し、18時からホールの中へ。

ホールが開いてからは超ドタバタだったが(なぜか私まであちこち走り回ることになった)あっという間に開場・開演。第一部は客席で聴いた。

まず、ドビュッシー、そしてデニゾフという選曲がツボである。当初構想として聞かされていた選曲からはかけ離れているのだが、サクソフォンの誕生からの2段階のステップアップ(近代音楽→現代音楽)を見事に体現したプログラム。位置合わせの時間が取れなかったためか、ドビュッシーなどやや音量的には控えめに聴こえたが、それでもデニゾフの第3楽章などとても聴衆を引き込む演奏であった。ピアノの大嶋千暁さんも好サポート。次世代のサクソフォン界をピアノ伴奏という切り口から支えてくれるであろう存在の大きさを感じる。

第二部は「ニューヨークからの4つの絵」だけ舞台袖で聴いた。第二部の編成は、ピアノ+パーカッション+弦楽四重奏+コントラバスという豪華編成。弦を入れることには勇気が伴う…ある一定以上の技量を持つ人達でなければ、音程すらままならない(実際そういう演奏をいくつも見たことがある)のだが、この日の弦楽パートは素晴らしかった!いずれもポピュラー音楽風の2作品だが、とても高い技術・テンションで弾いており、サクソフォンパートともども曲の楽しさを存分に引き出している。編成は違えど、松下洋さんのリサイタルでこの曲を聴いた時のあの楽しさを思い出してしまった。

モリネッリで客席も妙に盛り上がってしまい、このあと入って大丈夫かなあなんて心配しながら(苦笑)入場、サクソフォン5本とピアノのための「琉球幻想曲」を演奏する。7月にベルギーで大宅裕さんと演奏して以来だが、この曲が持つパワーやホールの響きに助けられ、良い雰囲気・テンションの中で演奏を終えることができた。アンコールの「リバーダンス」も、パーカッション(こちらも良いテンションでサポートいただいた)が入った豪華な響きで楽しく演奏できた。ソロリサイタルなのに、アンコールでTsukubaSQとして一緒にやってくれるなんて、嬉しいことだ。

終演後も時間が無く超ドタバタだったが(やっぱり荷物を抱えてあちこち走り回ることになった)なんとか撤退完了。1時間ちょっとしかなかったが、大宮駅前のわたみん家で超おなじみの方々と打ち上げ。日曜夜ということもあって出演者の参加は少なかったのだが、これはこれでまた楽しい時間を過ごしたのであった。ギリギリの終電で帰宅。

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