YouTubeでクリスチャン・ロバChristian Lauba作品について調べていたら、最近なにかとお会いする機会の多い山下友教さんの演奏録音を見つけた。山下さんは昭和音楽大学大学院に在籍されているサクソフォン奏者。武藤賢一郎氏に師事し、学内外の各種コンクール・オーディションで入賞しまくっているとのこと。昭和音楽大学のなかでも、かなり急先鋒的な?位置を占めているということだろうか。
その山下さんの「Worksong」の演奏録音である。Doug O'Connor氏に献呈された、ロバのエチュードの中でも「Tadj」と並んで好きな曲の一つ。先日の角口圭都さんのコンサートでも聴いたばかり。特に中間部からの音のバラマキ具合が強烈で、委嘱者であるオコナー氏のスピードに勝るとも劣らぬほど。徹頭徹尾の強い集中力も素晴らしい。一緒にアップロードされたと思われる「Jungle」もかなりのもの。
最近の若い演奏家の中にはとても尖った演奏をされる方が多く、とても面白い。「尖った」というのは、演奏のテクニックやキレ、音楽性だけではなく、取り上げるレパートリー、活動の方向性や演奏会の企画内容など、総合力で強烈なベクトルを持っている方のことである。この「Worksong」を聴いていると、山下さんもきっとそういったカテゴリーに属するプレイヤーなのだろうな、と感じる。
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