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まずは佐藤淳一さんのライヴをご紹介。サクソフォンとエレクトロニクス…ならぬエコロニクスによる演奏会である。この言葉が意味するコンセプトについては、佐藤さんの言葉をそのままお借りしよう。
(前略)…3.11からの電力事情によりライブ・エレクトロニクス作品の演奏は控えていました。何故ならライブ・エレクトロニクス作品はその本質として電力を使用するので、このような時勢には合わないかもしれないと考えたためです。ですがライブ・エレクトロニクス作品には価値あるものも多く、どのようにしたら電力の問題をクリアして演奏出来るかと考えた時に出会ったのが太陽光発電による蓄電池を用いたシステムです。これは大容量のバッテリーを使用することにより、音響システム(スピーカー、ミキサー、ラップトップ・コンピューターetc)の電力全てをクリーンなエネルギーで賄うことが可能になります。こうしたエレクトロニクスとエコを融合させた形態がライブ・エコロニクスです。…(後略)
このチラシのイラストは、上記コンセプトをそのまま表したものだ。ちなみに佐藤さんはすでにこのシステムを利用した演奏を成功させており(明記はされていないが、この演奏会)今回はさらにそのコンセプトを前面に押し出したものとなる。
【Doctor SAX Project - ライブ・エコロニクス!】
出演:佐藤淳一(sax)、有馬純寿(electro)
日時:2013/3/1(金曜)19:00開演
会場:トーキョー・ワンダー・サイト本郷
料金:2000円
プログラム:
JacobTV - Grab It!
JacobTV - The Garden of Love
Steve Reich - New York Counterpoint
John Coltrane/斉藤和志 - Giant Steps
湯浅譲二 - 私でなく、風が…
Karlheinz Stockhausen - Spiral Nr.27
プログラムが面白い!東フィル主席フルート奏者、斉藤和志氏が編んだ「ジャイアント・ステップス」は(これまでもこのブログで紹介したことがあるのだが)ループサンプラーを効果的に利用したとても楽しい作品だ。ご存知ない方は、下記の動画をどうぞ。ボイパもやるのかな?
JacobTVやReichの作品群は、いまさら私がその魅力を語るまでもないほどの傑作だ。湯浅譲二作品も、あまり演奏される機会がないのだから、ぜひこの機会に体感していただきたいところ。シュトックハウゼンの作となるソロ奏者と短波ラジオのための「シュピラール」は、これは本当に当日まで何が起こるかわからない傑作。本当に(AMやFMじゃなくて)短波ラジオを使うのか、とか、ラジオでどんな番組を受信するのか、とか、興味は尽きない。
…と、いずれも面白そうなのだが、伺えないのが本当に残念。。。
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