やる予定はないけれど、アンドリュー・スティラー Andrew Stillerの「チェンバー・シンフォニー」の楽譜を買ってみた。たぶん国内の多くのサックス吹きにとっては、「チェンバー・シンフォニー」といえば雲井雅人サックス四重奏団、と連想されると思うが、私にとってはアムハースト四重奏団 AmherstSQのCDで知ったときの衝撃が大きい。当時から刺激的な作品だとは思いつつ、楽譜がどうなっているかなど考えたこともなかったのだが、さすがに国内でこれだけ流行り出すと気になってくるもの。以来ずっと購入するタイミングを逃していたのだが、先日某氏とこの「チェンバー・シンフォニー」の話しになり、良い機会だと思って購入手続きを進めた。楽譜が到着したのは、つい昨日のことだ。
ざっと眺め、一瞬だけ音出しもしてみたが。音から聴こえるとおりに微分音の使用があったり、メヌエットにハイノートがあったり、第4楽章のバリトンはやっぱり30秒のlightly spicedな完全即興だったりと、「ふむふむ」言いながらスコアを読み進め…あ、「Vancouver, Vancouver, This is it!!」はやっぱりテナー奏者が叫ぶのか(^_^;ここは個性が出そう(アムハーストの録音では、録音プロデューサーが叫んでいたっけ)。楽譜には、Call out with Great Excitementの指示が(笑)
どの楽章も、符ヅラはかなり普通なのだが、これがああいったぶっ飛んだ響きになるというのが面白い。第4楽章は、フレデリック・ジェフスキーの「パニュルジュの羊」を地でゆく作曲法、だが冒頭の拍は単純な4/4で、頭が混乱する。各所セクションに繰り返しがあるあたりは、さすが「ハイドンの交響曲をモデルにしている」と言うだけあるな…たしかに、アレグロ~アンダンテ~メヌエット~フィナーレ(プレスト)という形式だけみれば古典派そのものだ。
・件の部分のスコア
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