2010/04/21

【演奏会ご案内】雲井雅人サクソフォーンリサイタル2010

すでに各所で話題となっているが、雲井雅人氏の大きなリサイタルが東京で開かれる。キャッチコピーの「ずっと聴きたかったあの音。この春、待望のリサイタル!」という言い回しは、まさにその通りと思った。実際、私も心待ちにしていたのだが、そういった聴衆の期待に応えるかのような素晴らしい内容だ。本気でおすすめする。

面白いのが、今回の演奏はすべて弦楽四重奏+ピアノという編成であること(「ブランデンブルク協奏曲第二番」には、さらにフルートとオーボエが加わる)。雲井氏の昔のライヴ録音を聴くとこの編成のものが多いが、それを再び取り上げるというわけではなく、新たに委嘱をしたものが多いようだ。相当な気合の入りようで、聴きに行こうとする向きにとっても、楽しみである。

【雲井雅人サクソフォーンリサイタル2010】
出演:雲井雅人(sax)、藤井亜紀(pf)、クァルテット・グラーツィア(qt cord)、菅原潤(fl)、庄司知史(ob)
日時:2010年5月20日 19:00開演
会場:津田ホール(JR千駄ヶ谷駅前)
入場料:全席自由4500円(学生4000円)
プログラム:
J.S.バッハ/大野理津 - イタリア協奏曲
A.K.グラズノフ/伊藤康英 - サクソフォン協奏曲
L.E.ラーション/成本理香 - サクソフォン協奏曲
J.S.バッハ - ブランデンブルク協奏曲
問い合わせ:レックス→http://www.concertrex.jp/

グラズノフやラーションなどは、ピアノとのデュオではどうしても色彩感がでないところを、弦楽四重奏を交えることによってガラリと印象が変わることだろう。バッハの「ブランデンブルク」は、マルセル・ミュールがサクソフォン奏者として参加した、1950年のプラド音楽祭と同じ編成である。当時のソリストは、ヴァイオリンがアレクサンドル・シュナイダー、オーボエがマルセル・タビュトー、フルートがジョン・ワマーというメンバーであった。復刻録音もリリースされている。

0 件のコメント: