2007/09/08

Jerome Naulais

ジェローム・ノレ(ノーレ) Jerome Naulais氏といえば、サックス吹きにとってはおなじみの作曲家だ。「フリッソン Frissons」「サックストーリ Saxtory」「サックス・ド・ヴォヤージュ Sax de voyage」「気まぐれな組曲 Toquades」など、親しみやすい曲調を持つ作品を、数多く発表している。

私も、「気まぐれな組曲」など四重奏で音を出したことがあるが、吹いても楽しいし、聴いても楽しい作品。「フリッソン」などは、ソロ作品として取り上げられることも多いし、「サックストーリ」は、ごく最近関西のほうで演奏されたと言う話を聞いたことがある(井上麻子さん周辺の話だったと記憶する)。これら作品における、ジャズやタンゴなどの曲想を、クラシック作品の中に見事に溶け込ませる手法は、見事と言うほかない。

で、何で突然ジェローム・ノレ氏かと言うと…。

つい今しがたアンサンブル・アンテルコンタンポラン Ensemble InterContemporainのページを眺めていたのだ。最近はサックスに定席があるのかなあとか、メンバーって今誰なのかなあと、メンバー表を取り出してみていたのだが、ななななんと、トロンボーンに「Jerome Naulais」という名前が!同姓同名の人か?とも思ったのだが、どうやら同一人物のようだ。

トロンボーンとしての経歴は、パリ国立音楽院をトロンボーンとソルフェージュで一等賞を獲得して卒業、イル・ド・フランス管弦楽団、コロンヌ管弦楽団のトロンボーン奏者を歴任し、アンサンブル・アンテルコンタンポランには、1976年の設立当初から在籍しているそうな。…これ、並大抵のプロフィールではないぞ。あの親しみやすい曲を書くノレ氏が、高名なトロンボニスト、しかもモダン・ミュージック(現代音楽)もガンガンいけるぜ!という顔をも持っている事実は、私にとっては大変なサプライズであったのでした。いやはや。

…え?もしかして常識?

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