依頼を受けていた、カール=フィリップ=エマニュエル・バッハ Carl Philipp Emanuel Bach「無伴奏フルート・ソナタ イ短調 Sonata a-moll Wq132」の、Bbサクソフォーンへの移調が完了した。疲れた…。依頼者からフラウト・トラヴェルソ譜を借りたほか、解釈の違いを恐れたため、IMSLP上の楽譜も参照しつつ作業を進めた。
パブリック・ドメインの楽譜であるため、kuri_saxoにて全楽章のPDFファイルを公開中。トップページからたどれます。音ミスなどありましたら、ご指摘ください。演奏に使っていただいても良いです(笑)。
楽譜を書きながら、無伴奏の作品の中でも小さくまとまったかわいらしい作品だと感じた。大バッハの無伴奏作品ような、「一本の楽器から立ち上がる宇宙」という取っ付きづらさはなく、まるで人の手による精巧な工芸品のような…まさに、磨き抜かれた小品。エマニュエルの、他の作品にも興味がわいてきた。
ソプラノ・サクソフォンで演奏すると、跳躍やタンギング等の困難が伴い、一気に難易度が上がる。しかし、良い響きのあるところで演奏したら、きっとフルートでの演奏にはない魅力が発現するだろうなー。
実際のサクソフォンによる演奏例は…と、手持ちのCDを漁ってみたが、平野公崇氏のアルバム「Sinfonia(Cryston OVCC-00034)」しか見つからなかった。大バッハのBMV1020やBMV1013は、松雪先生、ミシャ氏などの演奏があったのだが。
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