2007/09/02

Adolphesax.comの記事

Adolphesax.comは、スペイン語圏を中心に展開するクラシック・サクソフォンに関するポータルサイト。サックスに関する情報を、これでもかとばかりに集約しているサイトで、私も頻繁に利用している。

さて、ページ左から辿れるメニューの中には、"Articulos"という項目があるのだが、これは中身はサクソフォンに関する記事みたいなものなのだ。Adolphesax.comの運営者の手による記事が多いのだが、著名なサックス吹きによる文も含まれており、中には時々とんでもなく面白い記事がアップされることがある。クロード・ドゥラングル教授「ソプラノ~テナーのためのフラジオ運指表・微分音運指表」、マリー・ベルデナッド=シャリエ「循環呼吸の練習」…等々。

最近追加された記事の中には、アルノ・ボーンカンプ氏によるヴィラ=ロボス「ファンタジア」に関する解説なんてものまで(→こちら)。簡単なヴィラ=ロボスのバイオグラフィと、委嘱したミュールがなぜ初演しなかったかというミステリー、改訂のアイデア(出版されている楽譜には、相当量のミスや変更すべき音が存在するとの由)など。

また、合わせて最近更新された記事の中で注目すべきは、クロード・ドゥラングル教授によるクレストン「ソナタ」に関する解説(→こちら)。クレストンのバイオグラフィ、そして詳細な演奏上のポイントや、作品の分析など。

こういった、プロサクソフォン奏者が書いたサクソフォンに関するまとまった記事で、Web上で自由に閲覧できるものってなかなかないであろうから、貴重だ。ちなみに、このサイトは全文スペイン語であるので、私はGoogleのサービスを使用して、英語に直して読んでいる。

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