2015/03/31

演奏会情報:ナゴヤサックスフェスタ2015

今週末、名古屋で毎年恒例の「ナゴヤサックスフェスタ」が開催される。これまで、どんな催しか情報はもちろん知っていたが、何だかんだ予定が合わず、伺えずにいた。しかし、今年こそはということで伺うことに決めた。

【ナゴヤサックスフェスタ2015】
日程:2015年4月5日(日曜)13:30開演
会場:名古屋市青少年文化センター・アートピアホール
主催:ナゴヤサックスフェスタ実行委員会
料金:前売り2000円 当日2500円(全席自由)

東海地区を中心に活躍するサクソフォン奏者や音大生、愛好家が多数出演するイベント。今年はゲストに本多俊之氏を迎え、充実の催しとなりそうだ。毎度毎度、相当量のお客さんが入ると伺っており(前回はチケット完売)、凄いなあといつも感じ入っている。何だかんだナゴヤにはお知り合いも多く、楽しみだ。

http://www.nagoya-sax-festa.com/

ついでに、The SAXに短いながらもレポートを書くことにもなった。

関東から新幹線で1時間半くらい。もしお時間ある方は、伺ってみては。ちなみに私は、飛行機+電車と新幹線の価格が同じで、セントレア中部国際空港に降り立ったことがないので、時間は+1時間くらいかかるが無駄に飛行機を使ってみようかなー…と妄想中。晴れれば空の上から富士山も見えるだろうし、それはそれで何だか楽しそう。

ラロ「イスの王様」吹奏楽編にジャック・クリプル参加

エドゥアール・ラロ「イスの王様」序曲の、吹奏楽編の演奏をご紹介。往年の名バンド、ウィリアム・レヴェリ指揮ミシガン大学ウィンドの、1965年の演奏なのだそうだ。



中間部のソロ(確か原曲はヴィオラだ)は、なんとジャック・クリプル氏(フィリップ・グラス・アンサンブルへの参加が有名)が担当している。下記のサイトによれば、クリプル氏がミシガン大学で修士号をとったのが1965年とのことだから、まだクリプル氏が学生の頃の演奏ということになる、いやはや、貴重な記録である。

http://www.music.umich.edu/1961symphonybandtour/Bios/JackKripl.html

2015/03/30

四国サックス・フェスタ in 鳴門

すばらしい時間を過ごした。まずは関係者の皆様に御礼申し上げたい。当日入りという強行日程だったが、行くことができて本当に良かった!

【四国サックス・フェスタ in 鳴門】
出演:(下記参照)
日時:2015年3月29日 13:00開演
会場:鳴門市文化会館大ホール
プログラム:(下記参照)

当日、7:05発のJALで徳島阿波おどり空港へ移動。今回はテナーではなく、アルトであったため、楽器の機内持ち込みがスムーズに進んだ。定刻通りの出発、アナウンスされた予定時刻(8:10)通りの着陸…手持ちの時計を見ていたところ、なんと8時10分00秒ぴったりのランディングだった。さすが定時到着率No.1のJALさま。同じ飛行機には、この日、ゲスト出演の丸谷明夫先生が乗っていらっしゃった。空港からは、ちょうど丸谷先生を迎えに来ていた柏原さんの車に乗せていただいた。

会場入りすると、初めての地とはいえ、見知った顔もちらほら。香川のダッパーさん関係や、前回の四国サクソフォニーでお知り合いになった方、サクソフォン交流会や、昨年のラージアンサンブルサミットでお知り合いになった方など、社会人になって以来、サクソフォン関係で様々な機会で知り合い続いている交流が、こういった未知の場所ではなんだかありがたい(笑)。早速音出ししつつ、全員参加ステージのリハーサルを待つ。

全員参加ステージでは、前半の「ディスコ・キッド」「リクディム」を長瀬先生が、後半の「花は咲く」「アルメニアン・ダンス」、そしてアンコールの「ふるさと」が丸谷先生が、それぞれ指揮を担当される。長瀬先生のステージ合奏での雰囲気、好きだなあ。ずっとむかしから大阪市音楽団のCDで聴いていた、あの暖かい音色そのままの雰囲気だ。そして、丸谷先生。吹奏楽からもうほとんど離れてしまった私だが、まさかサクソフォンを吹き続けているだけで、丸谷先生の指揮の下で演奏できる機会が巡ってくるとは、夢にも思わなかった。1時間ほどのリハーサルだったが、基本的なところから深いところまで、様々な金言が飛び出した。ちなみに、丸谷先生がサクソフォンのみのアンサンブルを振るのは初めて、ということだが、柏原さんの幾度かの交渉や、楽曲が「アルメニアン・ダンス」であること、など、様々な要素が重なっての実現だったとのこと。非常に特別な機会であったようだ。

お昼時には、近くの徳島ラーメン「いのたに」へ出向いた。初めて食べる徳島ラーメン、なんと優しい味!(しょっぱい、というより、甘じょっぱい)この大量のお肉も良いですね。ご飯や卵と併せると良いとアドバイスをいただいたのだが、すっかり忘れていた…今度食べるときにはぜひ試してみよう。

さて、自分の参加した第5部「全員によるサクソフォン・ラージ・アンサンブル」までは全て演奏を聴いた。ゲストの皆様はもちろん、アマチュアとして参加していた方々も、私なんかより素晴らしい演奏をされる方ばかりだ。ということで、なかなか言葉では表しきれない部分があるのだが、ひとつひとつ感想を。変なコメントも書いてしまっているかもしれないが、あまりお気になさらず…。

♪四国サクソフォン・ラージ・アンサンブル(指揮:柏原卓行、榮村正吾)
斎藤尚久「エアウェイズ」
B.バルトーク「ルーマニア民族舞曲」

四国4県のメンバーによる、四国サックス・フェスタならではのアンサンブル。「エアウェイズ」では、BijouSQのメンバーも加わって、オープニングを華々しく飾った。三輪氏のソプラノが、また良い音なのだ!バルトークでは、人数が多いが緻密なアンサンブル…そしてじろーさんのソプラニーノが冴える(相変わらず、とはいえ、さすがです笑)

♪中高生によるサクソフォン・ラージ・アンサンブル(指揮:稲垣達也)
J.ヴァン=デル=ロースト「アルセナール」
E.モリコーネ「ガブリエルズ・オーボエ」

私自身が中高生だったころを思い返すと、一般の方と演奏する機会、プロフェッショナルの方と演奏する機会は、ほぼ無かったのではないかと…こういった機会を糧にして、より深くサクソフォンに、音楽に、取り組んでいってくれると嬉しいなと思った。サウンドはやや荒削りながら(若さ溢れる!)とても良い演奏だった。「ガブリエルズ・オーボエ」でソロを取った皆さんには脱帽!

♪アマチュアによるアンサンブル:名阪国道
八木澤教司「アリオンの琴歌」

その名の通り、名古屋と大阪のメンバーにより結成されたアンサンブル。しんべえさん始め、ベテラン勢が参加し、安定したテクニックが印象深い。サクソフォンで、"その土地の音楽"というものは、演奏的な意味でも作品的な意味でも、間違いなく今後見過ごせない要素になっていくと思うのだが、名阪国道さんの演奏を聴きながらなぜかそんなことを思ったのだった。

♪アマチュアによるアンサンブル:チーム・ブリッジハイ
高橋宏樹「アミューズメント・パーク組曲」

なんと、じろーさん一家3重奏。こじろーくんは、初めてお会いした時はまだ小学生だったのだが…若い方の成長って早いですね(しみじみ)。じろーさん家の名にふさわしい(笑)、超クオリティの貫禄の演奏であった。やっぱり、楽章スタイルの吹き分けって凄く重要なんだなあと。4つの楽章があって「パレード的なウキウキ」「お化け屋敷的な感じ」「メリーゴーラウンド的なワルツ」「非絶叫系ジェットコースター的なフィナーレ」…面白いな。

♪アマチュアによるアンサンブル:Weeds Saxophone Quartet
戸田顕「祈りの舞い(委嘱作品)」

このイベントの元締めの稲垣さんが所属するカルテット。驚いたことに、あの戸田顕氏(個人的には「平和への行列」の印象が強い)に新作を委嘱していた。いくつかの「舞い」のスタイルを持つ、小品ながらなかなか素敵な作品だった。Weedsさんの演奏は、やはり長期間活動しているだけあって「アンサンブル」を感じることができた。

♪アマチュアによるアンサンブル:愛媛リーエト吹奏楽団
J.B.サンジュレ「四重奏曲第一番」より第1楽章

吹奏楽団の中でのアンサンブル、というも

♪アマチュアによるアンサンブル:ファミーユサクソフォンカルテット
A.ロイド=ウェバー「"オペラ座の怪人"セレクション」

ダッパーきんじさん参加の香川(だったかな)のアンサンブル。名前はダッパーさんブログで見るのだが、意識して演奏を聴いたのは初めてかも。ソプラノの方のピシっとした音楽作りなど、アンサンブルとしてかなり洗練されている印象を受けた。演奏は、オリジナル編曲の「オペラ座の怪人」で、サクソフォン四重奏+ピアノ、という編成。うーん、豪華な響き!

♪アマチュアによるアンサンブル:徳島文理大学音楽学部サックスパート
對馬樹「ドライヴィング・ストレンジ・アトラクター」

徳島文理大学という名前は聴いたことがあるのだが、音楽学部があるとは知らなかった。若い4人ながら、細かい音符もすいすい演奏してしまうのは、やはり最近のトレンドか。ここまですいすい吹かれてしまうと、なんだか逆に物足りない、というのは贅沢かな(笑)

♪アマチュアによるアンサンブル:Kobe Saxophone Musica
J.S.バッハ/飯守伸ニ「シャコンヌ」

まさかのバッハ「シャコンヌ」!最初は、T田さんあたりがEastman Music Schoolに連絡して、このマシュー・エヴァンズの楽譜を入手されたのかなと思っていたのだが、かなり昔から存在する飯守氏のアレンジ譜を使用したとのこと。このアレンジのことは知らなかった。一聴すると、ストコフスキー編がベースのアレンジかと思ったのだが(冒頭の3和音の取り扱いとか)、実際はブゾーニ編を元にしているとのこと。演奏的にはアマチュアステージの中でも、かなり突出していると感じた。客席の集中力も高かった。

♪アマチュアによるアンサンブル:ダッパーサクセーバーズ
江原大介「ブルーダスク」

Colorsの楽譜で、ポピュラー・スタイルの作品。「シャコンヌ」の後に聴くダッパーさんの演奏は、なんだかとてもホッとさせられる。2名の新メンバー(まだ学生だそうだ)も加えての、しかし安定感ある演奏は、さすがダッパーさんという感じ。「ブルー」はジャズの「ブルーノート」のブルーなんだな。安定的に進むと思いきや、要所ではきちんと羽目を外してくるのだから、やはり一筋縄ではいかない(笑)。さすがです。

♪アマチュアによるアンサンブル:徳島サキソフォーン・アンサンブル
B.ウィーラン「リバーダンス」

主催の元締め、稲垣氏が、編曲や指揮を担当したアンサンブル。同一県の出身で、こういった大きなイベントでラージを組むことができるだなんて、なんて素敵なことなのか、と思う。あえてオリジナルアレンジを採用した所に、こだわりが感じられる。

♪アマチュアによるアンサンブル:F.G. Saxophone Club
福田洋介「さくらのうた」

なんだかんだ(笑)お知り合いが多いアンサンブル。さくらのうたは、名曲ですね。このくらいの人数が集まって、この高いクオリティを保持することは非常に苦労が伴うと思うのだが、どのくらい練習しているんだろう…。アマチュアのラージの新興勢力として、ぜひ関西方面のみならず様々に活躍してほしいと思う。

♪ゲストによるスペシャルステージ:長瀬敏和 with くらしき作陽大学 & Quintetto Piacevole
酒井格「クローバーリーフ・スイート」

SATB持ち替えで有名な酒井氏の作品。4楽章の古典的な構成を持っている(プレリュード、スケルツォ、アダージョ、フィナーレ(先頭楽章の主題が戻ってくる))、とても聴きやすいのだ。実演で聴いたのは初めてであった。しかも、まさか被献呈者の長瀬氏の演奏で聴けるとは!楽章毎、確固たる信念…それは、音色であったり、フレージングであったり、音楽を構成する様々な要素であるのだが…を感じさせる演奏であった。このことと、長らく大阪市音楽団でコンサートマスターを務めていたことは、無関係ではないだろう。誰が聴いても納得、という演奏をするそのセンスは、一朝一夕で身につくものではないのだろうなあ…。

♪ゲストによるスペシャルステージ:Bijou Sax Quartet
B.ストレイホーン「A列車で行こう」
C.コリア「スペイン」

いやー、BijouSQはいつものことながらやってくれますな!(笑)私が感想を書くまでもない、もはや言葉で説明無用の巧さ&カッコよさ、そしてソプラノ三輪氏を筆頭に、超良い音色なんですわ。多くの聴衆が惚れ込んだのではないだろうか。会場の盛り上がりたるや相当なもので、インパクト絶大、さすがです。やっぱり東京にも来て欲しい!聴いたことない方はぜひどこかで一聴を。お得意のスペインは、何度聴いても楽しい。あまりYouTubeに最近の演奏が載っていないのが残念なのだが、たくさんアップされれば人気爆発すると思うんだがなあ(という妄想)。

♪ゲストによるスペシャルステージ:Quintetto Piacevole
P.イトゥラルデ「メモリアス」
R.ラヴランド「ユー・レイズ・ミー・アップ」

石田智子、鈎尼佳代、海江田真子、川崎寛子各氏(以上sax)、梅本敏行氏(以上pf)というメンバー。まさかの「メモリアス」!スペインの奏者、ホアキン・フランコ氏が、イトゥラルデ自身や、ダニエル・デファイエ(!)と共に共演していることでが有名な作品だが、まさかこういった所でこの曲を聴けるとは思わなかった。というわけで、あまり冷静に聴けなかったのだが、ピアノを中心とした洗練されたアンサンブルや音色に、ぐっと引き込まれた。

♪ゲストによるスペシャルステージ:榮村正吾 & 曽根恭子
本多俊之「ジャズ・エチュード」

もちろんよく知っている曲だが(須川氏のアルバム「Made in Japan」に収録されている)、今回の榮村氏の演奏に、すっかり耳を洗い直されてしまった!こういう曲だったのか、と。聴けて良かったなあ。なかなか演奏される機会も少ない作品だが、こうして聴いてみると聴きどころの作り方、楽章間のスタイルの違いなど、作品として非常に洗練されているのだとも感じた。榮村氏は、コンテンポラリー、ジャズ、クラシック、吹奏楽と、サクソフォンで取り組むことのできる多くの音楽ジャンルに関する演奏スタイルを備えており、そんな榮村さんにぴったりの曲なんだなあとも思ったのだった。

♪ゲストによるスペシャルステージ:長瀬敏和 & 榮村正吾 & 曽根恭子

ラージの準備のため、残念ながらホールでは拝聴できず(>_<)ただ、大阪市音楽団(現Shion)の元コンサートマスターと、シエナ・ウインド・オーケストラの現コンサートマスター揃い踏み、というシチュエーションは、間違いなく大きな話題をさらったはずだ。 ♪全員によるサクソフォン・ラージ・アンサンブル(指揮:長瀬敏和、丸谷明夫、編曲:柏原卓行) 東海林修「ディスコ・キッド」 J.ヴァン=デル=ロースト「リクディム」 菅野よう子「花は咲く」 A.リード「アルメニアン・ダンス パート1」 岡野貞一「ふるさと」(アンコール)
ということで、アルトの1stとして乗っていた(なんと右隣にはKSM元締めのT田さんが!恐れ多い!)。やはり本番のテンションというか、本番ならではの何かも加わって、とても良い演奏になったと思う。いやはや、楽しかった!150人以上?の演奏メンバーは、間違いなく一期一会。そして、長瀬先生や、丸谷先生の指揮で吹く機会も、今後果たしてあるかなあ。

ということで、予定時間を1時間オーバーしての(笑)長丁場からの終演となったが、充実した催しだった。いやー、乗れて良かった!大きなイベントを運営するには、大きな苦労と時間がつきまとう。これは、私自身も同じ経験を持っており、実感として持っている事柄である。スムーズな運営を目指し、事務方をバリバリこなされていた稲垣さん始め、本演奏会の実現に尽力された皆様に、改めて感謝申し上げたい。

終演後は、打ち上げにもお邪魔させていただき、いろいろな方としゃべることができた。長瀬先生や榮村先生が、このブログをご存知だったのは嬉しかったなあ。丸谷先生とも写真を撮れたし、とても楽しかった。モツ鍋おいしかった。

この日最後のオチ:今回の演奏会、鳴門駅の徒歩圏内にある鳴門文化会館という場所だった。もちろん、宿泊場所は鳴門駅の近くを、と思い、徒歩2分のアパホテルを予約した…のだが、なんと鳴門駅徒歩2分ではなく、徳島駅徒歩2分!当日終演後に、教えてもらって気付かされた時には超冷や汗モノであった。幸いというか何というか、阿南在住の新田先生(前回の四国フェスタでお世話になったサクソフォン奏者)の車に同乗させてもらい、徳島までなんと車で送っていただき、事なきを得たのだった。もう、阿南には足を向けて寝られません(汗)。とはいえ、道中は新田先生のフランス留学時代のお話など伺い、それもまた楽しかったのだった。

月曜日、午前休を取って、9:00徳島阿波おどり空港発のJALで羽田に戻った。旅の終わりはあっさりしていて、やっぱりなんだか寂しい。

SAX14の動画(協奏曲)→修正版

もともと、後半にノイズが乗っていたのだが、修正版がアップされたようだ。元記事にも追記した。

http://kurisaxo.blogspot.jp/2014/12/sax14.html

コングレス打ち合わせ

先週金曜日は、仕事後に横浜へ集合して、コングレス参加メンバーでの打ち合わせ。

やることや練習日程も決まって、いよいよ!という感じ。楽しみだ~

早速関係各所に打診を開始しているところ。

2015/03/28

明日は四国サックス・フェスタ in 鳴門!

明日はこれ!徳島で演奏する機会は初めてで、新たにサクソフォンを通じていろいろな方とお知り合いになれそうで嬉しいな。

お近くの方はぜひ!お近くではなくても、当日ふらっと飛行機でぜひ!笑

(以下、情報はベタ貼り)

【日時】2015年3月
 28日(土)10:00~19:00(講習会)
 29日(日) 9:00~18:00(講習会・コンサート)
【場所】鳴門市文化会館
【主催】四国サックス・フェスタ実行委員会,鳴門市文化会館
【主管】Weeds Saxophone Quartet(徳島県)
【協賛】株式会社全音楽譜出版,野中貿易株式会社
     株式会社プリマ楽器,ブレーン株式会社
     株式会社ヤマハミュージックジャパン
【後援】(五十音順)
 朝日新聞社徳島総局,エフエム徳島,エフエムびざん
 公益社団法人徳島県教育会,四国放送,徳島県吹奏楽連盟
 徳島新聞社,鳴門市教育委員会
【参加対象者】
 徳島県内サクソフォン奏者
 全国サクソフォン愛好家
【入場料】 500円
【参加費】 ●ラージ・アンサンブル及び講習会
         高校生以下4,000円,一般6,000円
【主宰】 柏原 卓之
【実行委員長】
  稲垣 達也(Weeds Saxophone Quartet 代表)
【実行委員】
 (香川県)ダッパーサクセーバーズ
 (徳島県)Weeds Saxophone Quartet
 (愛媛県)愛媛リエート吹奏楽団
 (高知県)ブレーメン・サクソフォーン・アンサンブル
【音楽監督】
 長瀬 敏和(くらしき作陽大学専任准教授)
【特別指揮】
 丸谷 明夫(大阪府立淀川工科高等学校名誉教諭・吹奏楽部顧問)
【特別ゲスト】
 榮村 正吾(シエナウインドオーケストラコンサートマスター)
【講師】Quintetto Piacevole
 石田 智子(Soprano Saxophone)
 鑰尼 佳代(Alto Saxophone)
 海江田真子(Tenor Saxophone)
 川崎 寛子(Baritone Saxophone)
 梅本 敏行(Piano)
【客演奏者】
 黒田 雅之(TUBAX奏者)
 Bijou Sax Quartet
  三輪 一登(Soprano Saxophone)
  渡辺 志穂(Alto Saxophone)
  横原由梨子(Tenor Saxophone)
  川地 立真(Baritone Saxophone)
  山田 信晴(Drums)

2015/03/27

LAフィル&ドゥダメル&マカリスター来日中

今週末、東京でグスターボ・ドゥダメル指揮ロサンゼルス・フィルハーモニックの演奏会が開催される。

3月29日の公演では、なんとジョン・アダムズ「シティ・ノワール」が日本初演される。私が考えるに、21世紀になって作曲されたサクソフォンを含む管弦楽曲の最高傑作だ。ちなみに、サクソフォン的視点から考えても、これほど難儀なオケスタは他にないであろう…というほどのもので、音符をなぞるだけでワクワクさせられる。

サクソフォンを含むすごい曲である…ということに輪をかけて、今回の来日公演では、なんとアメリカの名手ティモシー・マカリスター氏がロスフィルとともに来日、サクソフォンを担当する。そんなこともあり、かなりの注目公演だが、私は伺えず、残念。

チケット入手しておらず、それでも行きたいなーと考えている方、下記のようなサービスを利用してみてはいかがでしょうか(通常販売とか当日券はあるのかなあ?)。

http://okepi.net/

2015/03/25

The SAX Vol.70に寄稿

3/25発売の「The SAX Vol.70」では、Vol."70"と戦後"70"年とを掛けて、「躍動するサックス史70年(前編)」という特集が組まれている。ジャズ・サックス70年の歩み、クラシック・サックス70年の歩み、原信夫、渡辺貞夫、石渡悠史各氏インタビューという、なかなか豪華な内容なのだが、このうち「クラシック・サックス70年の歩み」のセクションの執筆を担当した。限られた字数の中での文章構成は、(書きたいことが書ききれないという意味で)なかなか大変だったのだが、ぎりぎりまで削りに削って納品、最終的に素晴らしいレイアウトに仕上げていただき、編集のH様には大感謝である。ちなみに、石渡悠史先生へのインタビュー・文章構成は、Thunderさんが担当されている。

また、先日2月に開催された、雲井雅人氏と須川展也氏のジョイント・リサイタルのレポートも担当。こちらに関しては、ある意味歴史の原稿より思い入れが強い。というのも、実は、コンサート・レポートと呼ばれるものを商用誌上で書いたのは、初めてだったのだ!少し長いが、ぜひお読みいただければ嬉しい。

付録CD等、その他にも注目記事が多いのだが、詳細はこちらから。Amazonでも取り扱いを開始している。THE SAX vol.70 2015年5月号

ちなみに、もう一つクラシック・サクソフォンの歴史ネタを寄稿したのだが、それは次回、"後編"にてお披露目予定。また発売されたお知らせします。

イベール吹き振り

時間に余裕ができたら、またじっくり記事を書けるようになるか…

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イタリアのサクソフォン奏者、フェデリコ・モンデルチ Federico Mondelci氏による、ジャック・イベール「コンチェルティーノ・ダ・カメラ」の吹き振り。オーケストラは、なんとサンクトペテルブルグ・フィル!である。

2015/03/23

第6回サクソフォン交流会、チラシ画像

こんなチラシになりました。かわ(*´▽`*)ゆす

演奏会情報:板橋区演奏家協会

突然、いろいろと忙しくなりブログをまともに書けないのだが、取り急ぎ!山浦さんから先日頂戴した演奏会情報の期日が迫っているので、チラシ画像と情報をアップしておく(簡易的な記事ですみません、、、)。

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板橋区演奏家協会
第98回ライブリーコンサート
サクソフォーンワールドⅨ
平成26年3月24日火曜日
板橋区成増アクトホール(成増駅すぐ)
開演19時、開場18時30分
入場料:前売り3000円、当日3500円
【出演者】
金井宏光、成田徹、吉倉昌紀、二見容士子、有村純親、國末貞仁、山浦雅也
(賛助)
Pf成田良子、松浦真沙
【プログラム】
◆G.フォーレ 
管弦楽組曲『マスクとベルガマスク』より 序曲
◆W.A.モーツァルト
2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448 (375a)
◆F.シューベルト 
アルペジオーネ ソナタよりⅠ
◆D.ミヨー
ヴァイオリン、クラリネットとピアノのための組曲 op.157
◆J=M.ルクレール  
2つのヴァイオリンのためのソナタ 二長調
◆J.ハルヴォルセン
ヘンデルの主題によるパッサカリア
◆D.カヴァレフスキー
組曲 道化師Op.26

2015/03/20

演奏会のご案内:松下洋サクソフォンリサイタルVol.4

松下洋君のリサイタルが近づいている。これまで伺った3回のリサイタルはどれも非常に強い印象を残すもので、企画、そして演奏が高次元に融合している内容に、毎度感服している。企画を聞いて毎回「えっ、そう来るか!」なのだが、演奏を聴いて必ず良い方向にひっくり返される、その意外性が楽しいのだ。

第1回のリサイタル感想:http://kurisaxo.blogspot.jp/2012/05/lucky-to-be-me_23.html
第2回のリサイタル感想:http://kurisaxo.blogspot.jp/2013/03/pedrosaxo_6745.html
第3回のリサイタル感想:http://kurisaxo.blogspot.jp/2014/04/fur-clara.html

松下君に初めてお会いしたのは、大西智氏さんのリサイタルの時(裏方として小川たくろー氏とともに手伝いに来ていた)で、その頃はまだ洗足学園音楽大学の学部生としての卒業試験を終えたばかりだったはず。その時、開場前の空いた時間に楽屋で観せてもらったこの動画に大きな衝撃を受け、以来着目している。東京藝術大学の大学院修士課程への進学や、海外奏者を招聘してのリサイタルの開催、新作の初演など、着実に実力をつけていたが、2014年には、いちのみや音楽コンクール優勝、ジャン=マリー・ロンデックス国際コンクールでのセンセーショナルな優勝(1999年の平野公崇氏以来の日本人第1位受賞)、そして管打楽器コンクールでの第2位受賞と、ついに名実ともに世界的なサクソフォン奏者の仲間入りを果たしたのだった。

今年度、東京藝術大学の大学院を修了し(なんとアカンサス賞を受賞したそうだ!)、これからさらにさらに活躍していくであろう、その最初のステップとしての重要なリサイタルとも言えるのではないだろうか。共演陣も、内容も、豪華そのもの(洋君の妹さんも参加しているようだ)。きっと楽しい演奏会になるはず。

【松下洋サクソフォンリサイタルvol.4~ソビエト3巨匠の情景~】
出演:松下洋(sax)、黒岩航紀(pf)他後述
日時:2015年4月8日(水)18:30開場 19:00開演
会場:みなとみらいホール 小ホール
料金:一般3000円、学生2500円(当日販売なし完全予約制、チケット予約受け付けはsax.subscription@gmail.com)
プログラム:
セルゲイ・プロコフィエフ - 「ロミオとジュリエット」組曲
アラン・ハチャトゥリアン - 「スパルタクス」よりアダージョ
セルゲイ・ラフマニノフ - 「ピアノ協奏曲第3番」より、Queen、Muse
セルゲイ・プロコフィエフ - 「冬のかがり火」より
ドミトリー・ショスタコーヴィチ - バレエ組曲「ボルト」
出演者:
Saxophone
松下洋・東秀樹・田中拓也・宮越悠貴
木管五重奏
満丸彬人・福島広之・小谷晋一・相良良・荒木奏美
金管五重奏
蔵持智明・松下絵里・庄司知世・高井郁花・田村優弥
打楽器
松本英之・関聡・小柳絵美璃
Piano
黒岩航紀
アレンジャー
旭井翔一

以下は、松下君自身のコメント文。ぜひ4/8はみなとみらいへ!もちろん私も伺います。
(チラシ画像は一番下に掲載)

第四回、松下洋サクソフォンリサイタルのご案内です。

毎年春のリサイタルでは一年間温めたアイデアを基に、その都度コンセプトに拘っております。昨年はシューマンを中心とした「男のロマン」を、音楽と詩と文学の面から楽しむというテーマでした!
1年前のリサイタルの様子はこちらから
http://youtu.be/P1yKTfbbvbA
2年前のリサイタルの様子はこちらから
http://youtu.be/EBKsKkHIXFk
3年前のリサイタルの様子はこちらから
http://youtu.be/sS3kcfCYPWM

今回のテーマは、こちら!
ロシアの神童といわれるプロコフィエフ、
アルメニア国の誇りであるハチャトリアン、
20世紀のモーツァルトと呼ばれるショスタコーヴィチ。
上の三人は「ソビエト3巨匠」と呼ばれ、その圧倒的手腕でロシアの枠から飛び出し世界中から指示され続けてきました。
そんな彼らのバレエ音楽の情景をテーマに今回はリサイタルを催します。

かつてロシアには偉大な興行師セルゲイ・ディアギレフという音楽プロデューサーがいました。ディアギレフはロシア・バレエ団を結成し世界各地を旅すると同時に斬新な芸術で衝撃を与え、新しい可能性を世界中にばら撒いていたのです。
そのゆかりもあってかロシアの作曲家はバレエ音楽での成功も多く、今でも「ロシアバレエは至高の芸術の一つ」として君臨しております。
これは紛れもなく「ディアギレフの残した遺産」であり、その伝統は偉大な音楽史の重要な史実の一つであります。

昔のロシア(ソビエト連邦)はレーニン、スターリンによる社会主義国家として厳しい言論と思想の統制が行われ、それは音楽ジャンルにまで及び音楽表現の方法にまで規制がかかっていました。
国の認めない音楽を作曲したら死刑、
国の認めた音楽を批判したら死刑、
音楽だけに限らず様々な方向へ統制をかけていた時代でした。
しかしその中でも、才能というのは決して屈すること無く芽生え、どんなに弾圧しようとも彼らの個性溢れる音楽はその枠に留まりませんでした。
そんな素敵な作曲家達の曲にサクソフォンでチャレンジしますo(*^0^*)ノ


そしてリサイタルでは個人規模の催しとしてはあり得ない人数に参加してもらいます。
サックス四重奏+木管五重奏+金管五重奏+パーカッション+ピアノの総勢17名です。
※吹奏楽ではありません(p‘・ω・〝q)

サクソフォンのソロでは「ロメオとジュリエット」で超絶技巧を披露し、各ユニットとのアンサンブルでは全く異なったサクソフォンを表現致します。
また、黒岩君のラフマニノフコンチェルトも必聴でございます(p‘・ω・〝q)

そして後半ではサクソフォンを通して繋がる音色や、他の楽器の音色とのサクソフォンとの対比、そして何よりサクソフォンを中心として作られる音楽、さらに従来の並び方は全て取っ払い、斬新な並び方をする事でそれぞれのソリストが3D的に際立ち各奏者が強調されより極彩色に近くなるという、新しいスタイルによったロシアならではの超大迫力リサイタルでございます。アレンジは天才の旭井君でございます。

総勢17名の少数精鋭となるちょっとカオスなリサイタル、是非お越しくださいますと嬉しいです。

(クリックすると拡大)

衝撃!Juan Luis del Tiloの正体!

以前、Tsukuba Saxophone Quartetで2度ほど取り上げたサクソフォン四重奏曲、Juan Luis del Tiloの「Tormenta Tango」。少し難しいのだが、とてもカッコイイ作品であり、スピーディな展開や、構成感など、コンパクトにまとまった5分ほどの良曲である。もともと、アウレリア四重奏団のCDで知った作品なのだが、作曲家についての情報がいくら探してもまったく見つからず、どこの南米人だ?と疑問に思っていたのだ。結局、演奏会に際してはプログラムノート執筆に際して苦し紛れに次のような解説文を書いたのだった。

 19世紀末にアルゼンチン・ブエノスアイレスの娼婦街で生まれ、年月を重ねながら進化を遂げた"タンゴ"。20世紀後半には、バンドネオン奏者・作曲家であるアストル・ピアソラの手により、タンゴはその芸術性を高め、踊るための音楽から聴くための音楽へと変化してきた。現代においても、多くの作曲家によって多種多様なタンゴが生み出されている。本日演奏するファン・ルイス・デル・ティロの「トルメンタ・タンゴ」も、そんな楽曲の一つと言えるだろう。サクソフォン四重奏というフォーマットでタンゴを表現しようと試みた珍しい作品で、曲中にはサクソフォンならではの特殊奏法がふんだんに散りばめられている。オランダのアウレリア・サクソフォン四重奏団に献呈され、初演された。

で、ついさっき。ほんの2時間前なのだが、たまたまArno Bornkamp氏がご自身のフェイスブックページのコメント欄で、「Juan Luis del Tiloとは誰でしょう~」などというクイズを出しており。「アルゼンチン人?」「いや、オランダ人だよ!」などというやり取りの後、「Johan van der Lindenでしょう」「正解!」と書いてあり…えええええ!!!!Johan van der Linden氏だったの!!!???と大変大きな衝撃を受けたのだった。Johan van der Lindenと言えば、アウレリア四重奏団の元ソプラノサクソフォン奏者であり、もちろん「Tormenta Tango」の初演者。そ、そういうことかー!と、衝撃を受けると同時に大きく納得してしまった。

いやー、Jean Matitiaが、Christian Laubaだと知った時の衝撃と同じくらいのショックですわ。これは。

Tsukuba Saxophone Quartet - Saxophone Concert Vol.6
2014/12/21、ルーテル市ヶ谷センターでの演奏。

ぱんだウインドサックス族 夜露死苦

ぱんだウィンドオーケストラは、東京藝術大学の現4年生を中心としてメンバーによって構成された吹奏楽団。1年に一回の定期演奏会ほか、この4年間にいくつかの演奏機会があり、つい先日「ぱんだウインドオーケストラ第4回定期演奏会(実質的な卒業公演)」を終えたばかりだ。この演奏会には、ぜひ伺いたいと思っていたのだが、仕事で伺えず悔しい思いをした。

さて、その第4回演奏会について、直前に各楽器のパート紹介?プロモ動画?のようなものが大量にアップされた。もちろんサクソフォンもアップされたのだが、その内容がとても素晴らしかったのでご紹介。演奏は(演じるのは)アルトサクソフォン上野耕平氏、バリトンサクソフォン松下洋氏である。この2人である、という時点で、すでに面白いものになるのは間違いないのだが、想像を超えた面白さだった。動画タイトルはその名も「ぱんだウインドサックス族 夜露死苦」である。



最後の最後までオチがあり、いやはや、大笑いしてしまった。「才能の無駄遣い(いや、決して無駄ではないのだが)」とは、このような時に使う言葉だろうなあ。

木山光「Sonata for Any Melody Inst.」

木山光「Sonata for Any Melody Instrument」という作品を、サクソフォンの大石将紀氏が演奏した動画がYouTubeにアップロードされていた。

おお!「ハデヴィッヒII」にとても似ている!面白いなあ。ここまでフリーキーに吹き続けるのは、なかなか大変そうだが…。

2015/03/19

170th B→C(サクソフォン:佐藤淳一)

こだわりに、こだわりぬかれたプログラムを堪能した。

【B→C ビートゥシー:バッハからコンテンポラリーへ 第170回】
出演:佐藤淳一(sax)、有馬純寿(elec)、羽石道代(pf)
2015/3/17(火)19:00開演
東京オペラシティ・リサイタルホール
全席自由3000円
プログラム:
J.S.Bach - Suite No.2 for Cello
JacobTV - The Garden of Love
J.Brahms - Sonata op.120-2
B.Britten - 6 Metamorphoses after Ovid.
L.Berio - Sequenza VIIb
P.Boulez - Dialogue de l'ombre double

オペラシティの「B→C」コンサートシリーズ、新進気鋭の奏者を取り上げ、バッハ作品・現代作品を最低1曲ずつプログラミングすることを条件にオペラシティ主催で演奏会を開催する、というものである。

この「B→C」のプログラミングに際して、佐藤さんはさらに以下の様なこだわりを追加した。
・Bで始まる作曲家の作品を取り上げること(JacobTVだけが違うが、「The Garden of Love」はWilliam Blakeの詩を元にした作品である)。これにより、Bachからは始まる西洋音楽史を辿る…これはすなわち、B→Bという一貫性である。
・CをCounterpoint(=対位法)の頭文字とし、Bachから始まるポリフォニック音楽の歴史を辿る…これはすなわち、B→Cという一貫性である。

無伴奏作品あり、エレクトロニクス作品ありの、超名曲が揃う。JacobTV、Britten、Berioと、オーボエの編曲作品(ベリオについては"注釈作品"と呼ばなければならないかも)が3つも並ぶのが面白い。冒頭のBachから最後のBoulezに至るまで、一貫したコンセプトに基づき、さらに技術的にも優れた演奏を楽しんだ。

無伴奏作品の難しさ、というのは、やはり落ち着いた会場の響きであるせいか、ところどころ浮き彫りになってしまったが(Bachは難しいっす・・・)、注目すべきはやはりエレクトロニクス作品、そして佐藤さんが長きにわたって研究したBerio作品であろう。エレクトロニクス作品は、有馬氏の万全の助けも借りながら、優れたバランス感覚で楽曲を見事に運んでいた。Boulez作品は、旧奏楽堂や東京藝大の中でも聴いたが、今回の演奏はさらにグレードアップしており、素晴らしかった。難曲のJacobTV作品も、ビデオの効果と相まって見事の一言に尽きる。Berioは、これはもう構成感の見事さ、そして安定度が高すぎて…もはや何も言えない(笑)。

最後、アンコールとして演奏されたのは「(平野公崇氏から示唆のあった)20世紀の重要な作曲家」ということで、The Beatlesの「Let it Be」を、Bach風にアレンジした作品。編曲は夏田昌和氏。やっぱこれって、2014年大ヒットの「れりごー」とも引っ掛けてるんですかね(笑)

西洋音楽の系譜を、このような形で提案・構築し、高い技術力とプレゼンテーション能力でもって(誤解を恐れず言えば)何も知らない聴衆に対してポンと提示し、その誰もを納得させてしまう佐藤氏、さすがです。現在はメインの活動拠点を北海道に移しているが、また東京でもやってほしいなあ。

2015/03/18

指揮者・井上道義の吹奏楽考

Thunderさんのfbウォールで紹介されていたのだが、先日芸劇ウィンド・オーケストラを振った井上道義氏が、その公演について自身のオフィシャルサイトでコメントしていたのでご紹介。

芸劇ウィンド・オーケストラとは、東京芸術劇場が運営する、吹奏楽を通じてプロフェッショナルの音楽家を育成する、という目的を持った楽団である。サクソフォンは、大坪俊樹、齊藤健太、神保佳祐、都築惇という布陣。まだ学生の方もいらっしゃるが、若手でバリバリ活躍中の皆様だ。

井上氏の、歯に衣着せぬ物言いが実に面白いが、本質を言い得ている部分も多々あり、笑い事で済まされないのがなんとも。私自身も吹奏楽に少なからずこれまで携わってきた身であり、笑い事で済まされないなあ、などとも思った。

http://www.michiyoshi-inoue.com/2015/03/post_24.html

(…略)また本当の名作曲家のオリジナル作品が少なく、当然交響曲もない。吹奏楽がピットに入った曲なんかないし、コンチェルトもない。 ガシュインやストラヴィンスキーやコープランド等アメリカとの結びつきが強い作曲家も作品がほとんどない。そういうシンフォニックな作品はみんな編曲もの。ならばオーケストラで聞いた方がやっぱり真打だろう。

どうもこれらの疑問すべて芸術的な観点でなく「やる方のご都合」で成り立ってきたようなのが嫌なのだ。(以下略…)

オリジナル作品による「面白いプログラミング」なら、手持ちのネタで如何ようにも構築できるが、「真に芸術的に価値あるプログラミング」は、難しいな…。せいぜい、芸術性のある作品か…ぱっと思いつくのはメンデルスゾーン、シェーンベルク、グレインジャー、シュミットだなあ。

2015/03/17

As.Sa.Fraの初代幹部

As.Sa.Fra. アサフラ(Association des Saxophonistes de France フランスサクソフォン協会)の、会報第2号の表紙に、アサフラ創設時の幹部メンバーが載っていた。面白いので転記したい。

President d'honneur: Marcel Mule
Presidents: Daniel Deffayet, Jean-Marie Londeix
Vice-Presidents: Michel Nouaux, Georges Gourdet
Secretaires(書記): Jean Davy, Jacques Desloges
Tresoriers(財務): Guy Lacour, Jean Ledieu

なんだか錚々たるメンツであり、驚かされる。が、まあ、こういった協会のトップ陣て、このようにビッグネームが揃うのが普通だよな(笑)。

Jean Davyの名前は日本ではあまり知られていないが、1947-48年シーズンの、パリ国立高等音楽院のマルセル・ミュールクラスの卒業生(一等賞受賞)である。この年、卒業試験の課題曲はクロード・パスカルの「ソナチネ」であった。

2015/03/16

超貴重!1975年のサクソフォン・ドキュメンタリー



日曜日の朝、こんな動画を発見して驚愕した。1975年制作の、40分間に及ぶサクソフォン・ドキュメンタリー。出演しているサクソフォン奏者は、ダニエル・デファイエ、マルセル・ミュール、ギィ・ラクール、ジョン・サンペン、ポール・ブロディ、ジャック・デロージュ四重奏団、レヴ・ミハイロフ、イワン・ロト、ハーヴェイ・ピッテル、野田燎、フレデリック・ヘムケ、ジョー・アラード、カリフォルニア・サックス・カルテット…(書き忘れている方もいるかも、敬称略)。演奏姿も少なからず収められており、大変貴重な内容となっている。

デファイエ氏の圧倒的なソノリテや精悍な顔立ち、この時代の、まだしっかりとしたミュール氏の立ち姿、ラクール氏のまるで近所のオッチャンのような親しみやすさ(だがテナーの腕前は驚異的!)、サンペン氏の高密度の音、初めて動く姿を拝見する、ブロディ、ミハイロフ、デロージュ各氏、いかにも東側から派遣されてきました的な立ち振る舞いのミハイロフ氏、野田燎氏の後ろには、石渡先生、須田寔氏、在りし日の阪口新氏が談笑している様子が!(他の若い日本人は誰だろう?)若き日のヘムケ氏のインタビュー、etc…。

見どころばかりの映像となっている。1975年制作、これだけ世界各国の奏者が集まっているということは、1974年にフランス・ボルドー氏で開かれた第4回世界サクソフォン・コングレスで取材をしたのでは、と推察する。いやはや、突然こんな動画がアップされてびっくりだ。Facebookもこの動画の話題で賑やかなこととなった。第4回のプログラム冊子はデータで所持しており、動画中で演奏されている曲は、プログラム冊子と対照すればわかるかもしれない。

個人的に惜しむのは、内容がほぼ全編フランス語であること。何を言っているのかさっぱりわからない。ううう、だれか翻訳を…!

2015/03/14

携帯を新品に

auのサービスを使って、現在利用中のスマートフォンを新品(リフレッシュ品?)に交換した。普段よく使うものが新しくなると、なんだか気持ちもリフレッシュするなあ。

SaxOpenの四重奏作品コンクール入賞作品発表

今年のサクソフォン・コングレスSaxOpenは、イベント目白押しである。その一つが、サクソフォン四重奏曲の作品コンクール。かなり大々的に宣伝されていたが、最終的に全世界から80の応募作品の応募があったという。そしてこのたび、第一位入賞作品が決まった。Jean-Patrick BESINGRANDの、「Instants éphémères」という作品とのことだ。

Besingrand氏は、1985年フランス生まれの作曲家。ボルドー大学とボルドー音楽院に学び、現在はカーネギーメロン大学でAdvanced Certificate in Compositionプログラムに所属している。彼の作品は、すでに世界各国の音楽祭等で演奏されているとのこと。

審査員は以下の5名だった。

Philippe MANOURY (Président et compositeur)
Thomas KESSLER (compositeur)
Yan MARESZ (compositeur)
Vincent DAVID (musicien et compisteur)
Philippe GEISS (musicien, compositeur et en charge de la direction artistique de SaxOpen)

本作品は、本年7月にSaxOpenの一イベントとして開催される四重奏コンクールの本選課題曲となるほか、9/17~10/3にストラスブールで開かれる音楽祭、Festival MUSICAで公式に初演となる予定。どのような作品なのか、聴くのがとても楽しみだ。

2015/03/13

サクソフォン・スタンダード付随動画が順次公開中

ベートーヴェンの「弦楽四重奏曲」抜粋と、ピエルネ「民謡風ロンドの主題による序奏と変奏」が追加されていた。

いやはや、落ち着いた音程、見事な安定感、細かい箇所まで気配りされた繊細な表現など、素晴らしい演奏だ。ピエルネは、惚れ惚れするような演奏である。アメリカ陸軍の音楽隊恐るべし。

http://kurisaxo.blogspot.jp/2015/02/blog-post_68.html

2015/03/12

演奏会ご案内:佐藤淳一氏の"B→C"

佐藤淳一博士がB→Cに出演する。北海道教育大学の講師に就任、メインの活動拠点をあちらに移し、様々なシーンでご活躍の佐藤氏であるが、この規模&コンセプトのリサイタルは久々のはずだ。ベリオのスペシャリストとして取り組む「セクエンツァ」や、ロマン派のブラームス、エレクトロニクス音響と照明を駆使しだブーレーズと、盛りだくさんの内容となっている。注目の内容だ!お時間ある方、ぜひ。

以下、佐藤さんのコメント。

「B→C」とは改めて説明しますと、「バッハからコンテンポラリー」という意味で、文字通りバッハ作品から現代曲までを並べたコンセプト・リサイタルですが、今回はそれにもう一つ発想を加え「B→B」とし、バッハから始まる芸術家、音楽家で選曲しました。無伴奏チェロ組曲から始まり、ヤコブTV(W.ブレイク)、羽石道代さんのピアノでのブラームス、ブリテン、ベリオと続き、有馬純寿さんの音響によるブーレーズと多彩なプログラムとなっております。今自分が表現できる全てを凝縮した渾身のプログラムです!
実は今回のB→CにはB→B以外にも隠れたもう一つのB→Cの意味合いを込めております。バッハからブーレーズに至るもう一つのキーワードとは何か。これは当日お話しする予定です。

【B→C 佐藤淳一サクソフォン・リサイタル】
出演:佐藤淳一、羽石道代、有馬純寿
日時:2015年3月17日(火) 開場18:30 開演19:00
会場:オペラシティ・リサイタルホール
料金:
曲目:
J.S.バッハ - 無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV1008
JacobTV - ザ・ガーデン・オブ・ラブ
J.ブラームス - ソナタ 変ホ長調 op.120-2
B.ブリテン - オウィディウスによる6つの変容 op.49
L.ベリオ - セクエンツァⅦb
P.ブーレーズ - 二重の影の対話
http://www.operacity.jp/concert/calendar/detail.php?id=6141

ブーレーズは最後の曲かな?アンコールが何になるか、気になりますね(笑)

2015/03/11

JacobTV委嘱作品完成

JacobTVへ佐藤淳一氏とともに共同委嘱していた、テナーサクソフォン作品がいったん完成した。ビデオ付きの、およそ10分の作品である。今後小修正を経て、最終的な完成に至る予定。

本作品は、2015年7月に行われる第17回世界サクソフォン・コングレスで初演予定(コングレスでの演奏担当は佐藤氏)。

内容の詳細は初演まで伏せるが、激烈にironicな作品となり、素材のシリアスさとのギャップ、またビデオの内容にも大満足である。やはりというか何というか、ビデオあってこそ、の作品となった(音だけで演奏されるより、映像付きのほうがパワーが数段増強される)が、これは最近のJacobTV作品の傾向に見られる通りである。

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公私ともに多忙で、なかなかブログをじっくり書いている時間が取れない。

2015/03/10

アドルフ・サックスの本を注文

アクタスの楽天ショップでこんな本を取り扱い始めていた。2冊ほど在庫があったのだが、あっという間に売れてしまい、今は在庫なし状態…仕方がないので、フランスのバンドレンに注文した(送料込み7000円くらいで買えたので結果オーライ)。

http://item.rakuten.co.jp/actus/10026412/

Jean-Pierre Rorive "His life, his creative genius, his saxophones, a musical revolution"という本。目次がわからないので内容がさっぱりだが、届いたらレビューする予定。フランス産の書籍で、フランス語版と英語版があり、英語版を買った。

これはフランス語版の表紙。

2015/03/08

サクソフォン合同ライブ2015(ワセカル)

アマチュア…というか、ほとんどの皆さんはまだ学生(何人か卒業生もおられる)なのだが、ここまでビシっと演奏されちゃうともはやアマチュアって何なの、と思ってしまう。楽しい演奏会だった!

【サクソフォン合同ライブ2015】
出演:おにかる、やちんてっと、タワカル(早稲田大学吹奏楽団関係者)
日時:2015年3月8日 12:45開場 13:15開演
会場:三軒茶屋ライブ&バー"Grapefruit moon"
プログラム:
A.デザンクロ - 四重奏曲より第3楽章
三浦真理 - ティータイムの画集より第3,4楽章
村松崇継/浅利真 - 生命の奇跡
D.マスランカ - ソングス・フォー・ザ・カミング・デイより第8,9楽章(以上おにかる)
J.デンバー - カントリーロード
A.ピアソラ - リベルタンゴ
L.バーンスタイン - ウェスト・サイド・ストーリーよりバルコニーシーン
葉加瀬太郎 - アジアンローゼズ(以上やちんてっと)
長生淳 - トルヴェールの"彗星"
村松崇継/浅利真 - 彼方の光
D.エリントン - A列車で行こう
G.ピエルネ - 民謡風ロンドの主題による序奏と変奏(以上タワカル)
G.ホルスト/啼鵬 - 第一組曲(以上タワカル&おにかる)

コンサートホールではなく、まさにライヴバーの雰囲気。そこそこ広いスペースが、立ち見も出る超満員!

おにかる(いまの三年生と四年生で結成されたカルテット)は、2012年にも似たようなメンバーで演奏していたはずなのだが、驚異的に上手くなっていてびっくりした。特に、アンサンブルコンテストでも演奏したというデザンクロは(アンコン向けカットがあったのは残念ではあったが)、冒頭の迷いのない響きから一気に引き込まれてしまった。マスランカの細かいパッセージも、「大変です」と言いながらすいすい吹いてしまうのだから恐ろしい。

やちんてっとは、ちょっと雰囲気が変わって、ヴァイオリン、コントラバス、パーカッション、サクソフォン2本という編成。PAも使い、上質におしゃれな雰囲気を愉しんだ。リベルタンゴやウェスト・サイド・ストーリー等、良く知った曲が並ぶが、編曲はどなたがやっているのだろう…?4月の交流会に参加される、という方も演奏しておられ、驚き。

タワカル(かつて全日本吹奏楽連盟主催のアンサンブルコンテスト一般の部全国大会で金を獲ったメンバー)。の演奏は、各々の自己主張と、アンサンブルとしての完成度の高さの、融合が凄まじく、おそらく誰が聴いても「上手い!かっこいい!」という演奏だったと思う。いやはや、なんて素晴らしい。超難曲であるピエルネをこのように完成度高く聴かせてしまうのか。。。

最後に2つの四重奏グループ合同で演奏されたホルス卜は実にアグレッシブな音楽づくりで、最後の追い上げは実に感動的だった。アンコールに、「アナと雪の女王」より「生まれてはじめて」「れりごー」をテクニカルなアレンジで(おにかるのソプラノの方が編曲したそうな。すごっ)。

私なんかよりずっとうまい人たちばかりで、本当に凄いなあと。タワカルのメンバーは、私の6つくらい年下になる。いつも思うのだがこのくらいの世代の皆さんって、我々の世代とは断絶した「新しい上手さ」を持っているなあと思うのだ。こと、各四重奏グループの、各個人が持つ技巧の驚異的な安定度や、堅牢なアンサンブルの構築は、アマチュアという枠で捉えておくのがもったいないほどだ。

演奏会情報:三茶のワセカル

開場・開演時刻が迫っているので取り急ぎ。

ワセカル、という、早稲田大学の在籍者によるサクソフォンアンサンブルが存在する。これまでは学園祭のいち企画として年一回のライヴを開催していたのだが、このたび、ついに大学の外での演奏会開催が実現するそうだ。以前、その学園祭のライヴを聴きに行ったのだが、とにかく上手い(聴きに伺った時の感想はこちら)。H氏ほか計4名のメンバーは、アンサンブルコンテスト一般の部全国大会で金賞を獲った、という経歴を持っており、抜群のテクニックや自然な音楽性に目を見張った。

もう開演まで数時間だが、お近くにおられるかたはぜひ!

【サクソフォン合同ライブ】
日時:2015年3月8日(日) 12:45開場・13:15開演 (終演 15:15予定)
場所:三軒茶屋ライブ&バー"Grapefruit moon"
入場料:無料(ドリンクの注文を1人1杯(500円)お願いしております)
※途中入場・退出もOKです。

プログラム:
◆サクソフォン四重奏
サクソフォン四重奏曲より 第三楽章(作曲:A.デザンクロ)
ティータイムの画集より(作曲:三浦真理)
生命の奇跡(作曲:村松崇継、編曲:浅利真)
Songs for the Coming Day より第Ⅷ楽章、第Ⅸ楽章(作曲:D.マスランカ)

◆サクソフォン四重奏
彗星 トルヴェールの「惑星」より(作曲:長生淳)
彼方の光(作曲:村松崇継、編曲:浅利真)
A列車で行こう
民謡風ロンドの主題による序奏と変奏(作曲:G.ピエルネ)

◆サックス・弦五重奏
カントリーロード(作曲:J.デンバー)
リベルタンゴ(作曲:A.ピアソラ)
ウエストサイドストーリーより(作曲:L.バーンスタイン)
アジアンローゼズ(作曲:葉加瀬太郎)

◆サクソフォン八重奏
吹奏楽のための第一組曲(作曲:G.ホルスト)

https://www.facebook.com/events/1585791611656053/1591627057739175/

サクソフォン交流会個人参加者募集の件(続き)

ダッパーサクセーバーズさんのブログでご紹介いただきました。

http://dapper.jp/e832284.html

今回、サクソフォン交流会を高松で開催することは(個人的に)悲願でありました。そもそも、サクソフォン交流会は関東地方以外での開催も念頭に置きながら始まりましたが、名古屋のカキツバタさん、香川のダッパーさんのご協力のもと、現地での開催は、立ち上げ時からぼんやりと考えていたのです。それが、第4回の名古屋開催、第6回の香川開催という形で、いずれも実現するということは、喜ばしいことです。今回、全国各地の皆様に、香川県高松市という場所で一緒に演奏できること、とても嬉しく思います。見どころが多く、食べ物もおいしく(うどん、骨付き鶏 etcetc)、人もあたたかい。これまで3度訪問しましたが、いずれも心に残る滞在でした。今回の交流会、募集開始10分程度でアンサンブル団体参加は締め切ってしまいましたが、ぜひ個人参加を検討いただけると幸いです。

詳細は以下のリンクから。申し込み締め切りは2015/3/20です。

https://sites.google.com/site/saxkouryukai/

2015/03/06

Ensemble SaxoVoceの動画 on YouTube

どのような経緯で結成された団体か良くわからないのだが(ルイさん辺りに訊けばわかるのかもしれないが)、Ensemble SaxoVoceというフランスのサクソフォンアンサンブルの動画がアップされていた。いずれも、Jean Pierre Ballon氏による編曲/指揮。

G.ガーシュウィン - キューバ序曲


S.ラフマニノフ - 舞踏組曲


動画の説明にメンバー表が貼り付けてあったので、コピペ。なんと豪華な!なんだか、先生と生徒混合のアンサンブル、という感じだ。日本人も何人か入っている。

Sax Soprano: Claude. Delangle, Christian Wirth , Rui Ozawa
Sax Alto: J.Yves Fourmeau, Enrica Birsa, Meng- Shuan Nicolas Mizen
Sax Tenor: Alexandre Doisy, Chen- Tien Yen, Miyu Koda
Sax Baryton; Guilleume Pernes, Saori Shionoya
Sax Bass/Baryton: Thibaut Canaval

Monsieur Kudacchi~サクソフォンの世界~

今年もまた、楽しき時間を過ごした。

【Monsieur Kudacchi~サクソフォンの世界~】
出演:下地啓二(sax)、下地淳子(pf)、クダッチSAXオーケストラ
日時:2015年3月2日(月曜)19:00開演
会場:小金井市民交流文化センター・大ホール
プログラム:
N.ベックマン - エレジー
G.フォーレ - エレジー
奥野大樹 - 天体のコラール
F.ファルカシュ - ルーマニア民族舞曲
F.ショパン/野村秀樹 - バラード第一番ト短調Op.23
C.ドビュッシー/山下慎吾 - 前奏曲集 第一巻より
M.ラヴェル/福本信太郎 - ボレロ

初めてライヴで拝聴する下地啓二氏のリサイタル、ショパンでのまことにアグレッシブな表現、豪華ソリスト陣を迎えたラヴェルと、聴きどころいっぱいの演奏会だった。

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詳細な感想はTHE SAX誌に演奏会レポートを依頼されているので、そちらをご覧ください(笑)。発行されたらまたお知らせします。

2015/03/05

第6回サクソフォン交流会:個人参加者募集!

「第6回サクソフォン交流会 in 香川」、個人参加者募集開始!

「地元を中心とした個人参加者によるステージ~林田先生と松繁先生を迎えて~」と題して、アドバイザーの林田先生と観音寺第一高校の松繁哲朗先生をソリストに立ててのダブル・コンチェルトをお届けする予定です。個人参加のみなさまには、このステージでバックのアンサンブルとして共演いただきます。詳細は、下記サイトの要項をご覧ください。

https://sites.google.com/site/saxkouryukai/

締め切りは3/20。ぜひ参加のご検討を!