19世紀末にアルゼンチン・ブエノスアイレスの娼婦街で生まれ、年月を重ねながら進化を遂げた"タンゴ"。20世紀後半には、バンドネオン奏者・作曲家であるアストル・ピアソラの手により、タンゴはその芸術性を高め、踊るための音楽から聴くための音楽へと変化してきた。現代においても、多くの作曲家によって多種多様なタンゴが生み出されている。本日演奏するファン・ルイス・デル・ティロの「トルメンタ・タンゴ」も、そんな楽曲の一つと言えるだろう。サクソフォン四重奏というフォーマットでタンゴを表現しようと試みた珍しい作品で、曲中にはサクソフォンならではの特殊奏法がふんだんに散りばめられている。オランダのアウレリア・サクソフォン四重奏団に献呈され、初演された。
で、ついさっき。ほんの2時間前なのだが、たまたまArno Bornkamp氏がご自身のフェイスブックページのコメント欄で、「Juan Luis del Tiloとは誰でしょう~」などというクイズを出しており。「アルゼンチン人?」「いや、オランダ人だよ!」などというやり取りの後、「Johan van der Lindenでしょう」「正解!」と書いてあり…えええええ!!!!Johan van der Linden氏だったの!!!???と大変大きな衝撃を受けたのだった。Johan van der Lindenと言えば、アウレリア四重奏団の元ソプラノサクソフォン奏者であり、もちろん「Tormenta Tango」の初演者。そ、そういうことかー!と、衝撃を受けると同時に大きく納得してしまった。
いやー、Jean Matitiaが、Christian Laubaだと知った時の衝撃と同じくらいのショックですわ。これは。
Tsukuba Saxophone Quartet - Saxophone Concert Vol.6
2014/12/21、ルーテル市ヶ谷センターでの演奏。
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