2011/01/16

Festivoとサクゴレンのジョイントコンサート2011

ゆうぽんさん夫妻他によって結成されたサクソフォン・アンサンブル"サクゴレン"を聴いてきた。四ッ谷の迎賓館付近を歩くのは初めてで、かなり余裕を持って到着したにも関わらず迷いまくり(そもそも駅との位置関係がイマイチわからなかった…)、一曲ぶん遅れて到着した。

【弦楽アンサンブル"Festivo"とサクソフォンアンサンブル"サクゴレン" ジョイントコンサート2011】
出演:アンサンブル"Festivo"、サクソフォンアンサンブル"サクゴレン"
日時:2011年1月16日(日曜) 13:30開演
会場:絵本塾ホール
プログラム:
~第1部(Festivo)~
踊り明かそう
ハウルの動く城
Batterfly
O.レスピーギ - リュートのための古風な舞曲とアリア
A.ヴィヴァルディ - 四季より"冬"

~第2部(サクゴレン)~
ゆうがたクインテットのテーマ
こぎつね
ハーレム・ノクターン
彼方の光
ドリカム・スペシャル・ソングブック
ひょっこりひょうたん島(アンコール)

~第3部(合同)~
M.ラヴェル - ボレロ
星条旗よ永遠なれ(アンコール)

第一部は、4vn,1va,1vcという珍しい編成の弦楽アンサンブル"Festivo"のステージ。会場に飛び込んで始めに聴いたのは「ハウルの動く城」のテーマ。…いやー、弦ってズルいなあ。こういうワルツのフワッとした感じは、サックスでは絶対に出すことができないだろう。それでも他の曲を聴いていくと、「やっぱりこれはサックスじゃなきゃ」と思うところもあった。例えば弓のアップから始まる時のフレーズ感や、基本的な音程(いくぶん聴き辛いところも…ゴニョゴニョ)、といった部分はサックスの方に軍配が上がるだろう。

それでも最後に演奏されたアントニオ・ヴィヴァルディの「四季より"冬"」は凄かった。Festivoを主宰するのは、とあるアマチュアオーケストラのコンマスの方なのだそうだが、三つの楽章に渡って見事なまでにソロをキメた。終わった後のその姿は輝かしくさえ見えた。いやー、びっくりた。

第2部がサクゴレンのステージ。あいさつ代わりに演奏された「ゆうがたクインテットのテーマ」が素晴らしく、一気に期待が高まる。そして「こぎつね」では、メンバー全員がきちんとポップスのバックグラウンドを持った演奏に感服。細かい仕掛け…しゃくりやグロウ、スウィングも、実にセンス良く曲中に織り込まれる。しかも、個々のバランスだけでなくアンサンブルとしてもかなり練り込まれている。凄かった。なんだかプロフェッショナルのきちんとしたステージを観ているみたいだ。MCはバリトンの"haratch"さんが務めていたがMCも凄く整っていて面白くて…。

「こぎつね」終わって楽器紹介。メンバーにマイクが渡っても、それぞれ個性的な紹介で楽しい。そしてゆったりとしたバラードも、イケイケ系統な曲も、丁寧なリハーサルの跡が見られる骨太なスタイル。「ハーレム・ノクターン(ゆうぽんさん・オン・ステージ!)」やドリカムメドレーなど、どれも心から楽しい演奏ばかりだった。素敵だなー。さらにパワーアップしたアンコールは、即興の振り付け(?)までついて会場大盛り上がり!いやはや。なんか凄すぎて涙が出てしまったのはここだけの話だっ。

第3部はふたつの団体合同で「ボレロ」の演奏。なんだか不思議なアレンジだった…?

ということで、初めてのサクゴレン体験は驚きの連続だった。東京にまたひとつ強力なアンサンブルが出てきたぞ、という感じ。こんどはもうちょっとシリアスな曲も聴いてみたいなー。月並みだが、例えばデザンクロとかパスカルとか、なんだか凄い演奏を聴かせてくれそうな気がする…。

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