Massimo Botterというイタリアの作曲家が書いた「Sedna」という無伴奏バリトンサクソフォン作品を、同じくイタリアのマリオ・マルツィが吹いている動画を発見した。無伴奏の現代作品というジャンルも、クリスチャン・ロバのものを始めとして現在では広く市民権を得ているが、初めての曲を耳にするごとに新しい響きを構築しようとする試みを感じ取ることができる。
作曲者のページより楽譜がダウンロードできるため、対照しながら演奏を楽しむことができる。マルツィ氏の演奏はやや大雑把に楽譜を捉えているように聴こえるが、正確性とはまた違った魅力があるな。「Come un'improvvisazione」と指示された最終部分はまさに圧巻だ。ちょっとクリスチャン・ロバっぽい部分も出てくるが、聴こえてくる響きは違う。
Massimo Botter氏はサクソフォン四重奏のために「Sheet of Sounds」という作品を書いており、こちらの作品に関しても参考演奏(しかも演奏がArte Quartettときたもんだ)と楽譜が、公式ページ上で参照可能。こちらも「Sedna」と同じく一筋縄ではいかない雰囲気があるが、「おっ」と思わせる部分もあったりして楽しく聴けた。
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