2011/01/04

ララン氏のスカラムーシュ

昨日は、鈍行で長野の実家から東京まで帰ってみた。実家の最寄り駅から東京のアパートの最寄り駅までぴったり5時間。携帯音楽プレーヤーで楽しんでいたら、あっという間だった。

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必要があって、ダリウス・ミヨー「スカラムーシュ」の録音(サクソフォン+ピアノ版)をいくつか聴いてみた。ぱっと思いつくのが須川展也氏、クロード・ドゥラングル氏、ジェローム・ララン氏、ジャン=マリー・ロンデックス氏あたりの各録音。技術的な部分は完全にクリアした上で、どれも個性的で面白いのだが、聴き比べてみて一番良いなあと思ったのがジェローム・ララン氏の録音だった。

この曲は細かい仕掛けが多く曲芸的に演奏しようと思えば演奏できるのだが、なんとなく今日は極端な中断やダイナミクスよりも、もっともっと自然な演奏が聴きたいと思っていたところだった。ララン氏の演奏は、ピアノ(棚田文則氏)ともども、全楽章にわたって実にスッキリと聴かせている。あまりラテン音楽っぽくなくて、本当にお洒落なフランス音楽そのもの、という感じ。サクソフォンというよりもクラリネットあたりを耳にしているような気になる。

ララン氏の演奏は、サクソフォンの自在なコントロールとすっきりした音色などでもって、現代のフレンチ・サクソフォンを最良の形態で具現化した例のひとつだ。ごくごく自然体、特殊奏法とかフラジオとか一切無い状況で、鼻歌でも歌うようにスラスラと音符を並べていく。一見簡単そうに見えることを、自然に湧き出るがごとく演奏しているのが素敵である。

CDではないがYouTubeでミーハ・ロギーナ Miha Rogina氏と李早恵氏のDuo Kalypsoの演奏を聴くことができる。こちらも、ララン氏と同じ傾向の演奏だと言えると思う。
第1楽章:http://www.youtube.com/watch?v=kIM4pe3W-YA
第2楽章:http://www.youtube.com/watch?v=xdAhvfZsMDw
第3楽章:http://www.youtube.com/watch?v=O-X7r-qrfds

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