
普遍的なこと、普通であることを突き詰めていくのって、とても難しいと思う。北極星に向かって大砲を撃つようなもので、初速が足りなかったり、ほんの少し発射角がぶれてしまえば、最終的な狙いは目的地から外れたところになってしまうのだ。さまざまな条件が完璧である場合にのみ到達し得る境地…。
M.de Falla - La Vida Breve
M.de Falla - Suite populaire espagnole
H.Villa Lobos - Fantasia
I.Albeniz - Suite espagnole
F.Millet - La escapada
基本的にソプラノサクソフォンで演奏される。一曲目から、ファリャの「はかなき人生」のメロディがゆたかな弧を描く。上質で、耳当たりの良い澄んだワインのような音色が心地よい。技術的な難所であってもすらすらと進み、音色・音程はまったく破たんしないのは、見事というほかない。
ヴィラ=ロボスの「ファンタジア」を聴いている。隅々にまで神経が張り巡らされて、一音一音を、ここまで生き生きと演奏することが可能なのか!という驚き。音符ひとつを取り出したとしても、なんだか勝手に動き出しそうだ。高い技術は、みずみずしい音楽ただそのためだけに使われている、理想の形。
あー、自分のボキャブラリーが貧困なのが悔やまれるが、これは聴いてみてくださいとしか言えないなあ。vandorenscoresなどで買えるはずなので、お持ちでない方はぜひ。
0 件のコメント:
コメントを投稿