いわゆる"アンコン"における、四重奏レパートリーの確立の経緯が気になっている。
フランス産の、大曲と呼ばれる作品については、これは明らか。デザンクロ、ピエルネ、リヴィエなどは、1970年代に発売されたデファイエ四重奏団のLPがきっかけになっているのだろう。彼らのLPが日本に及ぼした影響は、実に計り知れないものがある。
デファイエ四重奏団がきっかけとなり、キャトル・ロゾー、東京サクソフォンアンサンブル、アルモ四重奏団、トルヴェールなどが次々と録音をリリースし、徐々にアマチュアの方面に拡がっていったということだ。現在だと、アマチュアサックス吹きにとってのバイブルって、トルヴェール、アルディ、雲井雅人SQ、もしくはクローバー辺りなのかなあ。いろいろと集めていると、どうもその辺の感覚が鈍ってしまうのだ。
不思議に思っているのは、比較的よく演奏されるショルティーノ「異教徒の踊り」やクレリス「アンダンテとスケルツェット」等の作品。あまりフランスの団体のLPに収録されていたという話は聞いたことがなく、まるで突然変異のように産まれた(演奏された)イメージがある。
曲ごとのアンコン初演記録なんて調べてみると、結構おもしろいかもしれない。
3 件のコメント:
いつも拝見させていただいております。
異教徒の踊りはミシェル・ヌオー、アンドレ・ブン時代のギャルド四重奏団のLPじゃないでしょうかね。
とおりすがりの大阪のサックス吹きです。
ショルティーノはギャルド、のちにフルモーQの録音がありますが、
クレリスとショルティーノが流行したのは、ほぼ間違いなくキャトルロゾーのLP「亜麻色の髪の乙女」に収録されていたからでしょう。
たしかリリースが1981年ごろだったと思います。
ジャンジャンのパピヨンとか4楽章に関しては、中・高の全国団体がやっていたことが流行の火種と思われます。
たくさんのコメントありがとうございます。
> Suzukiさん
確かに、言われてみて思い出しました(Facebookにも同じコメントをいただきました)。そのLP、所有しているのに、すっかり忘れていました。
ショルティーノとボザに関しては、きっとそのギャルド四重奏団のLPが初輸入のきっかけですね。
> MAKさん
そういえば、ショルティーノはフルモー四重奏団も録音していますね(しかも、吹奏楽連盟推薦盤?)。トルヴェールが吹きこむのはその後だったでしょうか。
キャトル・ロゾーのLPの存在は、頭から抜け落ちていました。ショルティーノはギャルド四重奏団がきっかけとして、クレリスをキャトル・ロゾーがやろうとしたきっかけが気になります。素晴らしい選曲のセンスと思います。
ジャンジャンも、何がきっかけとなって日本で演奏されだしたのか…気になりますね。古い録音というと、名古屋サクソフォンアンサンブルのものでしょうか。
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