今年は文教大学が"3出"でお休みの年。大学の部の埼玉県大会は、埼玉大学、駿河台大学、城西大学の3校で争われることとなった。出場者として or 観客として、問わず、吹奏楽コンクールの会場に足を踏み入れるのはかなり久しぶり(いつだったか盛岡で開かれた某大会に某団体で出場して以来)だが、すぐさまあのコンクール独特の感覚が戻ってきた。そりゃまあ中学からやっているわけだもの、頭で忘れていたと思っても、体のほうが覚えているというものだ。
審査員は、ユーフォニアムの三浦徹氏(!)を筆頭に、サクソフォンの中村均一氏(!)、十亀正司氏(!)など超豪華な布陣。大学の部の三団体を聴いた。ちなみに、プログラム冊子は買わなかったので、曲名をメモしながら聴いた。
■埼玉大学
課題曲:渡口公康「南風のマーチ」
自由曲:プロコフィエフ「ロミオとジュリエット」より
3団体中一番大きな編成。無菌室で培養されたような課題曲の安定度に驚き。コンクールって、やはりこのくらいの完成度が求められるんだなあ。自由曲は、課題曲に比べるとちょっと地に足がついていないような感じがしたが(純粋クラシックは難しい)、上手く見せ場を作って物語を紡いでいた。まだまだ完成度が上がっていくのだろう。
■駿河台大学
課題曲:新実徳英「シャコンヌS」
自由曲:真島俊夫「3つのジャポニスム」
課題曲が良い曲すぎてびっくりした!…帰ってきて調べてみたら、なんと新実徳英の筆によるものじゃないか。そりゃ良い曲なわけだ。(演奏はちょっと聴くのが辛かったが…)。自由曲は、締太鼓(?)まで持ち込んで、熱演。なんだか、吹奏楽コンクールに課題曲がある理由が分かったような気がする。
■城西大学
課題曲:渡口公康「南風のマーチ」
自由曲:福島弘和「交響的詩曲"走れメロス"」
人数は駿河台大学と同程度ながら、ちょっと違った感じ。埼玉大学と同じ課題曲だったが、打楽器の影響範囲はこんなにも大きく、音色が変わればこうも印象が違うものかと驚いた。福島弘和氏の作品はなかなか素敵な作品、巷に蔓延する安易な作品とは大違いだ。こちらも自由曲は熱演だった。
以上。結果はどうだったんだろうか?
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