
Artie Shaw - Concerto
Steve Reich - New York Counterpoint part3
Leonard Bernstein - Prelude, Fugue, Riffs
Philip Glass - Façades
Aaron Copland - Quiet City
John Williams - Catch Me If You Can
Alex Kotch - Reduce, Reuse, Recycle
Mark Phillips - Rappin' with Dizz and Bird
という、超変化球プログラムだけでも驚いてしまうのだが、さらに各曲の間にチャールズ・アイヴス Charles Ivesのバリトンのための歌曲…「Memories」「Charlie Rutlage」「On the counter」「The circus band」「Ann Street」「Maple Leaves」が挿入されている。これらのトラックも、なんとプロスト氏ご本人が歌っているのだ。あまりに見事な演奏に驚いていたら、プロスト氏は声楽でパリ国立高等音楽院を受けようと思うくらいに、本格的に勉強した経験がおありとのこと(井上麻子さん情報)。なるほど、と思ってしまった。
ざっと一曲ずつ追っていこう。アーティ・シャウの「協奏曲」は、私自身は初めて知ったのだがクラリネットとジャズバンドのための曲。ちょうどYouTubeに良い映像があったのでこちらを参照いただきたい。このクラリネットパートを、ソプラノサクソフォンで吹いているのだが、クラリネットに匹敵するほどの軽やかなフレージングに惚れ惚れ。ライヒは、なんとYAMAHA WX5での演奏!実は個人的に密かに構想していたため、「やられた!」という感じだった。どうやったらこんなにくっきりと低音が出せるんだろうか。
バーンスタインの曲も、超有名曲のひとつだが、これをソプラノサクソフォンで吹いてしまうとは恐れいった。この曲の究極系って、佐渡裕&シエナWOあたりの演奏だと思っているのだが、それと比べると、さすがにバックバンドとしては分が悪いかも。そして、CDを眺めていたら、アーティ・シャウとバーンスタインの芸術監督として、ブノワ・メニュ Benoît Menutさん(私も大変お世話になった、フランスの作曲家、編曲家)の名前が!驚いた。

アレックス・コッチの作品から、とたんに現代よりとなるが、内包するリズムや和音は、親しみやすいものが多い。最後のマーク・フィリップスの作品にいたっては、なんとWX5とテープの作品ですよ!3分弱と短いが、タイトル通りの、凝縮されたパワーを感じる。ジャズ、というよりも、まるでロックのようだ。
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