先週あたりからご紹介すべきものが増えてきているが、ひとつひとつ記事を書いていきたい。
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おなじみ、名古屋にお住まいの京青さんより、本年のニコラ・プロスト Nicolas Prost氏のコンサート@名古屋の、プログラム冊子を送ってもらった。ここ数年、プロスト氏は小森伸二氏の招きで毎年来日しており、名古屋で非常に興味深いプログラムにて演奏会を開いている。確か去年は、トリオ・サクシアーナとしての来日だったが、今年はプロスト氏とピアノのローラン・ワグシャル Laurent Wagschal氏のデュオ・サクシアーナでの来日となったようだ。また、今年は小森伸二氏も演奏に参加している。
2010年7月6日、会場は名古屋伏見の電気文化会館。テーマは、"Klassik & Blue"。最近発売されたニコラ・プロスト氏の新しいアルバム"Klassik & Blue"のコンセプトを、採りたてそのまま新鮮なうちにフランスから運んできた…といったところか。
Darius Milhaud - Scaramouche
Jean Franĉaix - 5 danses exotiques
Maurice Ravel - Pièce en forme de habanera
Bela Bartok - Sonatine
Witold Lutoslawski - Dances preludes
~Intermission~
Christian Lauba - Clauds, étude n.17
Pedro Iturralde - Suite hellenique
Gilles Cagnard - Portrait de Erik.S
Aaron Copland - Quiet City
Franck Bridge - 3 miniatures
なんといっても、まず目をひくのがクリスチャン・ロバ Christian Laubaの新作エチュードである「雲」。なんとこの日が世界初演だったそうで、日本でロバのエチュードが初演されることがあるなんて…と、ちょっと感動した。肝心の内容については知るすべもないが、京青さんのブログのレポートに作品の描写がある。サクソフォンとエレクトロニクスのための作品だそうで、なんとなく「スタン Stan」あたりを想像したのだが…聴いてみたいなあ。
前半・後半とも、よく知られたプログラムの中にスパイスの効いた佳曲を混ぜ込むセンスに脱帽。おそらくフランセの作品と対応付けたのだろう…と思われるルトスワフスキの作品は、元々はクラリネットの曲である。こうしたプログラムを見ると、まだまだサクソフォンの演奏会は面白くなりそうだ!と感じる。
アーロン・コープランドの「静かな都市」を持ってくるというのも意外だった。私などは、イーストマンWEのCD「Quiet City(Sony Records CSCR8180)」(このCD、「プラハのための音楽1968」が入っているんですね)にて、ウィントン・マルサリス氏の演奏で楽しんでいたクチだが、まさかサクソフォンの演奏会でこのプログラムに出会えるとは思っていなかった。
というわけで、実際の演奏を聴いていないのでなんともアレな記事だが(爆)、いつか東京での演奏機会を設けてくれることを楽しみに待ちたいと思う。
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