2009/12/31

第4回世界サクソフォーン・コングレスのプログラム冊子

1974年にボルドーで開かれた第4回世界サクソフォーン・コングレスは、初めてフランスで行われたコングレスだった。今でこそ、アメリカ、日本を始めとして、どの国もレベルの高いサクソフォーン奏者を擁しているが、当時、最高のサクソフォン国家と言えば、フランスであった(事実、1978年に行われた世界初の国際コンクールにおいては、フランスのパリ国立高等音楽院で学んだ5人が、入賞を独占している)。そんなわけで、かなり気合の入ったコングレスになっていたと伝え聞くが、そのコングレスのプログラム冊子を見つけたので、ご紹介したい。

Guy Bordierというバソン奏者&サクソフォン奏者の個人的なウェブサイトに、プログラム冊子のスキャンデータがアップロードされている。下記リンク先のページの右のほう、「Auditeur au 4 eme Congres Mondial de Saxophone a Bordeaux en 1974」と書いてあるリンクをクリックすると、スキャンされたPDFデータが開く。

http://christian.lemenager.free.fr/saxophone.htm

ノースウェスタン大学四重奏団のソプラノサックスに当時まだ学生だったロバート・ブラック氏がいるとか、リヨン音楽院四重奏団のバリトンサックスを吹いているのが、こちらもまだ学生だったクロード・ドゥラングル教授(!)だとか、現在のサックス界を見渡したときに、世界のトップクラスに立っているプレイヤーが、学生として四重奏団に参加している様子がわかる。

うおお!クロージング・コンサートでボルドー管弦楽団を降っているのは、なんとポル・ミュール(マルセル・ミュールのご子息)だ。1978年のギャップ国際コンクールを想起させるな。ここでも、デファイエ四重奏団はカルメルを吹いているのだな。

レパートリー的にも非常に面白い。やはり、当時最先端の音楽が初演されまくっており、フレデリック・ヘムケ氏が「ドリームネット」を吹き、デファイエ四重奏団がエディット・ルジェの「四重奏曲」を吹き、あ、そういえばデファイエ氏とルデュー氏がベルノーの「デュオ・ソナタ」を3楽章バージョンで初演したのもこのときだ、とか、ロベールの「カデンツァ」って、この時が初演なの?とか、挙げていけばキリがない。

…という風に、非常に面白い資料であるので、ぜひじっくりご覧頂きたい。

余談:この資料は、単なるスキャン画像をまとめたPDFファイルであるはずなのに、なぜかGoogleの文字検索により見つけることができた。知らなかったのだが、もう一年以上も前から、Googleは画像から文字を認識して(OCR)インデックスする、ということをやっているそうだ。

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