昨年の記事で第2楽章と第5楽章について調べ、ひと月ほど前の記事で残りの楽章について調査を行ったものの、第4楽章だけはわからず終いだった。いくら調べても判らなかったのでマスランカ氏に訊いてみたところ、つい先日返答があった!「Chants of the Church」というグレゴリオ聖歌集の「O salutaris Hostia」というメロディを拾い出し、旋律線を重ねていくという手法で作曲した、とのことだ。
そこで早速「Chants of the Church」という書籍について調べてみたところ、これはCharles E. Spenceという人がグレゴリオ聖歌を編纂し、Gregorian Institute of the Americaという機関から1953に出版されているものだった。1953年出版ならば、パブリック・ドメインになっているはず…と思って探したところ、おお、あったあった。
早速楽譜を開いてみたところ、発見!Selected Gregorian Chantsのセクションの、32番「O salutaris Hostia. II」だ。以下がその楽譜となる(クリックして拡大)。読み方としては、楽譜の左上に付いている黒い点々がハ音記号ということなので、第2線、すなわちAから始まることになる。まさしく、あの第4楽章の音運びに間違いない!レシテーション・ブックではAbから始まっていたので、原曲とは半音の差があるということだ。
演奏会前に、なんとか調べがついて良かった。
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