
Phil Woods - Sonata
Richard Rodney Bennett - Sonata
Dave Heath - Rumania
Edison Denisov - Sonata
Michael Barkeley - Keening
1987年という時代…デファイエがまだパリ音楽院の教授であった時代だ!…にレコーディングされたクラシックサックスのアルバムが、フランスの作品を一枚も含んでいないあたりに、ハール氏のコダワリというか、イギリスのサックスを世界に向けて発信しようという執念を感じる。
その意気込みはプログラムだけでなく演奏にも現れており、まず一曲目のフィル・ウッズ「ソナタ」第1楽章から物凄いのですよ。優しい曲調から始まったかと思えば、突然に急速部分へなだれ込み、アドリブを交えながらの暴れっぷり。ジョン・レネハン John Lenehan氏のピアノも、譜面無視しまくりのハイ・テンションなタッチ。「クラシックサックスにこんな世界があったんだ!」とは、初めてこのCDを聴いたときの、偽らざる感想である。
ベネット「ソナタ」は、ソプラノサクソフォンのための作品。全体的に浮遊感のある和声から構築されており優しく響くが、続くヒース「ルーマニア」はモーダルな旋律が耳にガツンと叩き込まれてくる。「クラシックのソプラノサクソフォンをこんな音で吹きますかあ」という感じで、今でこそ慣れてしまったけれど、当時はセンセーショナルだったのだろうなあ。デニゾフは、なんという自由な解釈だ!第1楽章を、こんなに生き生きと聴かせられるのか。そして、第3楽章のジャズのフィーリングを理解し、かつ演奏に表現できていたのは、この頃は世界を見渡してもきっとハール氏だけであったのだろうな。
渋谷のタワレコやamazonのここ
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