2006/08/24

ミュールのビデオ、LP

二日前に実家の荷物の中から見つけたマルセル・ミュールのインタビュービデオを観てみた。たしか高校生のときに楽器屋さんで見つけて、ミュールが演奏している映像が入っているかも!と思わず買ってしまったんだっけなあ。しかもかなり高かった(^^;と記憶する。残念ながら演奏の映像は入っていないけれど、ミュール自身がサクソフォーンに関する事柄をいくつか肉声で語った様子が納められている。ユージン・ルソーが記した「Marcel Mule, sa vie et le saxophone(Leduc)」とともに、ミュールの貴重な資料群のうちの一つに数えられよう。

時にミュール94歳。しかしまあ年齢が信じられないほどにしゃべるしゃべる。制作はフランスの国立高等音楽院ことパリ・コンセルヴァトワール(「コンセルヴァトワール」っていう言葉もすっかりおなじみになった)、もちろんフランス語収録だが、英語字幕のおかげでなんとか内容の理解はできる。

ミュール自身のバイオグラフィ、ヴィブラートを初めて実践した事に関するエピソード、ボレロの初演~ラヴェルへの四重奏委嘱、サクソフォーン四重奏団の結成、プラド音楽祭でのカザルス指揮のブランデンブルク、レコーディングに関して、ミュンシュとのアメリカ演奏旅行、ミュールの演奏論、そしてこれからのサクソフォーン界について…「サクソフォーンの神様」と呼ばれるミュールの、その一端を垣間見る事ができる。どのエピソードも大変貴重であり、どれもがサクソフォーンの歴史に刻み付けられるべき事柄だ。このビデオで語られる事をまとめるだけで、記事が一つ書けるかもなあ。50分間程度の収録だが、一通り見終わると脳がかなり疲れた。

クラシック・サクソフォーンのアイデンティティの獲得が、いかにミュールに因っていたか、ということを改めて確認。

…さて、ミュールネタでもう一つ。かつてEratoから出ていたミュール四重奏団のLPをなんとか中古でゲット(写真)!アブシル、リヴィエ、ピエルネ、デザンクロ入曲。原盤はErato(STU 70306)だが、日本ではコロムビア、アメリカではMusical Heritage Society(MHS 817)が出版していたようで、アメリカのサイトを探し回ってMHS盤を発見したもの。音源としての貴重さにも関わらず、なんと6ドル(安っ!)。しかしまあ、送料ケチって船便にしたら届くまでに一ヶ月以上かかってしまった…。

残念ながらモノラル盤だが(同じ品番でステレオ&モノラル二種類あるらしい)、まあとりあえずはこれで十分だろう。盤の状態も良さそうだし。ミュールさんのデザンクロかー、初演者だし聴くのが楽しみだ。ステレオ盤は引き続き気長に探索する事にしますか。

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