某社の説明会参加(就職活動)の後で、「専門学校東京ミュージック&メディアアーツ尚美 管打楽器学科 サクソフォーン専攻生による SHOBI Saxophone Ensemble 第20回定期演奏会」を聴きに行ってきた。春日という駅は初めて降り立ったのだが、A2出口から尚美の校舎の近いこと!近すぎて、最初場所が分からず迷ってしまった。
P.I.チャイコフスキー「フィレンツェの思い出」より第4楽章
真島俊夫「ラ・セーヌ」
A.デザンクロ「四重奏曲」
~休憩~
G.ガーシュウィン/金井宏光「パリのアメリカ人」
R.シュトラウス/徳備康純「楽劇『サロメ』より7つのヴェールの踊り」
J.シュトラウス2世「トリッチ・トラッチ・ポルカ(アンコール)」
どうしても先日聴きに行った、東京芸術大学のサクソフォーン科演奏会などと比べてしまうのだが、第一部の、なんとなくな大味さというか、ちょっと垢抜けない感じというか、こんなサックスの音色で奏でられる8重奏というものが、私は好きだ。各個人の技量の差が浮かび上がってくるのも、なかなか面白い。第1部最後に演奏されたデザンクロの「四重奏曲」は、とても堅実な印象を受けた。いつも思うのだが、音楽を専攻されている方たちって、どのくらいの練習や合わせを経て、本番をこなすのだろうか…これは、けっこう興味があるところだ。
しかし、今日の目玉は何と言っても第2部だろう!松雪明先生の指揮のもと、かなーり気合いの入った「パリアメ」と「サロメ」。特に、「サロメ」の徳備氏のアレンジが物凄い仕事だと思った。「この曲を、どうやってサクソフォンオーケストラにアレンジするのだろう」と、聴き始めたのだが随所に技巧的に・音楽的に練り上げられた筆致が見受けられ、ははーっ、恐れ入りました、という感じ。これは、とどめておくのがもったいない!ぜひ、再演されるべきだと感じた。演奏も、その高難易度の譜面を、再現しようとする気迫が感じられた。大喝采。
終演後はアルト&ソプラノのN(ちさ)と共に楽屋に押しかけ、松雪先生にお会いした。短い時間だったが、お話ししたのは半年振りくらいかも。また四重奏でレッスンを受けたいなあ。久しぶりとなる、松雪先生門下のT大学のアマチュアサックス吹きの方とも思いがけず再会した。
2 件のコメント:
編曲者の徳備です。おほめにあずかり恐縮至極です。
シュトラウスの編曲は、とんでもない仕事でした。一昨年はプロコフィエフの「ロメオとジュリエット」だったのですが、二年続きのウルトラCの難度の作品でサロメは3週間あまりを使いました。
今年はバーンスタインかハチャトゥリアンあたりとなりそうな雰囲気ですが、よろしければ今年もぜひお越しいただき、ご高評賜ればと存じます。
徳備様
コメントありがとうございます。アマチュアでサックスをやっている、いち聴衆の気ままな感想で、演奏会でのサロメに対する驚きを、感じたとおりに書いてしまった次第です(お恥ずかしい…)。どこかで再演される機会を楽しみにしたいと思います。
ブログ、いつも拝見しておりますよ。このたびの公式サイトの開設、誠におめでとうございます(作曲作品のほか、ぜひ編曲作品の紹介もあれば嬉しいです)。今後とも、ますますのご活躍をお祈り申し上げます。
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