2015/05/15

A performance edition and technical guide to Bach's Chaconne

Zzyzx Quartetのアルト奏者としても有名なアメリカの若手サクソフォン奏者、スティーヴン・ペイジ Stephen Page氏が、アイオワ州立大学のドクターコース(指導教官はKenneth Tse氏)を卒業する際に著した論文がある。その名も、「A performance edition and technical guide to Johann Sebastian Bach's Chaconne from Partita in D minor, BWV 1004, for alto saxophone」である。

アブストラクトは、以下の様な感じ。超意訳だが、雰囲気はなんとなく伝わるかなあ…。

バッハのシャコンヌは、ヴァイオリンのレパートリーの中でも、最も価値ある宝石のような作品のひとつだ。作曲されて依頼、様々な形態にアレンジされ、演奏されてきた。例えば、ピアノ、オーケストラ、フルート、クラリネット、トランペット他…である。このプロジェクトは、新たにシャコンヌを編曲することにより、アルトサクソフォン独奏のための新たなレパートリーを提供する。加えて、この論文では、編曲の際に遭遇した、音楽に対する(必然となった)変更、包括的な技術のサジェッションについても論じる。

以下のページにジャンプし、右上の「Download」ボタンをクリックすれば、全文が参照可能だ。

http://ir.uiowa.edu/etd/5034/

論文中、55ページからは、ペイジ氏が編曲したアルトサクソフォン独奏のための「シャコンヌ」の楽譜がすべて掲載されている。この楽譜だけでも非常に価値あるものだが、加えて技術的な情報が論文中に詳細に書いてあり(というか、そちらがメインなのだが)、サクソフォンを使ってバッハの名曲に触れるにあたり、必要な情報がワンパックになっている。腕に覚えのある方、取り組んでみてはいかがでしょうか。

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