ドイツの四重奏団、アルテ・カルテット ARTE Quartettは、多方面のジャンルの作曲家や演奏家と共演しており、非常に興味深い活動を展開している。例えば、2010年に発売された彼らのアルバム「Different Worlds」は、その時点での彼らの活動の集大成と言っても良いような、雑多、しかしながら、激烈に完成度が高いアルバムであり、私も愛聴している。
アルテ・カルテットは、作曲家のテリー・ライリー Terry Rileyとの共演でも有名である。なんせ、テリー・ライリーとの共同作業により、アルバムを1枚作ってしまったというから驚きだ。同アルバム「Assassin Reverie(New World Reords)」には、「Uncle Jard(ライリーとの共演、なんとも言えない良いグルーヴ感がある)」「Assassin Reverie(エレクトロニクスパートがすごい)」といった作品とともに、あの名曲「Tread on the Trail」の多重録音による12重奏版、などという珍録音が収録されている。当時、それまでおなじみだった平野公崇氏や、デルタQの録音から、すっかり耳を洗い直されてしまったことを覚えている。
その12重奏版の録音が、版元の公式YouTubeアカウントにアップロードされていたので、ご紹介。なんだかんだ久々に聴いたかも。やっぱいいですね。
ちなみに、本記事冒頭に紹介した「Different Worlds」には、「Tread on the Trail」他をリミックスした「Indian Trail」なる作品も収録されており、そちらも一聴の価値ありである。
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