実に得難い経験をさせていただきました。お越しいただいたお客様はもちろん、関係各者に改めて御礼申し上げます。特に団員の皆様には、綿密な連絡や演奏に向けてのバックアップなど、多くの面でサポートいただき、大感謝です。
【プロースト交響楽団第21回定期演奏会】
出演:松元宏康(指揮)、中野翔太(ピアノ)、プロースト交響楽団
日時:2015年5月17日(日曜)14:00開演
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール
プログラム:
芥川也寸志「交響管弦楽のための音楽」
G.ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」(ピアノ:中野翔太)
P.I.チャイコフスキー「交響曲第5番」
詳細:http://orchestra.musicinfo.co.jp/~webprost/
クラリネットのI君から声を掛けていただき、テナーサクソフォンとして「ラプソディ・イン・ブルー」にエキストラ参加した演奏会。サクソフォン吹きにとっては、オーケストラと演奏する機会は、"一生に一度あるかないか"というほどのものであり、今回のお話を頂いた時は、飛び上がるほど嬉しかった。「あのプロースト交響楽団!」という思いも…昨年末のベト九を含め、何度か聴きに伺って非常にレベルが高く、素晴らしい演奏をするオーケストラだということをよく知っていたのだ。ということで、サクソフォン人生十云年の中でも大きな本番として、緊張しつつも楽しみな機会であった。
これまで、サクソフォンのみの室内楽(四重奏~)、独奏+テープまたはライヴエレクトロニクス、サクソフォンのみのラージアンサンブル、吹奏楽といった編成での演奏は経験があるが、オーケストラは初めて。弦楽器と管楽器の集合体が持つ発音や音楽性、そういった高レベルの演奏に合わせこんでいく必要があり(普段の自分の演奏がガサツすぎるのかな)個人的には苦労した。マウスピースも変え、リードも変え、幾度かの充実したリハーサルを経ての本番。
当日リハーサルでは、「初ひな壇!」などとテンションが上がりつつあっという間に開演。芥川作品(演奏されるのは珍しいが、とても楽しい曲だ)を舞台裏で聴き、いよいよガーシュウィン。個人的な反省点が無いわけではないが、オーケストラとのアンサンブルは楽しく、充実の時間を過ごした。ピアノの中野さんも素晴らしい。途中、全く別の(作曲と即興を織り交ぜたような)未知の楽譜も挟みつつ、新世代の演奏家ならではの圧倒的な演奏であった。演奏が終わった後に、指揮者の松元先生が舞台上でサクソフォン・セクションを立たせて(紹介して)くださったのは嬉しかったなあ。
休憩後は客席へとドタバタ移動し、チャイコフスキーを聴いた。いちばん後ろの席ではあったが、演奏の集中力に、客席がぐっと引きこまれていくのが良く分かった。幾度もの主題の展開、そして最後のファンファーレに至るまで、貫禄の素晴らしい演奏であり、感動してしまった。ブラヴォー!また、聴き手としてもぜひ伺いたいと、改めて思うのだった。
客席は、ほぼ満席状態…1997席中、1900人という多くのお客様にお越しいただいたようで、これもまた驚きだ。
打ち上げも楽しく、ついつい二次会まで。。。なんとか23時ころに帰宅。楽しい一日だった!
それにしても、これまで音楽活動を続けてくる中で広がってきた縁を強く感じたなあ。実は同じ大学で同じ演奏会に出演したことがある方がオケに乗っていたり、サクソフォン繋がりのお友達と同じ大学の方がいたり、某楽器メーカー繋がりで共通のお知り合いがいたり、挙げていけばきりがない。そういった輪の拡がりも楽しいものだ。
そういえばカメラを持っていったのにあまり写真を撮らなかったな…本日のサクソフォンセクション。Tsukuba Saxophone QuartetのChisa氏、k_saxofocus氏とともに。
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