
Helge Havsgård Sunde - The Thousand and Second Tale
Lasse Thoresen - Roman for saxofonkvartett
Jon Øivind Ness - Phylloxera (fy-) se vinlus
Henrik Hellstenius - Fem avtrykk av tiden
どの作品も、大変高い技術で演奏されているのが判る。特にダイナミクスの幅などは見事で、「1002nd Tale」では、執拗に繰り返される音量変化を見事に再現している。同曲においてはリズム感も最高で、現代音楽なのに、ロックのようなシンコペーションをクリアに描き出して、曲全体にグルーヴを与えることに成功していると思う。
Thoresenの「Roman」という作品は、これは民族音楽にインスピレーションを受けた作品なのだろうか。ピッチをゆがめつつ、なんとなくモード的な響きのコラージュが、全編を支配している。音色は、室内楽のサクソフォンの響きそのまま。最後は精緻な響きで、荒涼とした夜の野原に狼が遠吠えるような雰囲気のまま終わる。
「Fem avtrykk av tiden」は、無窮動やパルスのまわりに極端な音程差のフレーズが絡みつく、不思議な作品。解説を読んでみると、これはどうやら音遊びに徹している作品のようである。実際にアコースティック楽器を使用して楽譜を再現するのには、得てして難しいものだと思うのだが、サクソフォン・コンセンタスは、ここでも素晴らしい演奏を繰り広げている。
全体的に、やや玄人志向の響きがありながらも、サックスのゲンダイオンガクとしては耳に馴染みやすいものばかりだと感じた。これは、作品のせいだけではないだろうな。カルテットのゲンダイオンガク入門編としては、かなり良いディスクではないだろうか。私も、このアルバム買ったの高校生の頃だしね~(笑)。amazonへのリンクは、こちら→Saxofon Concentus - Second Tale
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