イギリス、BBC Radio3のブロードキャストサービスで、「BBC Proms(プロムナード・コンサート)」という番組を聴いた。以下のリンクで、Proms 58としてNetherlands Wind Ensembleの演奏を放送している。
http://www.bbc.co.uk/programmes/b00m8q1k
プログラムは、以下の通り。
Steve Martland - Beat the Retreat
Louis Andriessen - De staat
Cornelis de Bondt - Doors Closed
ルイ・アンドリエセンの作品が面白そうだなー、と思って聴き始めたのだが(最初「Hout」と勘違いしていた)マートランドという作曲家の作った11人の奏者のための「ビート・ザ・リトリート」がツボにはまるカッコよさで、大変興味深く聴いた。
ソプラノ、アルト(ソプラノ持ち替え)、バリトン三本のサックスと、ピッコロトランペット、トロンボーン、マリンバ、ドラム、ベース、エレキギター、ピアノという、およそ吹奏楽とはかけ離れた編成であるのだが、このプログレッシヴかテクノかというような響きは病みつきになりそう。冒頭からしてソプラノサックスのデュエットだもんなー。やがて現れるベースは、ヘンリー・パーセルの曲のコード進行を基に書かれているのだとか。言われてみれば確かに。
サックスを吹いているうちの一人は、どうやらアウレリアSQのJohann van der Linden氏らしい。この番組を知ったのも、彼のFacebookへの投稿からなのだ。
「ドアーズ・クローズド」という作品も、"吹奏楽"という範疇からは一歩踏み込んだ作品だ。こちらは編成に関してはほぼ吹奏楽と同じなのだが、小編成のセクションのあちこちに走句が現れながら、やがて出現するコラールとミックスされていく様子が、非常に面白い。聴かなければわからない面白さだと思う。
あと3日間しか聴けないらしいので、もし興味ある方はお早めにどうぞ。
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