ラーションの「サクソフォン協奏曲」って、独奏パートの難しさもさることながら、オーケストラも相当に難しいと思う。何枚かCDを持っているが、特に第一楽章の旋律線の、音程の捉えづらいこと!ほとんどのオーケストラが調子っ外れな音を出しているのを聴くに、プロオーケストラでも難しいものは難しいのかなあと思ってしまう。モーツァルトあたりの音楽にありそうな、表面的な古典さに騙されてしまうというところが、落とし穴なのかもしれない。
個人的には、セーゲルスタム指揮スウェーデン放送交響楽団の演奏が決定盤である。独奏のクリステル・ヨンソンも、数ある盤の中で最高クラス。よもや、アナログ録音かつワンポイント録音とは思えないクリアな音も、さらにこの盤の価値を高めていると思う。
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