その独奏曲「幻想即興曲 Fantaisie impromptu」よりもむしろ、ジョリヴェ作品におけるサクソフォン使いの真骨頂は、協奏曲のバック・オーケストラで使用されているといった状況にあると思う。特に、1954年にトランペットのための協奏曲の傑作として名高い「トランペット協奏曲第2番」では、アルトとテナー、日本のサクソフォンが大暴れするのだ。

当時流行りだして数年経ったばかりのMP3エンコードによるPC録音なんてことを試して、その後もたびたび取り出しては聴いていたが、聴くうちにサクソフォンが含まれていることに気づいた。さらにそのずっとあと、Donaxさんの示唆によって、そのサクソフォン奏者がダニエル・デファイエ氏だということを知ったときは、大変驚いたものだ。ピアノもアニー・ダルコ Annie d'Arcoだし。確かに、この時代にこういう音色や存在感、フレージング能力を持っているサクソフォン奏者って、ほとんどいなかったのではないかな?
指揮にジョリヴェ、コンセール・ラムルー、独奏にアンドレというフランス管楽器界最高の面々。最後まで炎に包まれながら走りきるスーパーカーのような演奏で、一聴の価値あり。
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