・ヘルベルト=フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィル:ビゼー「アルルの女」(新旧録音あり)
・ジャン・マルティノン指揮フランス国立放送管弦楽団:イベール「祝典序曲」
・ジャン=バティスト・マリ指揮パリオペラ座管弦楽団:ドリーブ「シルヴィア」
・マリウス・コンスタン指揮ドビュッシー「ラプソディ」
・アンドレ・ジョリヴェ指揮パリ音楽院管弦楽団:ジョリヴェ「ピアノ協奏曲」
・アンドレ・ジョリヴェ指揮ラムルー管弦楽団:ジョリヴェ「トランペット協奏曲第2番」
・バーンスタイン指揮フランス国立管弦楽団:ラヴェル「ボレロ」
…あたりだろうか。
デファイエ氏が奏でるサクソフォンの音色は、オーケストラの一席であっても、稀な存在感を持ち、たとえオン・マイクの録音ではなくても突き抜けて聴こえてくる。響きのみならず、テクニック、解釈etc.含めて多くのサクソフォン奏者にとってお手本になるような、そんな録音の数々だ。
その中でも、特にバーンスタイン指揮フランス国立管弦楽団のミヨー「世界の創造(EMI 1976年)」は、管弦楽曲の中のサクソフォン演奏のひとつの到達点として、必ず押さえておくべき録音といえる。いろいろな考え方はあると思うが、この響き、解釈、フレージング、ヴィブラートは、普遍的なもので、サクソフォンを学ぶ若い方に必ず知っておいてほしい、そんな内容だと思っている。「序曲」で、長音符で圧倒的な響きを披露したかと思えば、「創造の前の混沌」「男女の誕生」では他の管楽器・弦楽器との音色の融合も聴かれ、「色恋」のサクソフォンの即興風フレーズでは、他の楽器が乱痴気騒ぎを繰り広げる中で、悠々とした演奏を披露する。
デファイエ氏が奏でるサクソフォンの音色は、オーケストラの一席であっても、稀な存在感を持ち、たとえオン・マイクの録音ではなくても突き抜けて聴こえてくる。響きのみならず、テクニック、解釈etc.含めて多くのサクソフォン奏者にとってお手本になるような、そんな録音の数々だ。
その中でも、特にバーンスタイン指揮フランス国立管弦楽団のミヨー「世界の創造(EMI 1976年)」は、管弦楽曲の中のサクソフォン演奏のひとつの到達点として、必ず押さえておくべき録音といえる。いろいろな考え方はあると思うが、この響き、解釈、フレージング、ヴィブラートは、普遍的なもので、サクソフォンを学ぶ若い方に必ず知っておいてほしい、そんな内容だと思っている。「序曲」で、長音符で圧倒的な響きを披露したかと思えば、「創造の前の混沌」「男女の誕生」では他の管楽器・弦楽器との音色の融合も聴かれ、「色恋」のサクソフォンの即興風フレーズでは、他の楽器が乱痴気騒ぎを繰り広げる中で、悠々とした演奏を披露する。
同じくデファイエ氏が参加した録音として、ダリウス・ミヨー指揮シャンゼリゼ劇場管弦楽団(1956年)、ジョルジュ・プレートル指揮パリ音楽院管弦楽団(1961年)の録音もあり、そちらの演奏もぜひ聴いてほしい。驚異的なことは、どの時代の録音にあっても、ほぼサクソフォンの解釈が変わらないことだ。
関連して、もう一つ面白い私的なエピソードを。デファイエ氏参加の演奏に慣れきってしまった私としては、現代のオーケストラ、現代のサクソフォン奏者が奏でる「世界の創造」がどうもピンと来ないことが長く続いていた。もう冒頭の一音目から、コレジャナイ感がもの凄く、瞬時にして聴く気が失せる…という。そんな中、クリスチャン・リンドベルイ指揮スウェーデン・ウィンド・アンサンブル(BIS)という録音がリリースされる。サクソフォンはクロード・ドゥラングル氏。ウィンドアンサンブルだが、「世界の創造」はきちんとオリジナルの編成で演奏されている。
これはもう間違いなくピンと来ない演奏になるだろう…と思って、全く期待せずに聴き始めたところ、驚いた。間違いなく、デファイエ氏を意識した演奏だったのだ!フレーズの取り方やヴィブラートなど、1976年の演奏を現代に蘇らせようとしている録音なのだ。
2 件のコメント:
大変興味深い内容でしたのでフェイスブックにシェアさせていただきました。
シェアありがとうございます。
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