アンリ=ルネ・ポラン氏からお借りした資料の一部をご紹介。
ポラン氏は、その音楽キャリアの初期において出身地近くのCaen音楽院でクラリネットを学んでいた。しばらくはクラリネットのプロフェッショナルになるための勉強を続けたというが、手を傷めたためサクソフォンへと転向したという。しかし、時にはクラリネットを引っ張りだしてきて吹く機会もあったようだ。
この写真は、Caen音楽院の出身者によるラージアンサンブルの様子。最前列左から4番目にクラリネットを携えたポラン氏が写っている。最前列いちばん右は、Caen音楽院でクラリネットを教えていたBlachet教授。ポラン氏が最も敬愛する先生の一人だ。そして、このブログの賢明な読者…というか、デファイエ四重奏団のファンならばお気づきだろう、ポラン氏の左に、なんとクラリネットを持ったジャック・テリー氏が写っているのだ。テリー氏もポラン氏と同じCaen音楽院の出身、そしてBlachet教授に師事していたのだ。
インタビューをまとめた記事には書く予定だが、ポラン氏は、テリー氏の影響を受けてかなり近い音楽キャリアを歩んでいた。また、互いに、良き友人でもあったようだ。
1 件のコメント:
以前にデファイエ初来日の録音の件で投稿させて頂いた者です。今回もまた貴重な写真に驚きました。若きポラン氏はサルコジ元大統領みたいなお顔(笑)ですが、若い筈のテリー氏が全く変わらない(ヘアスタイルも含めて)ですね!お二人ともクラリネットからの転向という事実は初めて知りましたし少々複雑でした。やはり当時はクラシックサクソフォンはまだまだ未知の領域だったのでしょうか?
デファイエとランスロのツーショットも大変興味深く拝見しました。
今後も貴重な資料を期待しております。
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