久石譲氏といえば、なんといっても宮﨑駿監督作品と始めとする、様々な映画への一連のサウンドトラック提供で有名である。だが、「風の谷のナウシカ」で脚光を浴びる前は、ミニマルミュージック、ポスト・ミニマルミュージックの分野を、自身の活動の中心に据えていたと言われている。国立音楽大学在籍中より、ミニマル三羽烏(ライヒ、ライリー、グラス)の楽曲分析を行ったり、「MKWAJU」というタイトルで全面プロデュースを行った、ミニマルミュージックのアルバムを作ったりと、その分野での活動は筋金入りとも言える。
このたび、ユニバーサルミュージックより、久石譲氏のミニマルミュージック作品を中心に取り上げたアルバムが発売された。「ミニマリズム2(UMCK-1518)」というタイトルで、戦後70周年のために書かれた「祈りのうた」を始め、久石譲氏が手がけた室内楽のための最新の作品群を収録したアルバム。このなかの「Single Track Music 1」が、サクソフォン四重奏プラスパーカッション、という編成で、楽しい作品なのだ(tk氏が紹介してくれた)。単音(ユニゾン)で書かれた作品だが、特徴的な音運びが耳に残る。ぜひ一聴をおすすめする。
http://www.universal-music.co.jp/hisaishi-joe/products/umck-1518/
ところで、この「Single Track Music 1」を聴くために、Amazon Musicを使ってみたのだが、便利というか呆気無いというか、ある意味驚きがあった。tk氏から紹介が受けたあと、スマートフォンでAmazonにアクセス、目的のトラックを見つけてボタンをポチ。一瞬で250円の決済が完了し、この目的の1トラックを購入し、その場で聴き始めることができた。便利だと思う同時に、あっさりしすぎていて、なんとも…。
ミニマリズム2
漫画家でイラストレーターの小山健氏が書いたこんな漫画があるのだが、このドキドキ感、ワクワク感を感じることもあまりなくなってしまったなあ。
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