2015/08/08

フランスでの通信手段(Orangeのsimカードでモバイル接続)

先日、サクソフォン・コングレス参加のためにフランスを訪れた際、通信環境についてかなり充実しており、様々な面で助かったので、覚書きとして書いておく。

現地でsimカードを入手する前提で、simフリーの3G対応Wifiモバイルルータ(HUAWEI E586)を持参した。このモバイルルータは、3年前の渡欧に際して入手したものだったのだが、当時はsimカードは入手できたもののValidationの方法が分からず、悔しい思いをしたのだ。今度こそは!と、綿密に下調べをした上で臨んだのだった。

事前下調べで、フランスの大手キャリアOrange「Let's go pass」という種類のデータ通信専用simカードが良さそうだと分かっていた。sim本体が8ユーロ、7日間有効な1Gbytesのデータのチャージが10ユーロというもの。この情報をもとに、ストラスブールのOrangeのキャリアショップに乗り込んだ。しかし、店員さんと話すも、なぜか目的のものがない。

代わりに提示されたのが、simカード+1ヶ月有効の500Mbytesのチャージで14.9ユーロというもの。滞在は1週間以上だったし、連絡や地図参照、時々写真をアップする程度で、500Mbytesも使うつもりはなく、しかも事前の想定より安い!ということで購入を決めた。その場でパスポートを見せ、滞在先ホテルの住所等を一緒に入力し、Validationしてもらった。店を出て15分ほどつながらなく、APN設定をいろいろといじってみたもののダメで慌てて再び店に駆け込んだのだが、いつの間にかつながるようになっていた。おそらく、Validationのタイムラグだったのだろう。結局、APN設定も自動でOKだった。

ということで、フランスでWifiが捕まらないところでは、このモバイルルータを経由して、国内で普段から使っているスマートフォンを使いネット接続していた。3Gとはいっても、十分すぎるほどの速度でどこでも非常に快適につながり、連絡の取り合いや地図参照などいつでもでき、非常に便利に使えたのだった(simカード自体は、4Gにも対応している)。Wifiモバイルルータのバッテリーの持ちは少々悪かったが、消したり点けたりを繰り返せば、一日持たないこともない、という感じ。2000円程度で手に入る、インターネットに常時接続できるという安心感は、何者にも代えがたかった。

ところで、スマートフォンからの写真・動画のアップロードをうっかり有効化していたせいで、ある日、スマートフォンで動画を撮ったところ一気にデータ容量を800Mbytes近くまで使ってしまったのだった。使いきってしまった!とあせったのだが、なぜ500Mbytesで止まっていないか不思議で、その後も止まらなかった。帰ってきてから調べてみたところ、この「pochette Prêt-à-surfer 4G」というサービスだったようだ。simカード付き、データ通信のみ、1ヶ月間使えて通信料は2Gbytesまで、14.9ユーロ。500Mbytesじゃなくて2Gbytesじゃん(笑)。そりゃ500Mbytes超えても止まらないわけだ。ちなみに、事前に調べたサービスをOrangeの公式サイトで見つけることはできなかった。やはりこの世界のサービスはコロコロ変わるのだろう。現地で聞くのが確実ということだ。
http://boutique.orange.fr/tablette-et-cle/pochette-pret-a-surfer-internet-prepaye

もし本当に使いきってしまった場合は、mobile-shop.orange.fr/rechargementからリチャージ可能。フランス国内10ユーロで1Gbytesとか、ヨーロッパ全域20ユーロで500Mbytesとか、かなり割安感のある値段で利用できるようだ。フランスからベルギーに行った時は通信手段がなく困ったので、今思えばヨーロッパ全域のリチャージをしておいても良かったのかなあ、などと思う。

…ということで、現地で通信手段を得るためにこんな方法もあるよ、という紹介でした。

お使いの機器等や希望するプランによって諸々事情は変わってくるので、詳細は現地のキャリアショップで訊いていただくのが良いかと思う。実際、同行者のうち2名はNexus5向けに現地でsimカードを調達したのだが、simフリースマートフォン向けに売ってくれるsimカードは、このデータ通信専用の「pochette Prêt-à-surfer 4G」よりも、もう少し高いものだったようだ。

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