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12時過ぎのあずさに飛び乗って(本当に飛び乗って、というくらいギリギリだった)、文京シビックホールをめざす。大学時代の先輩である、U川さんやK藤さんが参加されているプリモアンサンブル東京の演奏会に伺った。
【プリモ アンサンブル東京第27回定期公演】
出演:プリモアンサンブル、上原圭詞(指揮)
日時:2015年1月25日 14:00開演
会場:文京シビックホール・大ホール
プログラム:
G.ロッシーニ - 歌劇「ウィリアム・テル」序曲
O.ニコライ - 歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」
P.デュカス - 交響詩「魔法使いの弟子」
伊藤康英 - コラール前奏曲<おお、人よ、汝の罪の大いなるを嘆け>による前奏曲
井潤昌樹 - 恋す蝶
清水大輔 - すべての答え
青春の輝き(アンコール)
タイム・トゥ・セイ・グッバイ(アンコール)
ブロックM(アンコール)
到着は開演の1時間後くらいだった。休憩時間くらいには飛び込めるかな?と思って向かったのだが、すでに第2部の2曲目が演奏中。本プロは最後の曲だけ聴くことができた。特に伊藤康英先生の作品を聴きたかったので、残念…!
会場に入ってみると、あの大きな文京シビックホールの大ホールが、見た目9割という大入り。すごい!そもそも、27回という定期公演のカウント数も驚きである。公式サイトによれば、発足は1985年とのことで、ずいぶん歴史ある楽団のようだ。確かに、ステージに乗っている顔ぶれを見ると、まさに老若男女といった感じ。
演奏も高レベルだった。実に上原氏の指揮に乗って、各楽器がしっかりと歌い、色彩感あふれる音楽が展開されていた。コンクール・シフトのような、完全一体となって高密度で響かせる、という方向性とはまた違うが、そうれよりもずっと音楽的な"趣味の良さ"を感じる。これはますます、伊藤康英先生の作品が聴けなかったのが残念だ。会場は、吹奏楽関係者はもちろんだが、一般の方も多く、おそらく曲そのものを知っている方はそれほど多くないはず。だがしかし、そういった、各曲を初めて聴くような聴き手にも、良さが伝わる演奏だった。30年の歴史の積み重ねによるところも大きいのだろう。
最後のアンコールの3曲は、選曲という意味において、日本の吹奏楽の美味しいとこどり!という狙いが実に良く見え、楽しく聴いた。
アンコールまで含めても、1時間45分。このコンパクトさは珍しく、好感が持てるが、同時に、30年近くの歴史の中で良いものを取捨選択しながら進んできた、その一端を垣間見るようでもあり、何か見えない巨大なものの一部に触れたような思いがしたのだった。
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