【Trio Homophonous First Concert】
出演:大塚照道(リコーダー)、高倉航平(サクソフォン)、高橋優介(ピアノ)
日時:2014年6月4日 19:00開演
会場:日暮里サニーホール コンサートサロン
料金:500円(全席自由)
プログラム:
Trio Homophonous - たのしいまきば
J.クヴァンツ - トリオソナタハ短調
F.プーランク - トリオ
安田結衣子 - Septpetites esquisses II(委嘱初演)
西尾洋 - Pavane(委嘱初演)
高畠亜生 - Anni Trenta(委嘱初演)
Trio Homophonous - ?(アンコール)
サクソフォンの高倉さんにご案内いただき、伺った。珍しや、サクソフォンとリコーダーのコンサートである。3人とも上野学園大学の同期なのだそうだ。一曲目は間に合わなかったのだが、ドアの外からなんとなく漏れ聞こえる楽しげな音に期待が高まった(オリジナルの作品だったようだ)。クヴァンツ作品から客席で聴いたが、ともするとバランスとしてはサクソフォンが勝り気味になるが、3人が3人とも、似たようなテンションで音楽を進めていくため、全体の流れの中ではあまり気にならない。意外な発見だった。ところで、音程感覚の違いは気になったが、バロックの楽器をA=442Hzで合わせるのは難しい部分もあるのかな?
プーランク「トリオ」は、リコーダー(オーボエパート担当)と、なんとアルトサクソフォン(バソンパート担当)、そしてピアノによって演奏された。てっきりテナーかバリトンを持ち出してくると思ったのだが、これも意外と普通に聴けてしまうのが面白い。さすがに多発するユニゾン箇所ではリコーダーが潜ってしまうのだが、その他の場所のソリスティックな箇所は各奏者の持ち味が聴こえてきて楽しかった。ピアノの高橋さんのガシガシ弾きっぷりがなんだか楽しい。
後半の委嘱作品3つは、どれも非常に面白く聴けた。お三方とも、上野学園大学の講師なのだそうだ。安田氏の作品は「音のエッセイ」といったような不思議な温度感を持つ作品。西尾氏の、バロック時代のエコーを感じさせ、ややシリアスな響きながら集中して聴いた。高畠亜生氏の作品は、これは古きよき時代のシャンソンとジャズのミックス、という感じで、誰が聴いても膝を打つようなかっこよさ・楽しさがある。また、いずれの作品でも奏者の高い共感度が心地よかった。
最後は、オリジナル作品で〆。ラグタイム風でこれもアンコールにふさわしく面白かったなあ。思いがけず楽しいコンサートで、良い気分で会場を後にしたのだった。
2 件のコメント:
ご来場いただき本当にありがとうございました。サクソフォンの高倉航平です。
昨日教えていただいたフルートとサクソフォンのための曲の作曲者と曲名をもう一度教えていただけないでしょうか。
ドタバタしているうちに忘れてしまいました…
申し訳ございません。
楽しかったです!ご案内いただき、ありがとうございました。
昨日言ったのは、これです。聴いてみてくださいね。
https://www.youtube.com/watch?v=sI8QaUQZD2I
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