ロシア生まれのサクソフォン奏者で、つい先日パリ国立高等音楽院のサクソフォン・クラス修士課程を審査員満場一致のTres bienを得て卒業したニキータ・ツィミン Nikita Zimin氏。その修士課程修了試験で彼が選択したプログラムは、以下の様なものだったという。クラシカルなフランク、現代奏法を使うデニゾフに引き続き、最後に演奏されたサラサーテが凄かった…ということを伝え聞き、その演奏が気になっていた。
C.フランク - ソナタ
E.デニゾフ - ソナタ
P.サラサーテ - ツィゴイネルワイゼン
で、YouTubeをフラフラしていたところ、その試験の動画かどうかは良くわからないのだが、ともかくツィミン氏がサラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」を吹いている動画を発見。おお、これがそのツィミン氏のサラサーテか…。ここまでやられてしまうと、もはや何も言えなくなってしまう。冒頭から盛りだくさんであるが、最後のダメ押しで6'25"付近からの人間技を超えたプレストの演奏である。
(追記:調べる限り、どうやらその修士課程修了試験での演奏ぽいですね)
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