2014/06/10

ピアソラ/啼鵬「ブエノスアイレスの春・夏・秋・冬」"木管四重奏"+ピアノ版

サクソフォン奏者にはおなじみの名編曲、サクソフォン四重奏+ピアノのために書かれたアストル・ピアソラ/啼鵬「ブエノスアイレスの春・夏・秋・冬」が、このたび木管四重奏+ピアノ版として、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の方々によって演奏される。

http://www.pmf.or.jp/jp/schedule/2014/pmf2014-24.html

【PMFミュンヘン・アンサンブル演奏会(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)】
出演:ヘルマン・ヴァン・コゲレンベルグ(フルート)、マリー・ルイーズ・モーダーゾーン(オーボエ)、ラスロ・クティ(クラリネット)、ベンツェ・ボガーニ(ファゴット)、佐久間晃子(ピアノ)
日時:2014年7月14日 18:30開演
会場:奈井江町文化ホール(コンチェルトホール)
料金:大人2,000円(当日2500円)、高校生以下700円(当日900円)
プログラム:
サン=サーンス - デンマークとロシア民謡によるカプリース Op. 79
グリンカ - 悲愴三重奏曲 ニ短調
ヴィラ=ロボス - 四重奏曲
フランセ - 四重独奏の協奏曲
ピアソラ/啼鵬 - ブエノスアイレスの春・夏・秋・冬

ここにこぎつくまでに少し関わらせてもらったので経緯を書いておく。ひと月ちょっと前、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の首席クラリネット奏者、ラスロ・クティ氏から同曲のサクソフォン四重奏版についてTsukuba Saxophone Quartet宛にメッセージを頂戴した。YouTubeで下記演奏を見つけて、この編曲を演奏したい!と思ったのだそうな。

いやいや、あのミュンヘン・フィルですよ!メンバー一同びっくりしたものだ!サクソフォンをやっていてミュンヘン・フィルのメンバーと関わることができるなど、想像もしなかったことであった。



それ以来ひと月かけて、クティ氏、啼鵬さん、トルヴェール・クヮルテット、パシフィック・ミュージック・フェスティバル事務局との交渉・連絡等や、仲介の支払い・発送手続きを行い、なんとか演奏できる形まで話を進めることができたのだった。

特に啼鵬さんには非常にお世話になった…もともとは、サクソフォン四重奏+ピアノ版をレンタルしてクティ氏側でアレンジする予定だったのだが、特別に今回の編成のために啼鵬さん自身によってアレンジをしていただいたのだ!感謝してもしきれないほどの素敵な計らいに、もはや啼鵬さん宅には足を向けて寝られないほどだ。しかも、「ブエノスアイレスの冬」は、啼鵬さん自身がそうしたかった、というエンディングの大幅な変更…原曲にかなり忠実な形への…が施されており、新アレンジの初演であると言い切っても良いだろう。

ということで、7月14日!聴きに行くか!いやそれにしても遠い!と、未だに迷っている。

何はともあれ、長く演奏活動を続けているとこんなこともあるのだなあと、嬉しく、何だか信じられない気分。

啼鵬さんのブログにも取り上げていただいた。

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