先日、Facebookのタイムライン上に、ティモシー・マカリスター、オーティス・マーフィ、ケネス・チェ、チェン=クヮン・リン、キャリー・コフマン各氏が一緒に写っている写真が大量にアップされていた。なぜこんなビッグネームが一同に会していたのか調べてみたところ、どうやら、8月の4日から9日までイーストマン音楽院でAmerican Saxophone Symposiumなる催しが開催されていたようで、そこに指導陣として参加していたのがこの5名だった…ということのようだ。
元締めはイーストマン音楽院サクソフォン科のチェン=クヮン・リン Chien Kwan Lin氏。2002年から同音楽院で教え、ダグラス・オコナー氏を始めとする俊英を多数輩出&イーストマン音楽院のあの驚異的なサックスオーケストラを指導していることでも知られる名教師である。「どんな人物だっけ…そういえば、あまり日本でチェン=クヮン・リン氏の名前は知られていないなあ」と思い、経歴を少し調べてみた。
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シンガポール出身。1972年生まれ。5歳からヴァイオリンを始め、シンガポール音楽コンクールのヴァイオリン部門で4回連続最高位受賞。第12回National Band Leaders Festivalでベスト・コンダクター・アワード受賞。ニューハンプシャー交響楽団、インディアン・ヒル交響楽団、ハノーファー室内管弦楽団で、ヴァイオリン奏者として活躍した。また、ジャズ・ヴァイオリン奏者としても活動した。16歳からサクソフォンを始め、ニューイングランド音楽院でKen Radnofsky氏に師事し、学士号・修士号を取得。続いてイーストマン音楽院でRamon Ricker氏に師事し、博士号を取得した。独奏者として、ボストン交響楽団、ロチェスター管弦楽団、アメリカ海軍バンド他にゲスト奏者として招かれている。2002年からイーストマン音楽院の助教に就任、現在は准教授に就いている。イーストマン音楽院ではアメリカ国内初の指揮者を置かないサクソフォン・オーケストラEastman Saxophone Projectを組織した。
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以上。簡単に調べただけだが、意外と知らない事もあって、やはりきちんと調べてみるのは重要だと思った。
ちなみに、ヴァイオリン奏者としてのチェン=クヮン・リン氏の演奏については、YouTube上にこんな動画を見つけることができる。圧巻だ。
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