午前中、つくば市でラージアンサンブル練習に参加し、13:00のつくばエクスプレスに飛び乗って溝の口へ向かう(意外なことに、つくばから溝の口まで乗り換え1回で行くことができた)。洗足学園音楽大学の前田ホールで開かれるニューイヤーコンサートを聴きに伺った。
【神奈川フィルハーモニー管弦楽団 第7回ニューイヤー・フレッシュ・コンサート~光り輝く若き才能たちの競演!~】
出演:大山平一郎指揮神奈川フィルハーモニー管弦楽団、毛利文香(vn)、小澤瑠衣(sax)、江口有香(guest concert master)
日時:2013年1月13日(日曜)15:00開演
会場:洗足学園前田ホール
プログラム:
J.ブラームス - ヴァイオリン協奏曲作品77(独奏:毛利文香)
E.グレグソン - サクソフォン協奏曲(独奏:小澤瑠衣)
M.ムソルグスキー/M.ラヴェル - 展覧会の絵
最初に登場した毛利文香さんという方は、洗足学園の普通科3年生&桐朋学園音楽大学音楽学部ソリストディプロマコース在籍中(…って、どういうこと?)。第79回日本音楽コンクール第3位、2012年には第8回ソウル国際音楽コンクールヴァイオリン部門で優勝という経歴を持つ。大編成のオーケストラをバックに、40分間におよぶ名曲を、完全暗譜で弾ききった!演奏中の集中力・そしてオーラはピカイチ。国際レベルの素晴らしい演奏を堪能することができた。第3楽章のロンドにおける、重音を多く交えた勢い溢れる演奏が特に印象深い。なんとなく、弾いている最中と休憩中の立ち姿のギャップがいいですね(笑)。
休憩を挟んでグレグソン。キラキラしたオーケストラの響きの中であっても、独奏楽器としてのアピールという点では、サクソフォンもヴァイオリンに負けていない!小澤瑠衣さんは、ホールに響くとても美しい音色を武器に、複雑なリズム・主題・ハーモニーの組み合わせの中で、確固たるクラシック・サクソフォンの響きを構築していた。これまで須川展也氏のBBCフィルとの録音を聴いたことがあるが、またそれとは違った新たなグレグソンの響きを創り出していた。引き続きフランスで研鑽を積まれるとのことで、1年後、2年後にどのようなサクソフォン奏者となっているのか、非常に楽しみだ(ぜひ日本でリサイタルを!)。
「展覧会の絵」は、「古城」のサクソフォン独奏は、グレグソンに引き続き小澤瑠衣さん(こちらのソロもとても"渋い"音楽作り)。「ビドロ」のユーフォニアムは洗足学園音楽大学の学生かな?楽曲ごとにまるで紙芝居のように(スナップショット的に)オーケストラの響きが変わっていくラヴェルの管弦楽マジックを楽しんだ。バーバ・ヤーガ~キエフの大門のあたりで、ついつい演奏者も楽しくなってしまっているように見えるのが良かったな(^^)
オーケストラも非常に良かった。大山平一郎氏ならでは、ということころもあるだろう。ロマンティックな部分はとても分析的ですっきりしており、強奏部分や急速楽章では(立ち姿からはちょっと想像できないほどの)意外なほどアグレッシブな音楽作りで、オーケストラから様々な響きを引き出していた。まことにもって真の指揮者、音楽家たる立ち振舞い。氏の指揮するオーケストラを、もっと聴いてみたいなと思った。
アンコールは、なんと「ラデツキー行進曲」!そういえば"ニューイヤー"コンサートだったのだった(笑)手拍子までしてしまって、とても楽しかった。
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