2012/07/17

TsukubaSQヨーロッパ演奏旅行(3日目)

7/9、在ベルギー日本国大使館広報文化センターでのコンサートの日。

宿泊先のホテルから広報文化センターまでは、タクシーですぐ到着。お世話になる書記官のK様、所長のS様にご挨拶し、会場入りしてリハーサル。オフィスビルのフロアのような雰囲気で50人くらいはゆったりと入りそうなスペース。照明、マイクの準備も行い、まずは四重奏から合わせ始めた。心配していた楽器の調子も、悪くないコンディションだ。昼から会場準備と近くのカフェでお昼ご飯、小倉くんはピアノの調律。午後から大宅さんに会場入りしてもらってサクソフォンとピアノのリハーサル。さくっと終わりにして、開場の18:30までは各々自由に過ごした。

今回のベルギーでの演奏会、とにかく集客が不安だった。日本人会の会報や、日本語の「フリー雑誌「プチボワ」などに投稿したものの、「10人しか来なかったらどうしよう」と、常にお客様の人数に不安を感じていた。開場が近づくにつれて、驚いたことにどんどんとお客さんが入ってきた。しかも、大多数が日本人以外ということに大変驚いた。最初準備していた40席はアッという間に埋まってしまい、日下部さんやユカさんの助けを得ながら座席を準備する。最終的になんと60名!大盛況になった。

演奏会のタイトルは"Japanese and Belgian Pieces for Saxophones and Piano"と名付け、日本人作曲家による作品(アレンジを含む)と、ベルギーの作曲家による作品を演奏した。

吉松隆 - アトム・ハーツ・クラブ・カルテットより第1楽章
J.B.サンジュレ - 四重奏曲第一番より第1,4楽章
上野耕路 - N.R.の肖像より第1,4楽章
A.ピアソラ/啼鵬 - ブエノスアイレスの春・夏・秋・冬
伊藤康英 - 琉球幻想曲・ピアノ+サクソフォン五重奏版(アンコール)

たぶん、ほとんどベルギー初演。様々なジャンルを演奏したことがとても好意的に受け入れられたようだ。演奏自体にはいくらか反省点があったが…。大盛り上がりの中演奏を終えることができた。終演後には、いろいろな方に「Fantastic」と声をかけていただき、とても励みになり、嬉しかった。また、プログラム冊子に載せていなかった「琉球幻想曲」について、作曲家やタイトルをたくさん聞かれた。

終演後はタクシーでホテルへ…このタクシーがまたとんでもなくて、木製の横笛を、ラジオのポップスに合わせて吹きながら猛スピードで運転するという(もちろんハンドルなんて握っていない)…おもしろかったけど、さすがに命の危険を感じた(苦笑)。

打ち上げはホテル近くのカフェにて。演奏後のベルギービールも、また格別である。大宅さんとは一次会で別れ、二次会はコンサートで仲良くなった二人組と、カフェへ。グラン・プラスを抜けて「ピンク・エレファントに連れて行ってあげるよ」と言われて、最初何のことやらわからなかったのだが、なんとあの有名なデリリウム・カフェではないか!夜中だというのにものすごく混んでいて、とても良い雰囲気(もちろんテーブルは樽)。予想外の出来事に、感動してしまった。

その後、小腹がすいたのでタコスを食べ、ホテルに戻ってこの日は終わり。

写真は、演奏会後の集合写真。

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