先日のMichel Meriotの四重奏団の記事に呼応して、SaxofanのまさのびさんからQuatuor de Saxophone de Versaillesが演奏するジャン・リヴィエ「グラーヴェとプレスト」を聴かせてもらった。Meriotの四重奏団の演奏を初めて聴いたときは、まるで「グラプレREMIX(とは、宮崎真一さんのコメント)」とも表現できるような原曲無視っぷりに驚いたものだが、まさかそれと同じ演奏が他に存在するとは知らなかった。
Quatuor de Saxophone de Versaillesは、フランスのサクソフォン四重奏団。件のグラプレが収録されたアルバム「Pourquoi Pas?」録音当時は、mckenさんのサイト情報によると下記のようなメンバーで活動していたようだ。
Claude KELOGLANIAN, Soprano
Xavier RASSELLE, Alto
Michel OBERLI, Tenor
Dany AUBERT, Baritone
一時期は、Xavier Rosselle(ソプラノ)、Claude Brunel(アルト)というメンバー構成となったこともある。ちなみにその時の録音は、作曲家Demis Visvikisのサイトなどで聴くことができる。Claude Brunelは、ダニエル・グレメル Daniel Gremelleとのデュオ活動でも有名だ。
「グラーヴェとプレスト」がMichel Meriotの四重奏団と同じように演奏されていたということは、どこかに楽譜が存在するのではないか。出版されているとは考えにくいので、Meriotがプライヴェートに作ったか、作ってもらったかして録音し、その後受け継がれていった…といったところだろうか。それとも、Quatuor de Saxophone de VersaillesがMeriotの四重奏団の録音を聴いて、採譜したのだろうか。
さらに驚いたのはQuatuor de Saxophone de Versaillesの演奏スタイル。ほぼノン・ヴィブラートを貫いており、音色も軽量、まるで現代の四重奏団の演奏そのもので、1991年の録音だということが信じられない。現代の四重奏団の演奏だといって聴かされても信じてしまうかもしれない。驚きが驚きを呼んできた、という感じだ。
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