終業後、江古田の日本大学芸術学部キャンパスへ。上野耕路氏から「サクソフォン四重奏曲」の楽譜をお借りしてきた。これまでもブログで何度か取り上げたことはあったが、まさに知る人ぞ知る名曲。「N.R.の肖像」の認知度を10としたら、こちらは3か2くらいかもしれない。
かつてシナジー幾何学というレーベルから、この曲と「N.R.の肖像」と「コノテイションズ」という3作品が収録されたCD「Chamber Music」が出ていたのだが、レーベル倒産により廃盤となってしまったのだ。3作品のどれも傑作、かつ演奏も気合いの入ったもので、廃盤になるには惜しいCDであった。「N.R.の肖像」がアルモSQのアルバム「革命児(マイスター・ミュージック)」のアルバムにも収録されていたのに対して、「サクソフォン四重奏曲」は「Chamber Music」にしか収録されておらず、いまやマトモに聴くことができなくなってしまっている。
CDが手に入らないなら演奏するしかないじゃないか(?)ということで上野氏に連絡を取ったところ、楽譜借用をご快諾いただいた。伺った際にいろいろとお話を聞いてきた。第1楽章の冒頭など、アカデミックかつモーダルな響きがするので、そういう方向性で作曲したのかと思ったら、実はそうではないようで。システマティック…どころか、Basicで2つの曲線とサックスの音域をプログラミングして引き出した音運びだそうな。へえええ。そのほか、興味深い話がいっぱいだった。
どこかで取り上げたいと思っている。いくつか候補はあるのだが、さて…。また、「N.R.の肖像」についても、ちょっと違った編成での演奏をすることができるかもしれない。委細後日。
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